作成ツール「5W1H」初公開(2005/02/17)
12日午後7時から東京・大手町サンケイプラザで、〈『Visio』で「勝てる企画書」を作る〉と題したセミナーを行った。連載最終回の今回は、講師である「くぼたつ」自らがその模様をリポートします。
会場には100人以上の参加者が詰めかけた。みんなは「くぼたつの人気だ」と言ってくれたけど、ホントは無料セミナーだったからじゃないかな、と一応謙遜しておきたい。それにしても、夕刊フジで5年以上も連載していながら、初めてサンケイビルを訪れました、いやはや大手町のど真ん中にでーんとそびえ立つ立派なビルですな。
場所が大手町というだけあって、受講生のほとんどがネクタイ族の中、講師の僕だけがアロハを着て登場。Visioを使った“くぼたつ流”企画ノウハウをあますところなく公開した。アンケート結果も上々で、女性の参加者から「さすが、くぼたつさん!」とほめられたのは、講師としても大満足だった。ここで出したネタは、おおよそ以下の通りだ。
「企画の道具箱」アイデアの出し方から企画書のまとめ方まで、あらゆる次元から企画を組み立ててゆく手法を紹介。右脳と左脳を使い分ける裏技や、受講生参加による携帯電話からのブレストチャットを実演しながら、組織力を使ったアイデア出しの秘訣を伝授した。
「企画の弁当箱」「企画の道具箱」を活用してできあがった企画書サンプルを見せながら、Visioだけでなくワードやイラスト、映像などをいかに企画に組み込んでいくかを実践的に解説した。
「くぼたつスペシャル5W1H」Visioに組み込める企画書作成ツール「5W1H」が完成し、このセミナーで初公開した。アイデア出しからコンセプトワークまでこなせるツールだ。
いやはや、われながら1時間半でよくあれだけ盛りだくさんのことを実践解説できた。Visioも、それを使うためのタブレットPCも使い始めて1ヶ月ほどしかたっていないのにアシスタントなしでタブレットPCを使いまわし、縦横無尽にVisioを使いこなすふりをした綱渡り芸は心臓がぶっちぎれそうだったけど、とにかくエキサイティングなセミナーでした。
ただ、ダブルクリックで他社のソフトが立ち上がってしまったこと、しかも2回連続で同じドジを踏んだときには、さすがに会場はシーンとなりましたな。
講演後、スタッフからは「エンジニア用のツールを企画で使うために解説しているのは世界であんただけ」とか「タブレットの手書きはいいけど、字が汚くて読めませんぜ」とか、「鳥肌が立った、出版しようぜ、企画マンのドラマも作ろうぜ」などと、喜んでいいのかどうか、わけのわからん反応も返ってきて、打ち上げのビールがうまかった。
一方、受講者の反応で面白かったのは、「昔は企画パネルでプレゼンしておしまいだった」と話したら、熟年企画マンらしき10人ほどが大きくうなずいていたことだ。また、休憩時間に参加者が一斉に会場後方に置かれたHP製のタブレットPCに殺到したのも印象的な光景だった。

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