株式会社イッツ ロゴ 株式会社イッツ  
English | 案内地図 | お問い合わせ | サイトマップ
現在の場所:執筆活動 > 連載バックナンバー
執筆活動
久保田達也 最新著書案内
既刊著書一覧(購入はこちらから)
執筆のご依頼・お問い合わせ
連載バックナンバー
水平線
ビジネスセミナー
講演ごあいさつ
講演依頼をお考えの方へ
久保田達也 講演予定
久保田達也 講演実績
講演のご依頼・お問い合わせ
eラーニング「日経NBS」
水平線
企業コンサルティング
コンサルご依頼・お問い合わせ
水平線
会社案内

会社概要
久保田達也プロフィール
お問い合わせ
案内地図

水平線
久保田達也ホームページ
垂直線
雑誌・新聞バックナンバー
最強フォーマットは存在せず- 善し悪しはアイデア次第 (2005/02/17)

この連載では、マイクロソフトの発想支援ソフト「Visio(ビジオ)」を使って、「勝てる」企画書を作る技術を紹介している。きょうは、これまで作ってきた企画データを1枚の企画書にまとめてみよう。
ここでは、くぼたつ流「企画基本フォーマット」を作って、それに企画データを配置してみた。

企画書には「企画戦略」「事業戦略」「商品開発」「流通企画」「サービス開発」など、いろいろな種類があるが、基本はかわらない。要するに自分のアイデアを相手に理解してもらえればいい。あるときは論理的に、あるときは視覚的に、あるときは流れを重視して語りかけるように説明すればいい。一番重要なことは・あなたは何がしたいのか・独自に考え出したのはどんなことか・なぜ、その企画案が成功すると思うのかーを簡潔明瞭に表現できればいいのだ。

「最強の企画書フォーマットを教えてください」と、よく聞かれるが、そんなものは存在しない。企画書フォーマットは企画内容を表現する“箱”であって、企画の善し悪しは“中身”であるあなたのアイデアだ。つまり、どんなに豪華に見える弁当箱でも“弁当の中身がうまいか?”が重要だということだ。
企画書フォーマットに入れる基本の企業データは以下のようになる。

・ 何を企画したのか一目瞭然でわかるビジュアルデータ
・ 企画の全体像がわかる図解データ
・ 企画の構成要素がわかるための、企画の構造をマップ化したロジカルボード
・ 納得される企画ストーリーを表現するための文章(シナリオ)と映像
・ 詳細情報や関連データを閲覧するためのリンク

これらの項目別の企画データを1枚の企画書フォーマット上に並べてみると全体のバランスがわかる。ちょうど弁当箱に具を並べてみて、味覚や栄養、彩りなどのバランスを調整するのと同じだ。その中でも、とくに独自の料理(独創アイデア)は不可欠だ。
また、企画の再編集も重要だ。企画書提出期限ぎりぎりになって泥縄式に作る人もいるが、これでは相手がまともに食える弁当はできない。何回も企画を練り直す必要がある。

Visioを使うと、再編集は簡単にできる。各項目の企画データからハイパーリンクで元のVisioデータにリンクを張っておくことで、その場でデータを呼び出せ、足らない個所を再編集できるからだ。このリンクはワードやエクセルなどの画像データ、映像などにも張ることができる。また、各項目に記載した内容が食い違うことも多いので、相互にチェックして、内容を統合する作業も必要だ。Visioで1枚の企画書にまとめると、この比較・統一がパソコンのデスクトップ上で容易にできる。

今回の参考画像 (画像掲載なし) は、これまで連載で紹介してきた企画データを1枚の企画フォーマットにまとめたものだ(赤い矢印は、それぞれのソフトとの関連付けを示したもの)。僕はこのように各データを画面いっぱいに広げて、複数の再編集を同時に進めている。

Copyright  IT'S Incorporated. all rights reserved.