:アイディア確認に新聞社のデータベースを使おう (2005/08/05)
”情報の達人”たちに「いつ、どこで情報を得るのか」と聞くと、決まって「そのとき、その場で探します」と答える。「慣れ」の問題もあるのだろうが、情報に囲まれて仕事をしているとそういう環境要因も大きい。 情報の達人は、日ごろから情報がないと仕事ができない世界に生息しており、即座に情報を検索する習慣が身についている「インテリジェンス・アニマル」(情報動物)だと僕は思う。
たとえば企画マンの僕は、年がら年中アイデア出しに明け暮れているが、単なる思い付きだけではダメで、裏付けとなる情報が不可欠だ。そこで、アイデアを出しては検索サイトなどで「キーワード検索」をして確認している。こうした習慣は、企画書を作るビジネスマンにも不可欠だ。 キーワード検索といえば、日本では「ヤフー」の使用頻度が高いが、情報の達人の場合は詳細で多面的な検索を行う「グーグル」の使用頻度が高いようだ。 しかし、このキーワード検索にも落とし穴がある。キーワードによって導き出されるホームページ(HP)のほとんどは、”自作自演”の産物であることが多いからだ。つまり、自分に都合のいい情報だけ書いているHPが多いのである、情報の達人としては、HPの情報をうのみにするわけにはいかない。
そこで頼りになるのが、新聞社が運営しているウェブサイトの情報だ。新聞は客観報道が原則だから、そこに書かれている情報の信頼性は高い。僕がよく使うのは、最新記事が全文検索できる「産経Web-S」(http://sankei.pmall.ne.jp/sankei/)と、多種類の新聞検索および専門データベース検索が可能な「日経テレコン」(http://telecom21.nikkei.co.jp/nt21/service/)だ。 さらなる情報の達人の中には、特許関連や海外情報などに特化した専門のデータベース検索サービスを使う者もいる。これらは通常のネットサーフィンではアクセスすることのできない情報で、彼らは相応の費用をかけて情報を取得している。無料のネット全盛の時代であっても、価値のある情報には、お金がかかるのだ。
ここで紹介した情報は、以前であれば図書館や専門の施設に行かなければ入手できなった。その”外部図書館”が、いまやポケット(携帯電話)の中にある時代になった。今後は、その情報をどう使いこなすかが問われる時代がやってくる。

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