:携帯からもアイデア書き込みを(2005/02/17)
先月末、都内で開かれた「ベンチャーフェアJAPAN2005」( http:://www.vfj2005.com/)で「ITを活用した企画の技術」という講演を行った。ベンチャー企業の登竜門とも言えるイベントで、300ブースが出展し、約2万6000人が来場した。
おかげさまで僕の講演は満席だった。受講者の内訳は、中高年のビジネスマンが6割、20代後半から30代の青年が3割ほど。ほぼ全員がアントレプレナー(起業家)で、講義にも真剣に耳を傾けてくれた。
今回、僕がテーマとしたのは2点。「ブログ(BLOG)」と「グループウェア」の徹底活用について、だ。
ブログについては、「携帯で記事を更新できるブログを個人で解説し、気付いたことやアイデアをすぐに携帯から書き込めるようにしなさい」と勧めた。
そのうえで、「企業のホームページも従来のサイトとは別にブログのサイトを立ち上げて、社員全員で意見や提案を更新できるようにしなさい。とくに社長が率先して建設的な意見を書き込み、それを見る社外の人たちとの窓口になるようにしなさい」と説いた。
そうした企業サイトができれば、現在展開しているビジネスに対する外部の手応えを感じることができ、無数のアイデアも得られる。もちろん、中傷なども届くだろうが、そんなことをする人間は少数派だ。むしろ、真剣にサイトを閲覧し、有意義な提案をしてくれる人のほうが多いはずだ。社長や社員の人柄を伝えることで企業の意図を理解してもらえるし、広告宣伝活動としても有効だ。
2点目のグループウェアについては、「これに慣れるまでには最低半年はかかるが、途中で投げ出さずに使い続ければ必ず導入の成果は現れる」と述べた。
スムーズな導入のコツは、社員全員のスケジュールを共有することから始めることだ。全員がグループウェアを見ながら予定を組むようになるので普及が早くなる。
また、テキストやグラフなど、デジタル化した書類をグループウェア内に収納しておけば、自宅でも出張先でも効率よく仕事ができる。いったん出社してスケジュールを確認する必要がなくなるので、現場に直接足を運ぶなど有効な時間活用ができるようになるのだ。
以上のようなことを僕は、僕自身が実際に運営しているブログサイトや利用しているグループウェアを見せながら講演した。このデモも、受講者には好評だったようだ。

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