|
 |
 |
小泉メルマガにコンテンツの姿を見た (2003/03/04)
小泉メルマガを購読して1ヶ月が過ぎた。会員数は200万人を軽く突破している。僕は今では熱烈な愛読者になっている。前回のメルマガではこんな調子の小泉メッセージだった。「こんにちは小泉です・・・サミットに来たんだけど、やっぱ首相って孤独なんだよね。まいったな。でもね他国のボスもみんな孤独なんだよね・・・がんばらなくちゃ・・・」
なんといいやつだと思うのである。小泉さんがどんな業績を残す人になるのかは知らないが、気取らないいいやつなことはたしかだ。処世術はたけていようが、政治的な駆け引きがうまかろうがそんな政治家には飽き飽きしてきた。テレビで新聞でどんなうまいことを言おうとも、どこか胡散臭い。しかしメールマガジンというのは一種の手紙である。こんな僕に一国の首相が手紙を出して「俺って孤独なんだよね」なんて胸のうちを打ち明けられたりすると応援したくなるのが人情だ。
これをコンテンツという。コンテンツとはかくあるべきなのではあるまいか。人の目線まで降りて話をするようにメッセージを伝えることはコミュニケーションの基本である。昔東京ディズニーランドのコンセプトを聞いてなぜTDLが成功したかわかったような気がしたことがある。 「迷子を見つけたら、まず少し離れたところに座って目線を合わせてから声をかけるように、とスタッフには教えているんです。そうすると親を見失って怯えている子供たちは安心して心を開いて名前を教えてくれるんですよ。」 という教育を思い出した。小泉さんが実際にテキスト原稿を書いているのか、秘書が書いているのか、コピーライターがインタビューしながら書いているのかは知らないし、第一そんなことはどうでもいい。首相官邸のホームページで発行されていて、小泉さんは責任を持ってそれを承認しているのだから小泉さんのメッセージには変わりないのである。最近のインターネット技術は目覚しく発展をとげ、いまやその内容の時代にはいっている。その内容とは誰を対象にしていようと杓子定規な文面では誰も協賛してくれないものだ。「自分の言葉で誠意を持って相手に話すように手紙を書きなさい。そうすれば相手には伝わるものですよ」と小学生時代に教わったことがそのまま最先端技術の普及した世界で再度その重要性が問われ始めた。
■ 首相官邸ホームページ ■ 小泉メルマガ

|
|