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ブロードバンド時代の映像配信サービス+α (2003/03/04)
前回の記事でレンタルビデオ屋ではDVDを真っ先に借りるようになった、と書いた。 その反応がメールで送られてきたので、ブロードバンド時代のビジネスモデルについて少しビジネス企画でもしてみようと思う。
ブロードバンドとは専用高速回線が各家庭に配備されることで、ネットワーカーにとっては自分のパソコンがインターネットに常時接続してあり、映像コンテンツがクリックを2、3回行えば見たい映像がストリーミング(映像コンテンツを受信しながら再生すること)で画面上に再生される。早い話がテレビをつけるようにインターネットTVが見れるのがブロードバンド環境だ。とすると何が起きるのか?たとえばレンタルビデオマーケットが変わる可能性が出てきたわけだ。
レンタルビデオ屋に行くのはいいが問題なのが2点ある。 1.見たい映画はほとんど見尽くした。借りたいビデオ、特に新作は早い者勝ちで手に入らない場合が多く、行っただけのくたびれ損になることが多い 2.ビデオ屋さんに行くのが面倒で、いくら帰宅途中にあるといっても疲れているので家に早く帰りたいのでそのまま素通りだ。まして借りたとしても返却が借りるときよりも面倒で、ビデオカセットを1本ならまだしも2本3本となると荷物にもなる。ぼくもよくあるのだが気づくと延滞料金となるのがオチ
だとすればインターネットTVの形式で映画をオンデマンド配信サービスはできないものか? とひらめくのは当然だろう。がしかし映画一本が1GBにもなるので、サーバ管理に高額の資金投入が必要となり、家庭普及したといってもADSL(1.6Mbps)ではこれから加入者急増も予想すると不安定でうまく映像が再生されない危険がある。むしろ光ファイバー(100Mbps)の大容量を契約するぐらいは必然となりそうだ。パソコンもCPUのクロック周波数がなんだかんだで600MHzはないとスムーズな映像を満足できないはずだ。ハードディスクも取り込んでおいて再生しようというのなら空き容量が20GBは必須だ。など考えていくと日本市場はまだまだなのではないだろうか? と考えた。
しからば映像媒体はDVDにする手がある。DVDオンライン販売サイトを立ち上げて、DVD映画ストックの検索から新規映画の閲覧サービスなどをホームページにアップしてオンラインで購入後、3、4日で郵送する仕組みをビジネスにすればうまく行くかもしれない。もちろんDVDレンタルサイトからクレジットカード購入できることでわざわざレンタルビデオ屋に足を運ぶ手間は省ける。DVDコンテンツを違法コピーすることは基本的にはできないことになっている。レンタル(300〜400円)ではなく購入になるが2,000円前後なら、あの画像の鮮明さでチャプター(章)から見たいシーンを一発再生でき、日本語やメイキングなどのプラスサービスが理解されれば、買取でも妥当な値段ではある。またオンラインサインアップ会員登録で割引サービスからメールマガジン発行して新作映画の予告や購買予約受付などの告知とサービス特権を発行してゆけばネットによるマーケット拡大は確実にある。
つまりDVD販売ショップサイトはありなのではなかろうか?! これから先、ブロードバンド対応回線が全国の家庭に普及されればDVDでなくとも同じクォリティーで配信可能になるとは思うが、まだ1〜2年はDVD販売でいけるのではないだろうか。またwarner brosを見るとやはり既存の映画館収益とのバッティング問題が立ちはだかっているらしく、おいそれとはいかないようだ。
そんなことを企んでいたら、同じような考え方でもっと進んだビジネスが立ち上がっていた。“CafeDVD”である。「Rent to Buy」という考え方だそうだ。これはユーザー側が希望するDVD映画がないと24時間以内取り寄せてレンタルしてくれ、もし顧客がその映画を購入したい場合には、返却するのではなく、そのまま割引価格(販売定価の25%割引価格から更にレンタル料6ドル分を差し引いた額)で「購入」することができるとある。
(DVDレンタル料金は1本につき通常、3ドル/1週間、最初から買う可能性がある場合は“Rent to Buy”オプションを指定して6ドル/1週間のレンタル料金)
参考例1:CafeDVD
参考例2:NETFLIX (1998年設立、ユーザー数は30万人以上。毎月19.95ドル会員契約料でDVDレンタルができる)

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