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テレビとインターネットの密接な関係(2003/03/04)
テレビ番組とインターネットショッピングは密接に関連している。2001年6月24日のフジテレビ系列「あるある大辞典」はアミノ酸の特集だった。アミノ酸は体脂肪を燃焼しながらエネルギーに変える効果がある。僕流に言うと「体内の脂身を燃やして運動するために疲労も少なく、同時に悪玉コレステロールでもある体脂肪を除去できる」夢のような効果があるありがたいモノなのだ。このことを科学的にわかりやすくこの番組は放映した。
翌日会社に行ってみると若い連中が大騒ぎをしている。いったいなにをそんなに騒いでいるのかと思ったら、わが社がコンサルティングしている会社のホームページのLOGデータに異常が起きていた。LOGデータというのはホームページのその時その時のアクセス件数がわかる記録のことだ。その記録データが6月24日の夜に突然に通常の数倍から数十倍のアクセス件数の伸び率を記録していたのである。
そう、そのとおり「あるある大辞典」のアミノ酸番組が始めるや否や、「ダイエットアミノ酸」というダイエット商品をオンライン販売している(株)ホシケミカルズのホームページアクセス件数が跳ね上がっていたのである。時間帯からいってもこれ以外には考えられない。この番組には「ダイエットアミノ酸」の広告も商品紹介もしてはいない。ということは番組が始まると同時に大勢の視聴者が、キーワード検索で「アミノ酸」の関連サイトを探し出し、そのコンテンツを閲覧していることになる。番組終了後もアクセス件数はさらに伸び続けた。翌日の昼間にはアクセス数がピークに達している。つまり会社に行ってからインターネットにて検索して、ホシケミカルズのホームページを閲覧していることを意味している。
売上もアクセス件数に比例して伸びた。オンラインでオーダーができるようになっているからだ。おかげで翌日の売上にともない社員はその対応に上へ下へのおお騒ぎとなった。
テレビを見ながら、知りたいことはキーワード検索している消費者がかなりいるということにはさすがにたまげた。帰宅後にインターネットをテレビと同じように生活に取り込んでいる人などはいないと決めてかかっていたからだ。うかつだった。一般のインターネットユーザー市場はちゃくちゃくとライフスタイルとして定着していたのだ。
小生もおもしろそうだからテレビ東京の株式ニュースを見ながら、知りたい銘柄の会社情報をキーワード検索しながら番組を見てみたら、かなりおもしろい。テレビで解説しているのを鵜呑みにすることではなく、背景も別の視点も関連情報も知りながら、なにが起きているかを立体的に理解できるようになったからだ。
こんなおもしろいインターネット検索の使い方があったのだ、と今さらのように感心した。

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