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「○○の議題の是非をお願いします」「異議なし!」(2003/03/04)
(財)インターネット協会の評議委員に2001年8月27日付けで正式に就任した。会議席上32名のうちでネクタイをしていなかったのは僕だけだった。
実はその日は富士山頂登山の帰りそのまま駆けつけたので正装を忘れたのである。懇親会で「インターネットの集会でこれほどネクタイが揃うとはこれまでになかったことだ。従来型ネットワーカーの定番カジュアル姿はめずらしい時代になった。インターネットは社会に定着した」と述べられ、いささか恥ずかしかった。議事進行は「○○の議題の是非をお願いします」「異議なし!」が繰り返される。国際的にも知名度の高いインターネットの立役者と呼ばれているそうそうたるメンバーがずらりと並び厳粛なうちに世界に通用する日本のインターネット基盤構築が本格始動した印象を受けた。
総務大臣、経済産業大臣からスピーチがあり「つい先日まで大量のビラを配り、選挙カーに乗り大声をあげていたが、インターネットで選挙をやる時代がそろそろ来たようだ」と述べた。中国大使とフランス大使も来場していたことからして国際的な位置付けとしての発足を実感した。パーティーでの歓談では会場の雰囲気は米国ITバブル崩壊もあって出席者全員の意識はきりりとしまっていて「次期IT経済体制はどうあるべきか、NG(ニュージェネレーション)になにを残すべきか」と大きく明日のネットワーク社会を見据える話題に終始していた。完全失業者5%を越えるきびしい時代にあって国際的で学術的な財団が発足したことを目のあたりにして心強さを感じだ。これから逆境経済を向えるわが国にあって、やはり実力のあるリーダー達が国と組みながら根底から土台作りを始めることがなによりも日本経済の再建になるのだ、と実感した。
そんな中にあって我ながら“こりゃ本気にならないとマズイぞ”と内心襟を正した次第だ。四方八方袋小路の時代にあって、それでもなおかつインターネット技術は突破口を切り開く予感がしてならない。
■ インターネット協会

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