# 026:発想支援ツール Visio2003(2005/02/16)
30年にわたって企画マンをやっている僕は、「パソコンやインターネットは発想支援ツールだ」と考えている。それを具体化したマイクロソフトの発想支援ソフト「Visio 2003」を使ってみた。
「Visio」には・フローチャート形式の書類が簡単に作れる・図形を使った発想をシュミレーション機能付きで扱える・オフィスソフトとの互換性がいい・画像データやサイトのリンク情報などの取り込みも可能ムといった機能が搭載されている。これまでに蓄積したアイデアや、独自に入手した情報などを再利用するツールとして便利に使えそうだ。
中でも僕が一番気に入っているのは、「原因と結果」というタイトルのツールで、「フィッシュボーン」と呼ばれるアイデア編集が可能だ。
これは“ロジカルシンキングツール”といってもいい。聞いたこと、考えたこと、ひらめいたことなどの発想内容と、集めた資料・情報などをひとつの目的のためにまとめ上げる機能を備えたツールである。
これを使えば、魚の頭の部分に最終目的や最重要キーワードを書き込み、発想内容や資料情報などをその目的実現とその成功のために集約していく構造図が作れる。昔から物事を始める前には「青写真を描け」と言われるが、このツールはまさに青写真制作ツールでもある。
このフィッシュボーンを完成させれば、しっかりした企画の骨組みができる。
また、これを基盤に企画書なりプレゼンテーションツールなりを作れば、シンプルながら説得力のある提案に仕上げることもできる。
「部下の企画書は見栄えはいいが、内容がなくて困る」とお嘆きの管理職諸氏は、「このツールを使ってやり直してこい!」とゲキを飛ばすのもいいかもしれない。
さらに、このフィッシュボーンをWeb上のサーバーに置いてグループで企画することもできる。
オンラインで書き込みができれば、スタッフが思いついた時に情報を更新できる。
アウトソーシング形式のプロジェクトも実現できそうだ。

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