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# 017:我がユビキタス・ライフ充実! (2003/09/18)
携帯用のキーボードを購入した。コレすこぶる便利だ。それにスタイリッシュ! パソコンの代わりに携帯でメールなど情報管理するようになって半年になる。おかげで便利なのでパソコンを使うことがほとんどなくなった昨今である。ただ困っていたのは原稿書きができないことだった。指入力では遅すぎるし長い文章を書くには不向きなのが携帯の欠点だ。
連載担当のS木氏が「携帯用のキーボード発売されるよ」と一報入れてくれた。きっと僕がいつも締め切りオーバーランの常習者だからハッパをかけたのだと思う。ましてパソコンから携帯に切り替えたのは僕が送るメールアドレスを見て先刻承知のはずだから“あいつに原稿書かせるには携帯でもいいから書かせるしかない。それには携帯キーボードが一番”とひらめいたに違いない。
最近ある大手情報通信産業の社長さんからこんな質問をされた「あなたは一日の内で一番長くやっていることは何ですか?」きっと初対面の人となりを知るのにいつも尋ねることなのだろう。 「移動ですね」と答えるとその社長は「ほおぉ!」と驚きと興味をもってうなずいてみせた。 「ユビキタス(の時代)は来ますか?」と次の質問。「もうやってます。パソコンは使わなくなったし、携帯だけで連絡報告相談など仕事や社会生活に必要なメッセージやコミニケーションをメールやグループウェアーで手軽にこなしている。日常の知りたい情報はブックマークしといてワンクリックで呼び出せる。キーワード検索も可能だから辞書代わりにもなる。カメラ機能もビデオ機能も付いているからビジュアルコミニケーションや写真による情報交換も簡単にできる。これがないと仕事になりませんね」と答えた。
事実いくら携帯が普及したからといってここまで日常の情報機器として使いこなしているビジネスマンはまだまだ少ないだろう。ただし次世代である10代の若者を除いてはだが。
僕が移動するというのは歩きもするが電車に乗ることがこの一年多くなった。読書をしたりちょっと書き物をしたりすることができるので新幹線などテーブルつきの席を好んでよく乗るようになったのだ。この電車オフィスがスタイリッシュなモバイラーにとってはこのうえなく快適そのものだ。じゃま者はいない、景色は変わるので気分爽快、桜の満開も見ながら仕事ができるというものだ。また試験に制限時間があるのと同じに電車オフィスは到着駅までの時間制限があるため集中力が増して仕事がはかどる。事実アイディアもたくさん出るのだ。
これまでは電車オフィスではアイディアなどはポストイットに万年筆で書き込んでいたのだが問題なのはそのまま放置して結局忘れ去ってしまうことだった。アイディアというものは旬のものでその場で料理して食べないと意味がない。僕のファイル箱にはアイディアを書き込んだポストイットの大量の束が粗大ごみのように積み込まれているのだが仕事に生かせれていないのが現状だ。それを生かそうとすればポストイットに書かれたアイディアをパソコンに入力してネットワークサーバーのファイル保存に格納しておく作業をしなければならない。
その無駄が今回購入した携帯キーボードがあるおかげで解消されるのだ。 テーブルつきの電車オフィスでCDウォークマンでボサノバでも聞きながら写り行く景色に目をやり、おもむろに携帯メールにアイディアを書き込んで送信すればおしまいなわけだ。 送られたアイディアメールはメーラーのファイル追加機能に「アイディアファイル」を設けておいてそこに自動保存されるように設定しておけばメール整理する必要もなくなる。 必要は発明の母、というけれど情報社会になってからは不便は発明の母なのだ。
アールボード 折りたたみ収納時:150x90x10mm 重量:180g キーピッチ:16mm キーストローク:2.2mm ローマ字入力 かな漢字変換可能 au用/Docomo用の二機種
(2003.4掲載)

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