:最新技術で新生活!のススメ (2005/02/09)
幕張メッセで行われた「CEATEC JAPAN 2004※1」を視察してきた。このイベントは毎年恒例でデジタルの技術の革新と環境変換の集大成を体験できる大型展示会だ。今回の目玉は二つで、超薄型薄型テレビと進化系携帯電話である。圧倒的な迫力で会場を沸かせていたのは、世界最大65V型ハイビジョン液晶カラーテレビだ。タタミ一畳ほどもある大きな画面に超キレイ(!)な画像が放映されているのだが、実際に目の前で見てみるとその迫力に驚く。とにかく1m近くから液晶画面を見ると疲れるどころか、逆にその美しい映像世界にいつの間にか引き込まれてしまうような感覚になるのだ。
「これが普及したらお茶の間生活は変わる」
そう思った。たとえばあなたが帰宅すると、壁一面に美しい映像が流れ始める。そこには夢に描いた南洋のコバルトブルーの海原が大迫力で映っている。波音はサラウンドで響き渡ってくる。ソファーに横になり一杯のコーヒーでくつろぎながら画面の世界に吸い込まれていく。気づくとあなたはバリであったり、ハワイであったり、モルディブにいたりする。洒落っ気を出してエアコンを暖か〜くセットすれば、もうそこは南国リゾート・・・。ごく近々に、数十万円の出費でホントにそういう生活空間が実現すると実感したのである。
家に帰って旧式の箱型テレビを見たら、なんて汚い画像かとがっかり。人間は一度キレイなものを見るとそれ以下の画質は見れなくなる。そんなコトもあって、テレビの買い替え需要の波は来年にもやってくるのではないだろうか。一方、テレビやラジオの機能が搭載されている進化型携帯電話も紹介されていた。電子の粒つぶからなるデジタル信号だからコンピュータで容易に補正できて、よりきれいな画像を楽しめるのだそうだ。
またICカードやケータイで買い物ができるようになり、我々のポケットにバラバラに入っていた小物はどんどん合体しはじめている。手ぶらが好きな自分には、間違いなく使えるツールだと思った。現に僕自身は手帳の変わりにアイディアメモとして、またスケジュール管理に携帯を使うようになった。ICカードで改札を通って、乗車前の買い物をするのが当たり前になった。 「年をとる」ということは時代の進化に興味がなくなるということだ。新しいことを体験しようという意欲が失せるということは、仕事に興味が失せるということでもある。 だから自分に鞭打ちながらでも、常に新技術を生活に取り入れていくことをお薦めするしだいである。
※1CEATEC JAPAN:通信・情報・映像が融合したデジタルネットワーク時代を反映した、最新の技術・製品・システム・ソフトを一堂に集めた展示会。幕張メッセにて10月に開催。
NTT東日本「Solution TODAY」vol.24 / 25年末合併号掲載 発行:NTT東日本千葉支店

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