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稼げる企画の出し方 - その極意は相手の喜ぶ顔を脳裏に浮かべることにあり (2005/02/07)
稼げるアイディアを出そうとするには、「お客様となる消費者の喜ぶ顔を捜す意識を持つ」ようにするといい。人はどんなときに「ありがとう」というのか?いくつかの例を出してみよう。
●例1:必要としているものを与える 捜し求めていたものを手に入れられた時に「ありがとう」という。 これはマーケティングの基本である。人が求めているもの、探しているもの、必要としているものを商品化すればヒット商品となるのは当然の理。 絶版で長年図書館や古書店で探しても全く見つからなかった本が、オンライン古書店では瞬時に検索でき、クレジット払いでほんの数日で入手できるようになったことがどれだけ有難いことか!
●例2:問題を解決する 自分では解決できない問題に直面した時に助けられると「ありがとう」という。 これを問題解決手段という。 この場合のアイディア出しのコツは、問題の本質を見極めることにあり、観察力がものをいう。 まずは現場に行き、専門的知識をもって観察すること。または専門家の分析情報を得ながら想像力を働かせて、あらゆる方向から解決案を検討する。その中から効果的と思われる解決策を選び実験してみるのだ。一見面倒な方法に思えるが、実は一番の近道であることが多い。
●例3:不可能を可能にする 今までできなかったことをできるようにしてあげると「ありがとう」という。 人間の限界や自然の驚異に対してどうすることもできなかったことを、技術の進歩から解決するアイディア出しの方法もある。つまり技術革新からアイディアを出していく方法だ。 例えば、東京=大阪間が8時間もかかっていた時代に3時間で行ける新幹線が開通したことで、色々な新しいビジネスが生まれた。またインターネットによる通信技術革命によって、いつでもどこでも連絡・報告・相談ができるようになるという、コミュニケーション市場のビックバンが起きている。歴史的に見てもこうした新技術が、アイディアを出す原動力になっていることがわかる。
2004年はバイオテクノロジーによる未来予知予防医学や新素材革命などの影響を受けて、新商品、新サービスのアイディアが次々と生み出されることになるだろう。まずは「新技術を知る」ということが必要で、そこから新しい商品、サービスのアイディアを発想することが大切だ。 新技術を知る方法とは・・・
a. 新聞や関係書籍物を読む b. テレビの教育番組や特番をビデオ録画しておき、メモを取りながら見る c. 講演を聞いたり、セミナーや勉強会に参加する 等々が考えられる。そういった勤勉努力がアイディアを生み出すきっかけとなる。 難しい科学書を紐解くのでは長続きしない。それよりも、まずは子供向けでも構わないから身近で簡単な科学雑誌を読むなど、楽しみながら遊ぶ感覚で勉強することをお勧めしたい。
NTT東日本「Solution TODAY」vol.18掲載 発行:NTT東日本千葉支店

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