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くぼたつのVisio講座:記事一覧
作成ツール「5W1H」初公開
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
12日午後7時から東京・大手町サンケイプラザで、〈『Visio』で「勝てる企画書」を作る〉と題したセミナーを行った。連載最終回の今回は、講師である「くぼたつ」自らがその模様をリポートします。

会場には100人以上の参加者が詰めかけた。みんなは「くぼたつの人気だ」と言ってくれたけど、ホントは無料セミナーだったからじゃないかな、と一応謙遜しておきたい。それにしても、夕刊フジで5年以上も連載していながら、初めてサンケイビルを訪れました、いやはや大手町のど真ん中にでーんとそびえ立つ立派なビルですな。

場所が大手町というだけあって、受講生のほとんどがネクタイ族の中、講師の僕だけがアロハを着て登場。Visioを使った“くぼたつ流”企画ノウ ハウをあますところなく公開した。アンケート結果も上々で、女性の参加者から「さすが、くぼたつさん!」とほめられたのは、講師としても大満足だった。ここで出したネタは、おおよそ以下の通りだ。

「企画の道具箱」アイデアの出し方から企画書のまとめ方まで、あらゆる次元から企画を組み立ててゆく手法を紹介。右脳と左脳を使い分ける裏技や、受講生参加による携帯電話からのブレストチャットを実演しながら、組織力を使ったアイデア出しの秘訣を伝授した。

「企画の弁当箱」「企画の道具箱」を活用してできあがった企画書サンプルを見せながら、Visioだけでなくワードやイラスト、映像などをいかに企画に組み込んでいくかを実践的に解説した。
「くぼたつスペシャル5W1H」Visioに組み込める企画書作成ツール「5W1H」が完成し、このセミナーで初公開した。アイデア出しからコンセプトワークまでこなせるツールだ。

いやはや、われながら1時間半でよくあれだけ盛りだくさんのことを実践解説できた。Visioも、それを使うためのタブレットPCも使い始めて 1ヶ月ほどしかたっていないのにアシスタントなしでタブレットPCを使いまわし、縦横無尽にVisioを使いこなすふりをした綱渡り芸は心臓がぶっちぎれそうだったけど、とにかくエキサイティングなセミナーでした。

ただ、ダブルクリックで他社のソフトが立ち上がってしまったこと、しかも2回連続で同じドジを踏んだときには、さすがに会場はシーンとなりましたな。
講演後、スタッフからは「エンジニア用のツールを企画で使うために解説しているのは世界であんただけ」とか「タブレットの手書きはいいけど、字が汚くて読めませんぜ」とか、「鳥肌が立った、出版しようぜ、企画マンのドラマも作ろうぜ」などと、喜んでいいのかどうか、わけのわからん反応も返ってき て、打ち上げのビールがうまかった。

一方、受講者の反応で面白かったのは、「昔は企画パネルでプレゼンしておしまいだった」と話したら、熟年企画マンらしき10人ほどが大きくうなずいていたことだ。また、休憩時間に参加者が一斉に会場後方に置かれたHP製のタブレットPCに殺到したのも印象的な光景だった。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
『3人寄れば文殊の知恵』的な連携が簡単
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
この連載では、マイクロソフトの発想支援ソフト「Visio(ビジオ)」を使って、独創的な企画書を作る過程を紹介している。企画マン歴30年の“くぼたつ流”企画書は、基本フォーマット完成後にWeb形式で保存するのが特徴だ。それには、以下の理由がある。

・ いつでもどこでも、パスワードを付けることで指定した相手にのみ企画書を閲覧させられる
・ 企画審査する側が再生ソフトに影響されずに企画内容を閲覧できる
・ ハイパーリンク機能を使って、関連事項や詳細な資料を表示できる
・ 企画のデータとなるテキストや映像など、あらゆる媒体がWebなら再生可能

企画を審査する側のことを考えると、Web形式の企画書は最も扱いやすいデータなのだ。そしてVisioは、Web形式での保存が簡単にできる。
Web形式の「企画書ホームページ」は、いつでも機敏に変更できる。変更点があれば、Visioの元データを開いて変更し、それを再びWeb形式で保存、そのままホームページにアップすればよいのだ。

昔の企画は紙パネルにて描いていたため、一度作ったものが「最終企画案」だったが、最近は企画を目まぐるしく改良していくのが常識になっている。 状況の変化にいち早く対応した企画が企業の勝敗を左右する要因になったからだ。Visioはそんな流れに対応できる発想支援ソフトだ。

また現在は、企画マンが個人で企画を作るのではなく、組織力を生かして企画を練り上げていく時代でもある。それにはインターネットが不可欠だ。 Visioなら、企画提案→Webアップ→ネットワークコラボレーション→企画の成功、という「三人よれば文殊の知恵」的な連携が簡単にできる。

たとえば、パスワード付きホームページにアップされた企画書を、役員などが審査し、その場で審査結果のアンケートに答えてゆく。その総合得点をホームページ上に表示すれば、企画の合否が決定する。

さらにVisioをグループウエアやデータベースと絡めることで、発想のアウトソーシング支援にも活用できる。企画の部署にVisioを“実戦配備”すれば、最適な効果が発揮できるだろう。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
最強フォーマットは存在せず- 善し悪しはアイデア次第
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
この連載では、マイクロソフトの発想支援ソフト「Visio(ビジオ)」を使って、「勝てる」企画書を作る技術を紹介している。きょうは、これまで作ってきた企画データを1枚の企画書にまとめてみよう。
ここでは、くぼたつ流「企画基本フォーマット」を作って、それに企画データを配置してみた。

企 画書には「企画戦略」「事業戦略」「商品開発」「流通企画」「サービス開発」など、いろいろな種類があるが、基本はかわらない。要するに自分のアイデアを 相手に理解してもらえればいい。あるときは論理的に、あるときは視覚的に、あるときは流れを重視して語りかけるように説明すればいい。
一番重要なことは
・あなたは何がしたいのか
・独自に考え出したのはどんなことか
・なぜ、その企画案が成功すると思うのか
ーを簡潔明瞭に表現できればいいのだ。

「最強の企画書フォーマットを教えてください」と、よく聞かれるが、そんなものは存在しない。企画書フォーマットは企画内容を表現する“箱”であって、企画の 善し悪しは“中身”であるあなたのアイデアだ。つまり、どんなに豪華に見える弁当箱でも“弁当の中身がうまいか?”が重要だということだ。
企画書フォーマットに入れる基本の企業データは以下のようになる。

・ 何を企画したのか一目瞭然でわかるビジュアルデータ
・ 企画の全体像がわかる図解データ
・ 企画の構成要素がわかるための、企画の構造をマップ化したロジカルボード
・ 納得される企画ストーリーを表現するための文章(シナリオ)と映像
・ 詳細情報や関連データを閲覧するためのリンク

これらの項目別の企画データを1枚の企画書フォーマット上に並べてみると全体のバランスがわかる。ちょうど弁当箱に具を並べてみて、味覚や栄養、彩りなどのバランスを調整するのと同じだ。その中でも、とくに独自の料理(独創アイデア)は不可欠だ。
また、企画の再編集も重要だ。企画書提出期限ぎりぎりになって泥縄式に作る人もいるが、これでは相手がまともに食える弁当はできない。何回も企画を練り直す必要がある。

Visio を使うと、再編集は簡単にできる。各項目の企画データからハイパーリンクで元のVisioデータにリンクを張っておくことで、その場でデータを呼び出せ、足らない個所を再編集できるからだ。このリンクはワードやエクセルなどの画像データ、映像などにも張ることができる。また、各項目に記載した内容が食い違 うことも多いので、相互にチェックして、内容を統合する作業も必要だ。Visioで1枚の企画書にまとめると、この比較・統一がパソコンのデスクトップ上で容易にできる。

今回の参考画像 (画像掲載なし) は、これまで連載で紹介してきた企画データを1枚の企画フォーマットにまとめたものだ(赤い矢印は、それぞれのソフトとの関連付けを示したもの)。僕はこのように各データを画面いっぱいに広げて、複数の再編集を同時に進めている。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
視覚的に「魅せ」関心引く
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
  この連載では、マイクロソフトの発想支援&図形策ソフト「Visio(ビジオ)」を使って、ライバルに「勝てる企画書」を作る方法を紹介している。今回は、自分のアイデアを他人に理解してもらい、賛同をもらうためのビジュアルな企画書の作り方について解説しよう。

 「表現」において重要なことは、読ませる、聞かせるではなく、視覚的に“魅せ”て関心を引くことである。決裁権をもった忙しいキーマンを相手にプ レゼンするわけだから「3秒間ルール」が原則。相手に見るがなくても3秒間で見せてしまい、そのアイデアに興味を持たせるのがポイントだ。
コツはビジュアルデータ(図、グラフ、イラスト、アニメーション、写真、映像など)を効果的に使うことだ。

 最初の「図」とは前回まで解説してきたブレストマップやフローチャート、フィッシュボーンのことで、その上に絵や写真、映像などを肉付けしていくことで演出する。

 「グラフ」はエクセルのグラフでもOKだが、Visioが持っているグラフ機能を使えば、数値を変更するだけでプレゼンパネル用のシンプルなグラフを作れるのでお勧めだ。

 「イラスト」は、企画段階ではまだ実現していないイメージを絵的に表現できる。新商品や新消費者、新しい社会背景など複雑情報を1枚の絵に凝縮で きるのだ。また。漫画のように吹き出し風のコメントを記入することで内容の補強もできる。同様に「アニメ」は、イラストに音声と動画を加えることで企画の ストーリーを見せることができる。

 「写真」は主張したいことをズームアップして表現するとよい。リアリティーのある玄蕃写真やアイデアをイメージさせるデジタル画像などを提示すれば、提案内容に明快なインパクトを与えることができる。

 「映像(動画)」は前述の要素をすべて統括した表現ができる。リアリティーを表現するための素材としては右に出るものはなく、今後のプレゼン素材は映像に集約されていくと思う。

 ただ、これらのビジュアルデータを活用する際の問題点は、アイデアが浮かんでもドンピシャのイメージデータがすぐ見つからないことだ。あらためて 撮影したり描くことは手間がかかるから、僕は日ごろから「あっ!」と思ったことは携帯カメラで撮影してBLOGにアップしている。その後、アイデアが浮か んだときにBLOGの中から検索しているが、自作したコンテンツはすぐに探し出せるものだ。

 Visioにはハイパーリンク機能がついており、これらのビジュアルデータにリンクを張るだけで表現効果を倍増できる。また、発想用に作ったデー タでも、企画書として提出できたり、HTML形式で保存すればそのままプレゼンパネルに転用できる。さらに、XMLという機能を利用すれば、既存のデータ ベースも活用できる。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
成功条件が決まっている場合の企画立案に
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ

  企画にはいろいろな種類がある。前回までは自分のひらめきを中心に企画書にまとめ上げてゆく方法を紹介してきたが、今回は成功条件が決まっている場合の企画の立て方を紹介しよう。

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たとえば会社の上司から「売れる自社ホームページを企画せよ!」と命令が下ったとする。この場合、マイクロソフトの発想支援ソフト「Visio」 の「フィッシュボーン」と呼ばれる発想ツールが役立つ。このツール、Visioでは「原因と結果」というダサい名前が付いているが、「フィッシュボーン」 の名の通り、魚の骨みたいな図が作れるのが特徴だ(図)。

まず、この図の目玉部分に、企画の最終目的を書き込む。その後、目的に向けた情 報やアイデアを枝葉のように付け加えていく。最初は思いつくまま、ただひたすら大雑把に付け加える。ひととおり気が済んだら同類項の枝葉をひとつにまとめ、枝葉に順序をつけて目玉の遠いほうから順に並べ替える。枝葉は複雑すぎるとややこしくなるから、多くても6、7本ぐらいがいいだろう。そして最後に、 枝葉の先にコメントやキーワードを付け加える。

絵や写真、関連ホームページといった容量の大きい情報源については、リンクを張っておく。詳細なデータはそこをクリックすれば開く仕組みにしておけば、全体の図がスッキリして説得力が増す。

図 を描き上げたら、まずはVisioの形式で保存するが、僕の場合はその場でHTML形式にして自分のホームページにアップしてしまう。HTML形式だと ホームページをファイルの保管場所として使えるし、出先でインターネットにつながったパソコンさえあればその場で見せることができる。拡大縮小が自在にで きる機能が付いているので、プレゼンするときに特に力説したい個所を大きく見せることも可能だ。

なお、今回紹介したフィッシュボーンを詳しく見たい人はこちら(ジャンルvisio)をご覧ください。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
フローチャート作成は考えまとめシンプルに
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
  先週は手書きで描いた「企画のプロセス」なるものをご紹介したが、今回はそれをマイクロソフトの発想支援&図形作成ソフト「Visio(ビジオ)」を使って、見やすいフローチャートにまとめてみる。

最 初に手書きで描くのは、自由が利くからだ。とくに僕の場合、あれこれと考えながら絵を描くようにアイデアを出すのが好きなので、いつも手書きになってしま う。最近、日本ヒューレット・パッカードの「タブレットPC」を買ったため、その画面に専用ペンで直接描くことも多い。

さ て、いざVisioでフローチャートにまとめようとすると、手書き図には意外と余計なことが盛り込んであるのがわかる。頭の中にある発想をすべて書き出し たのだから当然といえば当然だが、このままでは人様に見せて納得してもらうには程遠い。つまり、独りよがりの図なのだ。

そこで、心を鬼にして項目をどんどん削除していく。見る側の立場になって、シンプルな表現にまとめるよう心がけるのがコツだ。

フローチャートとは、もともとは技術者がシステムの流れを設計・表現するための図だが、最近では仕事の手順や企画のプロセスなどを表現するために使われ始めている、いわゆる「ワークフロー」である。

僕の場合は、図のように段階を横だけでなく縦にも分けて作る。横には手順を、縦には業務分担や担当部署を表示すると誰にでもわかりやすくなるからだ。また、作業内容を同類項で色分けするのも効果的だ。

さらに、各項目の横にコメントを付けておくと内容がわかりやすくなる。関連情報先にリンクを張ることもできる。僕の場合は「百聞は一見にしかず」というわけで、絵や写真、手書きメモなどをリンクすることが多い。ちなみに、今回の「企画のプロセス」表はこちら(ジャンル名visio)にもアップしてある。詳しく見たい人はどうぞ。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
これが「経営戦略マップ」だ
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
  マイクロソフト社の「Visio(ビジオ)」を発想支援ツールとして利用しようという連載の2回目。今回は、経営者の“経営戦略支援ツール”としての活用法を紹介しよう。


 自社をどのような会社に育てたいか、を具体的にまとめて社員にわかりやすく説明したいと望む経営者は多い。Visioの「ブレストツール」を使うと、それが できる。夢の実現過程について、思いつくままVisioに書き込んでいけば、自動的に図案化してくれるので、体裁など考えずにアイデア出しに専念できるの だ。以下に「経営戦略マップ」を作り上げる手順を述べよう。

(1)中心となるところに、大きな枠で「自社2004年度プラン」などと題名をいれる。

(2)その中心から、将来「こうなりたい」というアイデアを放射状に書き出していく。関連のアイデアが次から次へと沸いてくることもあれば、気が 変わって別のアイデアが出てくることもあるだろう。そうして変化し続けるアイデアを加えたり消したりする作業を繰り返しながら、徐々に全体図を構築してい くことが良い経営戦略を立てるコツだ。また、全体図が複雑になりすぎるようなら、同類項を線でつないで、ちょうど桜の花が満開になるように放射状に伸ばし ていく。1年後、2年後、2年後といった具合に、時系列で外側に伸びていくようにしてもいいし、大目的、中目的、小目的と分けて放射状にしてもよい。

(3)次に、人(人材、技術、知識、特技、外部ブレーン)、物(生産設備、会社や店などの規模)、金(資金力や予算)、情報(ノウハウ、特許など 知的財産)などアイデアの制約条件を同じく放射状に伸ばしていき、アイデアと調整を図りながら実現化の方向を模索する。担当部署別につないでいってもよい し、ジャンル別にしてもよい。

(4)同様に「マーケット予想」として、このアイデアによって新たに出現すると思われる市場(消費者や取引先)を想定して、これも放射状に書き伸 ばしていく。需要を予測し、企業として運営可能な収支予測を立てるのだ。これにより、単なるアイデアマップではなく、経営者として経営を成り立たせるため の図が完成する。

以上のようにして満開の桜図ができあがる。さらに、(1)−(4)の内容を色分けすると、よく見分けがつくようになる(イメージ画像)。

なお、これは高等テクニックになるが、Visioには、入力した各情報(それぞれの雲マーク)から各種のデータベースにリンクが張れるようになっているので数値情報やグラフ、写真、映像などの情報とアイデア図を関連付けをしていくと、さらに内容が理解しやすくなるだろう。


連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
「企画のプロセス」をフローチャートに
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
  マイクロソフトの発想支援&ビジネス作図ソフト「Visio(ビジオ)」を使って企画を立てていくにあたって、僕はまず頭の中にある「企画のプロセス」を“手書き”でフローチャートにしてみた(図)。

さまざまな体験や経験を経て自分のノウハウとなっている知識は、このように手書きで図に描いたり、その図にキーワードを付け足すことで形にしていくのが効果的だ。そうすることで自分自身の体験や知識を整理整頓することができ、それが自分にとっての貴重な財産となる。

最近は「ビジネス特許」という知的財産権が新しいビジネス資産として注目を浴びているが、自分の体験や知識をマニュアル化しておけば、将来のビジネス資産として活用できる。職人技とか個人的な特殊能力を後世に伝えるという意味でもマニュアル化は大切だ。

「企画のプロセス」といってもやることは多い。そうした、やらなければならないプロセスの一つひとつを言葉にしてつないでいくのがフローチャートの作り方の基本だ。まず、大筋を言葉にして大雑把につなぎ、幹を形成する。それに枝葉をつけるように、関連した項目を思いつくまま付け足していく。多少ごちゃごちゃしてきても気にせず、どんどん書き込んでいくのがコツだ。

それぞれの項目を別次元で括りたいときは、ラインマーカーで色分けするとか赤鉛筆で囲んでコメントを加えると、いろいろな括りでプロセスをまとめられる。

ち なみに、今回の図は日本ヒューレット・パッカードの「タブレットPC」を使って、マイクロソフトのデジタルノートソフト「OneNote」にペン入力で書 き込んだものだ。このように、最初からデジタル・データで“手書き”ができると、そのデータをそのままデータベースに保存したり、メールに添付して他人に 送ることもできるので大変便利だ。

ただ、このまま他人に見せるのはやはりわかりにくいので、見やすい形に表現しなければならない。そこで登場するのがVisioのフローチャート作図機能だ。

と いうわけで次回は、今回手書きしたものをVisioのフローチャート作図機能を使って美しくデジタル化していく手法を紹介しよう。美しくまとめるだけでな く、ある項目から関連のデータにリンクを貼るという機能もVisioにはあるので、それを応用するとグラフやイメージデータを使って、さらに高度な表現ができる。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
最近のビジネスマンは仕事にロマンを忘れていないか?
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
   30年以上にわたって「プランナー」という企画業務を続けてきた僕は最近、業務にマイクロソフトの「Visio(ビジオ)」という“発想支援ソフト”を使うようになった。その理由は、15年ほど前にマッキントッシュで使っていたソフト「インスピレーション」の再来だからだ。

 当時、僕がそのソフトを選んだのは膨大なアイデアや資料の整理をサポートしてくれるソフトが必要だったからだ。ところが、このソフト上に資料をそろえて、アイデアを出 し、企画書とプレゼンパネルを作り上げていくうちに、このソフト自体が仕事の面白さを倍増してくれたのだ。

 そして時が経ち、「最近のビジネスマンは仕事にロマンを忘れてはいないか?」と思い始めていた矢先、Visioに巡り会った。早速使い始めた途端、ドキドキしながら仕事に取り組んでいた昔の感情が蘇ってきた。「誰も出したことがない企画を考え出したい」という想像力の復活だ。この意欲の盛り上がりを、企画を志す人たちにぜひ伝えたいと思い、こうして新連載を始めることになったという次第だ。

 まず今日は、同じマイクロソフト社の「ワード」とVisioを組み合わせて情報を再利用する方法を紹介しよう。

 企画というのは「なんとなくこんな感じ…」という発想から始まる。その後、具体的なアイデアや資料などを肉付けしていくわけだが、その“肉付け資料”探しに苦労することが多い。

  僕の場合、新聞・書籍などの原稿や企画書の下書きは、すべてワードで書いている。連載原稿や企画書は1年で数十万文字にもなるが、その中には1回は使った ものの、まだまだ使えるアイデアや資料がわんさか眠っている。それら“お宝の山”をなんとか再利用できないだろうか、と以前から思っていたところ、 Visioにおあつらえ向きのアドオン(ソフト拡張)機能があった。ワード文書内の各文節をカードのように切り分けてVisio上に表示し、使いたいとこ ろだけ再編集できる、という機能だ。この活用手順を簡単に説明すると…。



(1)企画のキーワードをいくつか考える。そして、そのキーワードを検索語に、ウィンドウズの検索機能を使ってパソコン内にある該当のワード文書を抽出する。

(2)Visioのワード対応アドオン機能を使い、検索したワード文書の中から企画案に該当するセンテンスを選び出し、Visio上で5W1Hの項目別に整理する。このとき、それぞれの項目に複数のセンテンスがあってもかまわない。

(3) 各項目にまとめたセンテンスをつなげてストーリーを組み立てる。たとえば、Who(Aのようなライフスタイルの人たちは)、Why(Bに関して困っている から)、What(C案を)、When(Dのような時に)、Where(Eのような場所で)、How(Fのような方法で)提供すれば大変喜ばれる−といっ た具合だ。こうしたストーリーを5、6個作り出すと良い。その後、(a)マーケットニーズがあるか(消費者が望んでいるか)(b)技術面、コスト面などで 実現性があるか(c)オリジナリティーがある(他に競合商品がない)か−の3条件に照らし合わせて企画案のスクリーニングを行う。

こうし た作業を通して感じるのは、われわれ人間は何度も同じことを思いついてはすぐに忘れる動物だということだ。同じような“自分的ロマン(夢)”を、手を変え 品を変え企画書にしているのが企画マンなのかもしれないし、それでもなんとか新しいことを考え出そうと頑張っているのも企画マンなのかもしれない。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ