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くぼたつの企画の道具箱:記事一覧
ハイテク・スキー
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 スキー板(SALOMON EQUIPE 24 HOURS+Z12)を買って、カービングスキーを試したら、ストックを使わず体重移動だけで自在にスキーができた。この板は今年の最新モデル。使われている技術素材は3Dモノコック構造、チタニウム、ファイバーコンプレックス、天然ウッドとある。
 スキー専門店員は「最近のスキー板は性能が向上したので、昔のような技術訓練なしで思う通りに雪面を滑れる。ストックはバランスを取るための道具に変わり、短いものを使うようになったんです」と言う。
 たしかに、「いったい今までのスキー修行は何だったんだ」と思うほど簡単に滑れてしまう。技術素材がスポーツや遊びを変えたのだ。足腰の弱った中高年スキーヤーも、最先端のテクノロジーによって再び若いころのアクティブなスキーを再現できるだろう。

 ブーツ(REXXAM FORTE-110)も買った。このブーツ素材も低温特性に優れ、柔軟性と反発性に富むハイブリッド樹脂などで構成されている。僕の足に合わせるセッティングをしてくれたのだが、うそみたいにピッタシ。力が直に板に伝わるので、2ランクほどテクニックがあがった感じだ。もう数年スキーはごぶさただったが、感動的な滑りができた。
 スキーのような高度なスポーツが、素人や長年ブランクのある人にもすぐにできるようになった理由は人間の体を研究した道具と、その道具を作り出したデジタル科学にある。
 いまのスポーツはバランスが重要だと言われている、昔は技術と体力だと言われていたが、体全体のバランスと体重移動が大事だという考えに変わったのだ。つまり、筋力よりも体重をうまく使う感覚でスポーツを楽しむ時代なのだ。
 そのために必要なのが、ハイテクを駆使した道具だ。ということは、生活費にゆとりのある中高年向けスポーツ環境が到来したとも言える。うれしいことではないか。昔の思い出をむなしく語るのではなく、ハイテク道具によって若かりしころに戻れるのである。
 デジタルの力は、道具以外でも威力を発揮していた。東京・原宿から新潟県湯沢町のガーラ湯沢スキー場まで2時間で行けたのだ。ネット予約の力である。しかも、ガーラ湯沢のサービスサイトにはリアルタイム映像が配信されているので天候や雪質、リフト運行状況、スキーヤーの混み具合が一目瞭然。朝にサイトをチェックし、JRのチケットをオンライン予約して出かければ日帰りでも十分楽しめる。片道5時間以上の渋滞にチェーンの脱着、長蛇のリフト待ち…、昔のアレは一体なんだったんだ。

ski.jpg 最近のスキーヤーはヘルメットをするらしい、さっそくメットとゴーグルも購入して使ってみた。
スキー場にもけっこういて違和感はまったく感じさせない。アルペンレーサーがメットファッションになっているのも影響しているのだろう。
ヘルメットしてゴーグルするとまったく年齢はわからない。まして最新技術に支えられた若い頃のスキーテクニックはまさに30年昔に戻った自分なのだ。

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スキーの説明
EQUIPE 24 HOURS + Z12     
「24HOURS」朝から夜まであらゆるシチュエーション性能。ハイブリッド・モノコック構造、3D レースフレーム採用モノコック形状。

スキーブーツの説明
REXXAM FORTE110
 素材は低温特性に優れ、柔軟性と反発性に富むハイブリッド樹脂。競技派から基礎派まで、エキスパートに贈る、データ110のハイパフォーマンスをミディアムラスト搭載したフォルテ・ラインのトップモデル。

インターのジェル素材はTPU+ポリアミド

ブーツの人間工学

ナローラスト設計
パワーをダイレクトに伝えるレスポンスと、シーンに応じて求められるフレックスをさらに磨き上げ、スキーヤーの運動を最大限に生かした、ダイナミックな滑りを実現。

ski2.jpg

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
楽しく勉強するなら学習ゲームだ!
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 いま、「漢字」「英語」「単語帳」など通勤通学などの隙間時間に携帯の学習ゲームでお勉強、というのが市場を伸ばしつつある。
 この学習のゲーム化が加速しそうだ。最近のゲーム市場は高度化しすぎたゲーム内容と市場飽和で最近は伸び悩んでいる。そこでゲーム好きというよりゲーム感覚で勉強したいという教育市場を狙って得意のゲーム制作ノウハウを生かせば新たな市場開拓となってきたのだ。
 NHN Japan株式会社の森川社長を訪ねてその考え方を聞いてみた。

「これまでのゲームは罪悪感が残る場合があります。それに人に言うのが後ろめたいんです。昨日一晩中ゲームしてた、とか言いにくいじゃないですか。でもスポーツだと言えるし、体にいいという快感もありますよね。その論理でいくとゲームを学習ゲームにすれば快感になって新しい市場が生まれる。「漢字1級クリアーした」「単語10000覚えた」とかだと胸張って言えるようになるから健全な商品ジャンルになれるハズです(笑)」

「教育って押しつけがましいところがあって勉強が嫌いになるのはそのせいだと思うんです。それより楽しいけど役に立つクイズ型ゲームがいいですよね。」
「ところでゲームの秘訣は褒めることなんです。ある時点までできたら勲章みたいなものを出す、そうすると次もまたがんばるぞ、と続けてくれるんです」
とわかりやすい説明をしてくれる。ゲーム業界のオピニオンリーダーたちはこれまでの業界と違って斬新な感覚の人が多いのが特徴だ。

「気がついたらみんなとモンスター倒しちゃった、そしたらさりげなく褒められて嬉しかった。というユーザーが現れてくれたら大成功。コレがグループで楽しむゲーム作りの秘訣なんです(笑)」
「韓国の英会話ゲームなんか男性感覚で英語で話すといいことが待っている、でがんばる、とネタバレすれば簡単なことなんですけどね」
「Wii Fitは人に見てもらうからがんばるんですが学習ゲームにはどうかな?オセロみたいに勝負がはっきりつくゲームを学習用にしても息苦しくなっちゃう。それに比べみんなでがんばる学習ネットゲームなどの市場はこれから行けると思いますよ」

 ネットワークゲームを制作していておもしろいところはサーバーを管理しているので参加者の状況がデーターになって見えるようになっていて、みんながどこで挫けるかがわかるという。そこで挫けるポイント直前にさりげなく助けてあげる何かを用意しておいてあげる、クリアーしたら勝利の笑顔写真が登場するなどめげそうなポイントを見つけてあの手この手で褒めながらなんとか突破してもらうようにするとゲームを続けてくれるという。

「これまでだと親は子供にゲームを禁止します(しかし自分はゲームする)子供に成績がよければゲームやってよし、というのが一般的だから学習ゲームなら親が買って与え、自分も勉強するというファミリー市場もありかもしれない」と学習ネットゲーム市場への兆しを指摘していただいた。
「最近はおいしいところを早めにゲームの場面で見せていかないとさわってくれなくなってきました。ネットゲームは社会の繁栄なんです」と森川社長は社会動向も敏感に受け止めて明日を練る若き経営者である。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ニンテンドーDSを教育ツールとして活用する
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 e-ラーニングの道具と言えばパソコンだと思いがちだ。しかし通勤時やちょっとした隙間時間を利用して瞬時に勉強する携帯やiPhoneのようなスマートフォンを使ってモバイルラーニングの登場もある。  さらにゲーム機を使ってのゲームラーニング(仮称)も注目を集め始めている。 普及度ナンバーワンのニンテンドーDSを授業に使う試みが始まっているのだ。 実際にシャープシステムプロダクツ株式会社の主催する体験セミナーに参加してみたところ、なるほどとうなずける利点がいくつかあった。 特に以下のような他の機材ではできない教育が印象的であった。 1,まずその簡単な操作性があげられる。ニンテンドーDSのキーは直感的に扱えるほどシンプルになっている。もちろんゲームとして使い慣れている人が多いこともその理由の一つである。 2,携帯やパソコンでは難しい手書きボード機能であるために絵を描くことができる。特に発想力などの創造教育に有効でクリエイティブな脳の活性化とイマジネーション能力向上にはペンで絵を描くことが一番効果的な学習方法である。 3,アンケート集計が容易で教室内にあるモニターに表示することができるので生徒全員がイメージした絵を表示できるため、自分が描いた絵はどのような位置にあるのか、他人はどんなイメージで絵にしているのかが一目瞭然となる。  社会人セミナーの講演でよく思うのはデジタルデバイド問題で、デジタルネットワークを活用した授業を行う場合、まずパソコンの操作に戸惑って授業についてこれない中高年層をよく見かける。  その点このニンテンドーDSを使うことで即座に授業を開始することができるため社員教育や退職前準備教育などに有効なのではないかと思った。 任天堂株式会社の豊田広報室長によれば「人にとって、いかに楽しく、いかに簡単に、が大切」とのこと、まさにゲームに限らず学習にも通じる最重要ポイントである。 さらに一見ゲーム機というとあらかじめ決まった答えを解いてゆくことのように思うかもしれないが、教員と生徒との相互コミニュケーション機能が発揮できる新しい教育機器として将来性が高い。  教壇から一方的に教え込む教育からICT(Information and Communication Technology)教育へと進化しつつある教育環境にニンテンドーDSに期待したい。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
スマートフォン、日本でも主流に!?
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 無料で公開されている教育環境サイト「NetCommons(ネットコモンズ)」(http://www.netcommons.org/)が話題を呼んでいる。このサイトを使えば、eラーニングなどの授業ができるのである。 アップルの携帯電話「iPhone 3G」をしばらく使っている。その体験から、今年上陸する海外のスマートフォンが日本の携帯電話市場に与える影響を予測してみたい。

 ふだん、われわれがケータイを何に使っているかというと、メールの利用が圧倒的だろう。しかし、ネットワークを効率よく使いこなしているビジネスマンは外出先ではケータイでウェブを利用することが多い。グループウエアにケータイからアクセスし、スケジュールやメールのチェックをしている人も多い。そういう人たちは、交通情報や株式情報などケータイ向けのサービスも日常的に利用している。

 バラク・オバマ米大統領がホワイトハウスの反対を押し切って愛用のスマートフォン「ブラックベリー」を執務室に持ち込んだのも、ブラックベリーがなければ現場で活動しているブレーンたちとの意見交換やスケジュール共有を行うことができなくなると判断したからだ。

 当然、ブレーンたちもスマートフォンを使っているだろうから、たとえばオバマ大統領が「ユーチューブにアップした僕のスピーチに対する意見をくれないか」とブレーンたちにメールすると、彼らはどこにいてもスマートフォンでユーチューブにアクセスして動画を再生し、大統領に意見を返信する。大統領はメールした10分後にはブレーンたちの意見や情報を集約することができるわけだ。

 この便利さは、すでにケータイでウェブを利用している人たちにはよく分かるだろう。そうした人たちが今後、スマートフォンを使い始める可能性は高い。スマートフォンなら、パソコン向けのサービスをいちいちケータイ向けに変換することなく、そのまま扱えるからだ。

 iPhoneも、パソコン向けのウェブサービスをパソコンのように使える。ケータイだと閲覧専用になるサービスも、iPhoneなら編集まで可能という場合が多い。パソコンあてのメールやウェブメールをiPhoneで読み書きすることも簡単だ。

 スマートフォン、あるいはスマートフォン的な機能を持つケータイが増えれば、従来のケータイ専用サービスは不要になる。発信者側も、いままではパソコン向けとケータイ向けに発信していたのが1つで済むことになり、経費節減につながる。

 もちろん、iPhoneをはじめとするスマートフォンの小さな画面と小さなキーボードでウェブ情報をやり取りするのは面倒だという人もいるだろう。だが、実際に使ってみるとスマートフォンは通常のケータイより操作しやすい。しかも、無線LANなども使えるので、ウェブ画面の表示も速い。今後、外に出かける営業マンが業務用スマートフォンを持ち歩けば、情報管理の効率化は格段によくなり経費削減につながる可能性も高い。

 そうした需要を予測してか、2009年春のケータイ新機種はスマートフォンのいいとこ取りをするように、ウェブ検索やマップ機能を強調した機種が増えている。操作方法も、外で使いやすいタッチパネル方式を採用する機種が多い。

 そのうえで、グーグルが開発したスマートフォン向けプラットホーム「アンドロイド」を採用した製品が今年の半ばあたりに日本でも登場したなら、スマートフォンは一気にブームとなり、ケータイ向けのサービスも次第に従来のウェブサービスに置き換えられていくのではないだろうか。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ネットコモンズがブレーク
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
無料で公開されている教育環境サイト「NetCommons(ネットコモンズ)(http://www.netcommmons.org)が話題を呼んでいる。このサイトを使えば、eラーニングなどの授業ができるのである。 無料で公開されている教育環境サイト「NetCommons(ネットコモンズ)」(http://www.netcommons.org/)が話題を呼んでいる。このサイトを使えば、eラーニングなどの授業ができるのである。

 このサイトの創設者である国立情報学研究所の新井紀子さんにお話をうかがった。美人の数学者である。

 新井さんがサイトの創設を思い立ったのは「主婦向けの数学サイトを立ち上げ、論理思考教育を目指そう」と考えたのがきっかけという。いまでは、小中高校向けの教育環境も構築されている。
 すでにユーザーは700サイトほどにおよび、日本にある教育センター64のうち3分の1はネットコモンズを使用しているという。
 海外では、人気のある教育環境サイトが有料化された例があるが、ネットコモンズは広く一般ユーザーに開放されるべきとの方針から有料サイトにはしないとのことだ。

 実際にネットコモンズを活用したサイト「e―教室」(http://www.e-kyoshitsu.org/)の中に印象的な一文があった。《もしも、あなたがあなたの学校の教室でとてもハッピーになれるのなら、それが一番だと思います。そして、教室での勉強を通して身につくはずの「考える力」をもってすれば、どんな社会の荒波にも国際化にも対応できて、その後の人生もハッピーになれる》とある。

 最初、主婦向けの数学サイトを立ち上げたのは、あの「電車男」のブームより早い時期だったそうだ。その後、特段PRはしなかったが、昨年あたりから口コミでそのうわさが広まり、ブレークしたそうだ。

 サイトを見ると、そもそものきっかけが「論理思考教育」だけに、いずれのたとえも分かりやすい事例が多い。
 高等数学のやり取りだけでなく、運動会などの記念写真をアップしたり、学校行事のカレンダーや小テスト、リポート提出、テストの偏差値発表など、その活用は学校行事全般におよんでいる。

 子供が同サイトを使ったブログに書き込みをし、それに母親が応援を書き込むことで子供たちの励みになり親子の絆が強まったという話もあるそうだ。

 ただ、一番難しいのはサイト上で教える先生を探すことらしい。ネット上でものを教えるためのテクニックと内容は、教壇で教えるのとは異なる。それなりの能力が必要だ。

 このネットコモンズを利用したネット教育は、将来のデファクトスタンダードになる可能性も高い。今後に期待したい。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
インターネットによる勉強を始めた人が急増中
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
この不況下でインターネットによる勉強を始めた人が急増している
国内eラーニング市場の2007年度は推定319億円、前年比26.2%拡大(ミック経済研究所)
もちろんいつでもどこでもだれでも安くときには無料で学ぶ事ができるのがその要因、不況からくる不安は勉強しないと生き残れないという強いモチベーションがe−ラーニング意欲を生んでいる
特に金を使わず生きた勉強をしたい人に向いているようだ。
日本語堪能、日本事情にも詳しいベトナム人の才媛Phongさんは日本に来た事はないがNHKニュースのオンデマンド配信で学んでいる
最新情報を動画で学ぶだけでなく、なんと彼女は大阪の女性になりすまし、毎晩のように埼玉県の男性とラブラブチャットをすることで日本語に磨きをかけていると魔性の笑顔で言い放ってくれた(あな、恐ろしや)
古今東西、古の昔から不況不安と恋心が能力学習を促進する妙薬らしい。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ワンセグ携帯が生活変える、“どこでもシアター”に
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 携帯電話をauからソフトバンクモバイルに変えた。機種は「911SH」で、シャープご自慢のアクオスの血統を引くワイドQVGAサイズのワンセグ携帯だ。ワンセグ機種はいろいろ見たが、録画予約可能でマイクロSDカードに最大5時間録画できるのが特徴。
 東京都内の自分の部屋でワンセグの番組を視聴してみたが、映像は実に美しい。こんな小さな画面サイズじゃ見にくいだろうと思っていたのだが、いつの間にか据え置きのテレビよりもワンセグで番組を見る時間のほうが長くなってしまっていた。
 気に入った理由のひとつは、首が疲れないことだ。据え置きのモニターだと、いつも同じ体勢で1カ所を見つめることになるが、ワンセグ携帯は寝返りしても、その方向のまま番組が見られる。
 予約録画していた番組を電車の中でも視聴してみた。その途端、いままで無駄な時間だった電車での移動時間が「シアター・タイム」に変身した。僕はドキュ メンタリー番組が好きで、番組表で見つけるとすぐに録画予約するのだが、ほとんど見る機会がなく“お蔵入り”している。その悩みも「電車シアター」の登場 によって解消されそうだ。
 海辺のレストランでも、コーヒーを飲みながら「世界遺産」の番組を再生してみた。実にのんびりした休暇だった。これは日本人の新しい休日ライフスタイルになるかもしれない、とさえ思った。
 もちろん、携帯は娯楽だけでなく仕事にも使える。ソフトバンクはヤフーをポータルサイトに、さまざまなオンラインサービスが使える。プロジェクトやスケジューリング管理も携帯で行える。いまや携帯だけで、パソコンに依存せずに仕事ができるようになっているのだ。
 ただ、ソフトバンクの携帯で心配なのは地方でのつながり具合だ。アクセスエリアの状況を見ると、やはりドコモやauには劣るようだ。そのへんをどうリカバーしていくかが課題だろう。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
地球共存型企業モデルを模索
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 私事ではあるが、来年開校予定の「サイバー大学」の専任教授に就任することになった。
 この大学は日本初のオンライン教育による4年生の大学で、ソフトバンクが文部科学省の教育特区(福岡)の許可を得て開校する。「世界遺産学部」(吉村作治学部長)と「コンピュータ&ビジネス学部」(石田晴久学部長)の2学部からなる。
 受講者は、ヤフーBBの高速通信回線を利用して自宅などで授業を受けられる。大学当局は当初、1000人の入学者を見込んでいる。
 オンラインによる教育の成功例としては、韓国と米国(フェニックス大学)がある。身体障害者や海外在住者、一般の社会人など、さまざまな事情から大学のキャンパスに出向くことができない人には、最適な教育環境と言えるだろう。
 今回開設される世界遺産学部では、世界遺産を題材に、社会倫理や環境学、観光学などを包括した次世代テーマが学べる。コンピュータ&ビジネス学部は、ソ フトバンクの孫正義社長の肝いりで、デジタルネットワークを社会の役に立つ学問として一本立ちさせることを目指している。
 僕は、コンピューターとコンテンツを応用して起業するための「経営学」を担当するが、世界遺産とネットワーク技術の両方を研究できる立場にあることを生 かし、「海洋環境起業研究所」を設立することにした。ここで、地球と共存する企業モデルの構築と、そのマニュアルを作成してみようと考えている。
 人類の文化は、海から渡ってきた異文化との融合で生まれたものが多い。そこで、海洋から世界遺産をひもとくことにしたわけだ(もともと僕が海好きだとい うこともあるが…)。海と人間の遺産を中心に61カ所の世界遺産を調査する。その環境維持に従事している関連団体の取材なども行い、それらを地球共存型企 業設立のヒントにまとめようと考えている。
 世界遺産は、われわれが今後何を大切にし、どんな文化をはぐくみ、何を作っていけばいいかを教えてくれる遺産でもある。世界遺産をどうとらえるかは十人 十色だ。観光もよし、NGOもよし、自分探しもよし、である。これからシルバーエイジを迎える人にとっても、“余生に文化を楽しむ”ことは大いなるテーマ になるのではないだろうか?

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ブログとグーグル使い、世界相手に個人の偉業を発表
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 今回は、ハワイで原稿を書いている。持参したのは国際通話が可能なドコモのFOMAだけ。パソコンは持たず、現地のインターネットカフェでメールをチェックしたり原稿を書いている。

 ここ数年、国内外の出張時はこのように“手ぶら”で出かけている。インターネットの世界的な普及で、パソコンを持ち歩かなくても、携帯メールやネットカフェで仕事ができるのでチョー便利だ。

 とはいえ、なんでもかんでもネットでできると思ったら大間違い。今回は仕事とサーフィン目的でハワイに来たのだが、あらかじめホームページでホテルを予 約をしようと思ったにもかかわらず、どこも満室でメールしても断られるばかり。ホノルル在住の日本人にスカイプ(インターネット電話)で依頼し、やっとの ことで部屋を確保した。

 飛行場からのレンタカー予約はネットでできたが、いざ現地で車を借りようとオフィスに行くと、いきなりの停電でシステムダウン。結局、手書きで書類を作成して借りるハメになった。
 また、現地で携帯電話が使えるようにするローミング設定はすぐにできたのだが、現地の知人が海外への電話のかけ方を知らずに結局会えずじまいという失敗もあった。

 とまあ、こんな経験もしたのではあるが、その一方で「もっとネットを活用すれば…」と思うような人にも遭遇した。現地のサーフショップで「ハワイ・アマチュア・サーフィン大会」チャンピオンのMimiさんという日本女性と会ったのだ。

 世界を相手にチャンピオンになったという意味では、フィギュアスケートの荒川静香選手と同じ立場。しかし、日本では無名の存在だ。そこで僕は「あなた自 身のホームページを立ち上げてみたらどうですか? ブログなら簡単にできますよ。あなたのような偉業を成し遂げた日本女性がいるということを、もっと日本の女性にも知らせるべきです」とアドバイスし、開設の方法などを教えてきた。

 最近読んだ「ウェブ進化論」(梅田望夫著、ちくま新書)という本にも同様のことが書いてあった。すなわち、「ブログとグーグルによって、埋もれていた素晴しい個人が脚光を浴びるようにな る」「オリジナリティーが個人ブログの評価基準となるため、みんなと同じでない人や日本で知られていない活躍ぶりが評価されるようになる」といったことだ。

 便利なことも不便なこともいろいろあるが、インターネットを「善」として見ると、そこには大きな社会変化のタネがいくらでもあるようだ。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
「ビジネスマニュアル」立案のコツは?
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 最近、「ビジネスマニュアル」がはやっている。ビジネスフローやワークフローと呼ばれるマニュアルで、ビジネススコアカードや「WBS」などと呼ばれる手法が注目されている。
 簡単に言えば、仕事をする際の「計画の立て方」のことで、目標に合わせて業務内容や担当部署、担当者などを調整しつつ、消費者ニーズや金融変動、社会情勢などの外的要因にも対応しながら、計画を時系列にまとめた表を作成するのが基本作業だ。
 ところが、従来の日本の学校教育を受けた人の中で、このビジネスマニュアルを作成したり使いこなせる人は少ない。肝心の目標が見いだせないため、計画表が立てられないのだ。
 ここでいうビジネスマニュアルの目標とは「志」のことだ。
 たとえば、このマニュアルの目標を「金もうけ」とすると、ホリエモンができる。本来、資本主義とは社会的に価値ある商品を提供することの対価として消費者から金銭を支払ってもらう仕組みだ。したがって、金もうけが目的ではなく、人に感謝される商品を提供する「社会貢献」が目的のはずだ。
 そうした基本理念は語れるが、「では今後、どんな人を目標にすればいいのか?」といった若い連中からの質問には、なかなか答えづらい。このところ、われわれは経済界のヒーロー像を見失ったままだからだ。いまの若者は、明快なヒーローを見いだせないがゆえに、ビジネスフローを書き込むこともできないのだ。
 「国家の品格」という本がベストセラーになったが、品格を持った人物像とはどんな人物なのかについて、若者だけでなく先輩である中堅の社会人たちも真剣には論議していない。だから、将来を担う人物を作れず、国の形を作ることもできないのだと思う。
 ある学会で、世界的に著名な外国の研究者に「なぜ日本は、京都議定書のような素晴らしいマニュアルが作成できるのに、富士山のゴミは管理できないのか?」と聞かれたことがある。
 京都議定書は、その目標を「環境汚染禁止」としたため、作成できた。しかし残念なことに、富士山の「環境改善」という目標にまでは到達しなかった。目標やマニュアルの立て方によって、こうも変わってくるのである。

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手帳代わりに「W―ZERO3」、紙と“ハイブリッド”で活用
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ

  そろそろ来年の手帳を購入する時期だ。僕は昨年、「もう紙の手帳はやめて、グループウエア形式で予定を管理する『サイボウズ』のカレンダーを使おう」と決 意し、今年1年間はそれで通した。しかし来年は逆に、アナログに戻りたい気持ちでいっぱいだ。周りがデジタルばかりで、うんざりしてきたのだ。

 そこで最近、システム手帳の「ファイロファックス」を購入した。3万円もする高級革張りカバーに、スケジュールや白紙のメモ・リフィルなどをセットで買い込んだのである。
 ところが、いざ予定を記入しようとした途端、大変なことに気づいた。いまさらサイボウズから抜け出せないのである。僕の予定は社員全員と共有されているので、いまさら「紙」という“個人の世界”にスケジュールを閉じこめることはできないのだ。昔は紙からデジタルに変換するのに苦労したが、デジタルから紙に戻るのも一苦労なのだ。
 そこでサイボウズのスケジュール表を印刷し、そこに自分なりの予定を書き加えてカラフルなラインマーカーで色付けしてみた。これが実に楽しい。これこそ、長年求めていた究極のスケジュール表だと思った。
 この手製のスケジュール表を2週間ほど持ち歩いた。年間の予定を一覧しながら書き込めるという楽しさはあるが、やはり社員とのスケジューリングにはネッ トワークにつながっているほうが便利だ。サイボウズは携帯電話でも読み書きできるが、ケータイは画面が小さく操作にも難がある。
 その解決策として、いま僕が考えているのは「スマートフォン」(携帯通信機能を付加したPDA=携帯情報端末)を使うことだ。
 端末の条件は
(1)モニター画面が大きくて鮮明なこと
(2)両手の親指で使える程度のキーボードが付いていること
(3)ブックマークしたサイトを定時に自動的にダウンロードしてくれる機能付き
(4)無料IP電話の「スカイプ」が使える
(5)回線速度がある程度速いこと
(6)手書きメモで絵が描けること
(7)音楽が再生できること
―の7つだ。
 これだけの機能をオールインワンに押し込めた端末があれば、ポケットの中身も1台でOKだ!と考えていたら、なんとタイミングよくドンピシャのコンセプ トを持つスマートフォン「W―ZERO3」がウィルコムから今月14日に発売されるという(ウィルコムサイトの販売価格は3万9800円)。
 もちろん、来年の“手帳”はこの機種で決まりだ。結局、デジタルからは離れられないわけだが、年間スケジュールなど大まかなことは紙にプリントして使い、細かい予定はネットワークを通じて行う“ハイブリッド活用”が一番使い勝手がいいように感じている。

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遺伝子情報で「生き方デザイン」
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 知り合いのOLに理想の男性像を問うと、「地頭(じあたま)のいい人がいいなぁ」という答えが返ってきた。
 地頭がいいとは「もともと頭のいい人」という意味だ。ガリ勉には人間的なゆとりがないので、一緒にいると息苦しくなるというのが彼女の意見だ。
 「デザイナー・ベビー」という言葉がある。人間はもともと遺伝子で頭の良さが決まっており、じきにその遺伝子が解明され、赤ちゃんの教育や環境、生き方などを誕生の瞬間からデザインできるかもしれないというものだ。

  「地頭」までは許容できるが、生まれたときから優劣が決まっているという論はいかがなものか。「冗談じゃない!」と憤りさえ感じたが、一面では事実のようだ。だとすると、わが子の遺伝子情報を手に入れて万全の環境で育てるか、それとも今までどおりに遺伝子なんぞ無視して行き当たりばったりで生きていかせるかの選択を親は迫られることになる。

 もし、本当にわが子の遺伝子が解明されるとしたら、あなたはそれを無視して子育てができるだろうか?
 僕ならどうするだろう? 僕がその立場なら、やはり親ばかの1人として子供の才能がどこにあるのかをいちおう検査してもらい、とりあえずできるだけの準備はしてやると思う。
 生まれ持った体内情報が人生の成功に大きな影響を及ぼす時代が到来するのだろうか? 果たして「企画力」も、その才能の中に含まれるのだろうか?

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
インターネットで危機回避の情報を
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
サーフィン中にムチウチをやってしまった。全治3ヶ月だ。

ボードにあごから落ち、気付いたら全身がしびれて海中で体を動かすことができない。「このままじゃ、おぼれる」と思ったが、何とか海から上がり、いったん自宅に帰った。

だが、夜になって痛みが増してきたので電話医療サービスに相談すると、「頚椎損傷だと思われます。すぐに最寄の病院へ行ってください」と脅かす。仕方なく大学病院の救急外来に行くと、レントゲンやら脳のMRIやらの検査を次々受けるハメになった。
ずいぶん大げさな…と思ったが、整形外科の専門医によると、「通常なら死亡率10%、全身まひの確率60%、両腕まひ20%」という大事故だったらしい。 「この症状で完治の可能性がある患者は、自分の20年の整形外科歴で初めて。学会に事例を報告したい」とまで言われてしまった。

ただ、「治療方法もリハビリ方法も西洋医学にはない」というので、東洋医学の整骨院に通うことにした。そこでまず、医師の話の中に出てきた言葉を思い起こし、それをキーワードに検索サイトで調べ、整骨院を探すことにした。
そういえば、ケガした直後も症状をサイトで検索し、検索結果通りに自分なりの処置を施していた。いま考えると、そのときの処置も適切だったのかもしれない。

僕は前回、このコーナーで「ヒット商品を生むキーワードは『備える』だ」と書いたが、経験のないピンチに立ったときにはインターネット上から危機回避するた めの情報を得るのが一番だ。だが、それには携帯電話やパソコンが不可欠。同時に、機器を動かすための電源や肝心のインターネット回線を確保する必要もあ る。

ただ品物ばかりを買い集めておいても、いざというときには役に立たないのだ。環境を確保したうえで、使い方を熟知しておかねばならない。災害時を想定したシュミレーションを個人レベルで行うことも必要だろう。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
「備え」あれば「ビジネス」あり
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
これからのヒット商品のキーワードは『備える』だ。


地震、テロ、コンピューターウィルス、ヒートアイランド…など、われわれの周りには危険があふれている。裏を返せば、その危機に対処するビジネスが必要とされているわけだ。たとえば、天気予報に加えて「地震予報」のような”予知情報”へのニーズが高まると思う。
こうした情報化が進むと、情報そのものは無料化する。リクルートが首都圏で配布している「R25」などのフリーペーパーが、そのいい例だ。収益は企業からの広告宣伝費で賄い、無料化してシェアを獲得する方式の登場で、情報の収益構造は拡大の一途をたどっていくだろう。
つまり、「情報そのものを売る時代」から「情報は無料で、その情報から派生したビジネスや商品を販売する時代」にシフトしていくと僕は思う。たとえば、毎朝のテレビでは「占い」が無料で放映されている、その中で重要なのは、運がいいか悪いかではなく、そこに出てくるラッキーカラーなどの情報をどう ビジネスに生かしていくか、である。今後は、そうした発想をもとにした新しいビジネスが発生すると僕は考えている。

では、たとえば地震情報が無料化したら、どうなるだろうか?
消費者は地震に「備える」ためのグッズやサービスを購入しようと思うだろう。しかし、一体何を買えばいいのかわからないから、まず専門的な情報を 得ようとする。だが、検索サイトの「グーグル」で「備える」という言葉をキーワードに検索すると、なんと60万件以上サイトがヒットしてしまう。ここから 適切なサイトへと誘導し、適切な商品を販売するサービスが、ビジネス化できるかもしれない。

地震のほかにも、迫り来る危機はめじろ押しだ。団塊の世代の大量退職が始まる「2007年問題」や少子高齢化問題、ニート対策や独居老人対策な ど、職場から生活にまで広範囲に及ぶ。それらすべてに「備えビジネス」のチャンスがある。就職難に備えての能力養成講座や老後に備えての投資や保険、地震 に備えてのリフォームなど、すべてが「備えビジネス」のチャンスがある。就職難に備えての能力向上養成講座や老後に備えての投資や保険、地震に備えてのリフォームなど、すべてが「備えビジネス」につながるのだ。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
アイディア確認に新聞社のデータベースを使おう
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
”情報の達人”たちに「いつ、どこで情報を得るのか」と聞くと、決まって「そのとき、その場で探します」と答える。「慣れ」の問題もあるのだろうが、情報に囲まれて仕事をしているとそういう環境要因も大きい。

情報の達人は、日ごろから情報がないと仕事ができない世界に生息しており、即座に情報を検索する習慣が身についている「インテリジェンス・アニマル」(情報動物)だと僕は思う。

た とえば企画マンの僕は、年がら年中アイデア出しに明け暮れているが、単なる思い付きだけではダメで、裏付けとなる情報が不可欠だ。そこで、アイデアを出しては検索サイトなどで「キーワード検索」をして確認している。こうした習慣は、企画書を作るビジネスマンにも不可欠だ。
キーワード検索といえば、日本では「ヤフー」の使用頻度が高いが、情報の達人の場合は詳細で多面的な検索を行う「グーグル」の使用頻度が高いようだ。
し かし、このキーワード検索にも落とし穴がある。キーワードによって導き出されるホームページ(HP)のほとんどは、”自作自演”の産物であることが多いか らだ。つまり、自分に都合のいい情報だけ書いているHPが多いのである、情報の達人としては、HPの情報をうのみにするわけにはいかない。

そこで頼りになるのが、新聞社が運営しているウェブサイトの情報だ。新聞は客観報道が原則だから、そこに書かれている情報の信頼性は高い。僕がよく使うのは、最新記事が全文検索できる「産経Web-S」(http://sankei.pmall.ne.jp/sankei/)と、多種類の新聞検索および専門データベース検索が可能な「日経テレコン」(http://telecom21.nikkei.co.jp/nt21/service/)だ。
さ らなる情報の達人の中には、特許関連や海外情報などに特化した専門のデータベース検索サービスを使う者もいる。これらは通常のネットサーフィンではアクセ スすることのできない情報で、彼らは相応の費用をかけて情報を取得している。無料のネット全盛の時代であっても、価値のある情報には、お金がかかるのだ。

ここで紹介した情報は、以前であれば図書館や専門の施設に行かなければ入手できなった。その”外部図書館”が、いまやポケット(携帯電話)の中にある時代になった。今後は、その情報をどう使いこなすかが問われる時代がやってくる。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
実践的授業へのニーズの高さを痛感した
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
ビジネススクールで「企画の学校」を開催することになった。36人限定で全4日間コース、受講料15万円というものだ。


当初は席の半分も埋まればと思っていたが、募集を打つと同時に満員御礼となった。無料プレセミナーでは定員をはるかにオーバーする申し込みがあった。追加講演も、ほぼ埋まりかけている。企画能力に対するニーズの高さを実感させられた。

今 回の「学校」では、30年間にわたる僕の企画ノウハウを集大成させている。いままでのセミナーでは”ばら売り”だったが、今回は400ほどあるノウハウを まとめてひとつにした。他のセミナーでは学べないオリジナルな授業を組み上げたことが、集客につながったのかもしれない。

ふだんから講演で「これからの時代はオリジナリティーが命。他がマネできない仕組みを作れ」と言っているのだが、実際にやってみたらこうも効果があるとは思わなかった。

先 週行ったなったプレセミナーでは、アイデア出しから情報収集、コンセプトワークまでの一連の流れを実践してみせたが、予想外に好評だった、なにはともあ れ、講師が実際に受講者の目の前で企画立案をやってみせる。次に、そのプロセスを解説する。その後、受講者が見よう見まねでやってみる。それを僕が評価す る―という実践的な講演だ。こうした教育が、いまの社会人には必要だと思う。

このセミナーでは、発想支援ツールとしてのソフト「Visio」や右脳発想支援ツールの「タブレットPC」、ブログやグループウェアの活用法なども実演した。本番の「学校」では、それらのツールを教材にした授業を行う予定だ。
最近、教育現場の改革が叫ばれているが、こうした実践的な”授業”をもっと増やしていくことが大切なのではないだろうか。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
Googleで仕事の方法が変わる
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
インターネット利用の約4分の1は、キーワード検索による情報探しと言われる。いまや世界のホームページ数は100億を突破した。その膨大な情報を的確に 探し出す仕組みが、「キーワード検索」技術だ。検索技術が発達したおかげで、僕はここ数年、辞書を引いたり新聞記事を切り貼りする機会がぐっと減った。

 
仕事の方法も変わった。初対面の相手でも、所属する企業や扱う商品、そしてその人自身の情報がウェブサイトから得られる。僕自身についても、「あなたのホームページを見て…」とメディアからの取材や講演依頼が来るようになった。 ふだんの生活でも、喫茶店でお茶を飲みながら映画の上映時間を調べたり、電 車の待ち時間に乗り換え方法を調べるといったことを普通に行っているが、これらはすべて検索技術の恩恵によるものだ。
 
当然、企画のためのアイデアを得るのにも検索は大いに威力を発揮する。なかでも、いまや誰もが知っているサーチエンジン(検索サイト)の「Google(グーグル)」(http://www.google.co.jp/)は100ヶ国語に対応し、どんなキーワードでも数秒以内に関連サイトを探し出すというテンで秀逸だ。数あるサービスの中でも、企画マンの僕がオススメのサービスは以下の通りだ。

1.イメージ検索
キーワードに関する写真やイラスト、図などを検索する機能。縮小一覧表示されるので情報を見つけやすい。将来はムービーや音声、背景シーンなどでも検索できるようになる。

2.グループ
グループを作成して、ディスカッションや意見交換が出来る機能。個人では見逃している視点や情報をグループから得ることが出来る。

3.ニュース/アラート
指定したトピックに一致するニュース記事がオンラインで配信されたときにメールで知らせてくれる機能。(携帯メールもOK)。業界の最新情報やスポーツの試合状況などをリアルタイムに確認できる。グループと組み合わせて活用すると、集団ですぐにアクションが起こせる。

各サーチエンジンは今後、他人がどのようなキーワードを使って検索をしたかの軌跡を表示する「ローカルサーチ」や、って有益な販売サイトを自動的に見つけ出す「買い物検索」など、さまざまな検索方法を開発していく予定という。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ヒット商品を思いつくには
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
ヒット製品を作るための専門雑誌「日経新製品ウォッチャー」が4月11日に発刊された。早速ホームページを見て、企画マンとして目を通しておかないとヤバ イと直感し、その場で購読を申し込んだ。ヒット商品の開発担当者への直撃インタビューや開発秘話、今後の新製品発表予定などが掲載されているので、実に参 考になる。


同誌小笠原千秋編集長は、「10人ほどのベテラン記者がインタビューに行きますが、新製品関連取材ではそれなりの年季が入った記者ですから、単なるデータだけでなく人間くさい開発秘話も記事にできるのです」と語っていた。
つまり、新製品専門のプロ企画マンの情報を満載した“企画のプロ向け専門雑誌”ということだ。

たしかに、単なる商品紹介ではなく、ヒット商品の傾向分析やヒット商品予報など、画期的な情報が掲載されている。

しかし、他人の紹介ばかりでもしかたないので、ここで“くぼたつ流”ヒット商品分析のコツを紹介しよう。

まずはヒット商品を購入して実際に使うなり、展示会場で直接触れてみる。そのうえで自分の経験や洞察力、想像力などを働かせ、その製品の開発ス トーリーを推測してみるのだ。「開発者はなぜ、この製品を考え出したのか」「何がきっかけだったのか」「どうしたいと思ったのか」…などを探偵のように推 理するのである。

情報を記憶したり整理するのは左脳の役目だが、推理したり発送するには右脳を使う。この推測ゲームを楽しむうちに、意外と地に足の着いたアイデアが浮かんでくる。回数を重ねれば企画力も向上するはずだ。暇つぶしのつもりでトライしてみてはいかがだろう?


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
企画の原点・文章力をケータイで養う若者たち
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
最近、10代や20代の若者作家が名だたる文学賞を総なめにしている。僕は最初、この現象は本が売れない出版界が仕組んだ“話題作り”だと思っていた。だが、実際に彼らの書いた本を片っ端から読んで「すごい!」と、その文章力に感心した。


文章中には「‥‥‥」や「(笑)」など、明らかに携帯メールの影響と思われる表現が目立つ。全体のトーンもあっさりしており、サラサラと軽く流すように読める。そのため、いつしかハマって読み終えてしまう。そんな感じの小説だ。これはやはり才能なのだと思わざるを得ない。
文章力というのは、書き続けないと身につかない。どんな天才でも、たくさん書いて人に見せなければ感動を呼ぶ文章など書けない。その文章力を彼らは携帯メールで養っていたのだ。

青春時代は恋をする。恋は無償の行為だ。理屈なくラブレターを書く。交換日記を書く。それが今は携帯メールで行われている。人目につかず、証拠も残りにくい携帯メールだが、その中には思春期のエネルギーがあふれているのだ。
文学界で長く働いている僕の友人も、「やつらは、かつてないほどの文章力の10代だと思う。実際、ある文学賞への応募も2000を超える作品が送られてくるようになったんだぜ」と教えてくれた。

彼らの“修行の場”は携帯メールだけではないらしい。試しにパソコン向けの書評サイトを見てみたら、案の定、若者たちによる「書き込み」のオンパレードだった。

文 章力は「企画」にとっての原点だ。頭の中で創造(想像)した世界を文字に置き換えたものが「企画書」だ。企画の力は、提案する相手のことを考えてたくさん 企画書を書き、容赦ない評価を受けることで培われる。携帯メールとネット上の書き込みサイトは、そのための修行の場を若者たちに提供しているとも言える。 ここから文学的な天才が育まれ、文壇に頭角を現すのは当然のことだと思うし、いずれは天才的な企画マンも登場してくることだろう。


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ヒット商品の発想に役立つ雑誌「日経新製品ウォッチャー」
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 ヒット製品を作るための専門雑誌「日経新製品ウォッチャー」が4月11日に発刊された。早速ホームページを見て、企画マンとして目を通しておかないとヤバイと直感し、その場で購読を申し込んだ。ヒット商品の開発担当者への直撃インタビューや開発秘話、今後の新製品発表予定などが掲載されているの で、実に参考になる。
 同誌の小笠原千秋編集長は、「10人ほどのベテラン記者がインタビューに行きますが、新製品関連取材ではそれなりの年季が入った記者ですから、単なるデータだけでなく人間くさい開発秘話も記事にできるのです」と語って いた。つまり、新製品専門のプロ記者による新製品開発のプロ企画マンの情報を満載した「企画のプロ向け専門雑誌」ということだ。
 たしかに、単なる商品紹介ではなく、ヒット商品の傾向分析やヒット商品予報など、画期的な情報が掲載されている。

 しかし、他人の紹介ばかりでもしかたないので、ここで“くぼたつ流”ヒット商品分析のコツを紹介しよう。
 まずはヒット商品を購入して実際に使うなり、展示会場で直接触れてみる。そのうえで自分の経験や洞察力、想像力などを働かせ、その製品の開発ストーリーを推測してみるのだ。「開発者はなぜ、この製品を考え出したのか」「何がきっかけだったのか」「どうしたいと思ったのか」…などを探偵のように推理するのである。
 情報を記憶したり整理するのは左脳の役目だが、推測したり発想するのには右脳を使う。この推測ゲームを楽しむうちに、意外と地に足の着いたアイデアが浮かんでくる。回数を重ねれば、企画力も向上するはずだ。暇つぶしのつもりで、トライしてみてはいかがだろう?

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アイデア満載ネタの宝庫!! - NHKスペシャルDVD
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
NHKスペシャル「地球大進化」のDVD(NHKソフトウェア)をネットの「アマゾン」で購入した。最近は年のせいか本を読むのがおっくうになり、テレビで情報を収集することが多いが、まめに録画もできないので、DVD版が出るのはありがたい。


実はこの番組が企画立案に大いに役立っている。もともと科学ものは好きなのだが、この番組には経営企画や商品企画アイデアのヒントが詰まっているのだ。

たとえば、「かつて地球が巨大惑星と衝突した際のCGシーン」は、最近の地震や津波、温暖化などで注目を集めている「環境ビジネス」のあり方を考えるヒントになった。それをもとに、段階別の「地球悪化対応企画」案を考案し、某プロジェクトに提案した。

また、「生命の起源が発生した海洋環境や、魚類や陸上生物が進化する過程」などの放送からは、浜辺を食物生産農場にする企画立案のヒントを得て、食品業界向けの次期商品開発案として企画書にまとめた。

さ らに、「目の位置が前に移動したことで人間の英知が生まれ、白目と黒目がある特徴のおかげでお互いの目を見つめるコミュニケーションが発達し、それが大脳 を急速に発達させた」というくだりから、企業の組織改革や人間関係改善のためには相手と目を合わせるオフィス環境作りが大切だという発想が得られた。そう したコミュニケーション術は僕自身の大学や専門学校での講義に取り入れている。

NHKスペシャルのDVDには、他にも「遺伝子」や「人体」など興味深いシリーズがある。企画のヒントとなる素材はいろいろな場所に転がっているが、こうした地球規模、1億年単位の情報源も立派なネタとなるのだ。

またDVDは、音声や動画、感情のこもったナレーションなどによって、活字や図鑑などによりはるかに多くのことを実践的に学べるのが特徴だ。というわけで、DVDが最近の僕の企画ネタとなっている。

◇地球大進化トップページ(http://www.nhk.or.jp/daishinka/


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中国・大連は日本に勝るとも劣らない“IT集積基地”
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 IBMのパソコン事業を中国のレノボが買収したことで、中国のIT産業に注目が集まっている。そんななか、筆者(久保田)は先月末、中国・大連の「ソフトパーク」を訪問した。そこは、日本に勝るとも劣らないITの“集積基地”だった。

 ソフトパークは、大連市から10キロほど離れた場所にある。米国のシリコンバレーのようなIT産業の拠点として設立された地域で、理工系大学と研究所、ソフトウエアなどのベンチャー企業がそろっている。最先端のIT技術と人材を育成するべく、広大な土地にインキュベーション施設やエンジニアのための住居が 建設されている。
 そこで出会ったあるソフトウエア会社の社長は「日本で10年間、IT企業に勤め、3年前にここでソフト会社を設立しました。設立後半年で黒字転換し、現在の売り上げは170万元(約2億3000万円)。毎年200%の成長率で伸びています」と驚くべき実績を語ってくれた。
 現在の主な業務は、日本企業のデータ加工だが、「今後は携帯やゲームなどコンテンツ系ソフト開発を予定しています」と威勢がいい。ちなみに、そのデータ加工とは、手書きの顧客名簿をパソコンにデジタル入力する業務。その様子を見せてもらったが、2人のキーパンチャーが猛烈なスピードでキーボードをたたきながらデジタル入力してデータベース化していた。その2人が打ったものを3人目の社員がチェックして修正する態勢になっていたが、その間違いは10万字に3文字あるかないかといった驚異的な正確さだという。
 ここでの社員契約は2年間単位で、IT産業の急激な変化に合わせた人材採用サイクルとなっているのが特徴だ。しかも、現地採用の人の月給は1万円以下が普通。能力給がついても2万円程度と人件費は格安。それでいて勤勉でまじめな人材ばかりだから、日本からわずか3時間あまりで行けるこの大連に日本企業か らのIT関連業務が流れ込むのは当然だ。
 ソフトパーク内にある日本企業の研究室には最先端の技術環境が用意されている。ここに中国の大学院生など優秀な人材をインターンとして受け入れて教育し、卒業後に正式採用することで即戦力として働いてもらうことを各日本企業は狙っているという。同時に、この場所を中国進出のための足がかり的存在として も考えているという。

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携帯からもアイデア書き込みを
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
先月末、都内で開かれた「ベンチャーフェアJAPAN2005」( http:://www.vfj2005.com/)で「ITを活用した企画の技術」という講演を行った。ベンチャー企業の登竜門とも言えるイベントで、300ブースが出展し、約2万6000人が来場した。

おかげさまで僕の講演は満席だった。受講者の内訳は、中高年のビジネスマンが6割、20代後半から30代の青年が3割ほど。ほぼ全員がアントレプレナー(起業家)で、講義にも真剣に耳を傾けてくれた。

今回、僕がテーマとしたのは2点。「ブログ(BLOG)」と「グループウェア」の徹底活用について、だ。

ブログについては、「携帯で記事を更新できるブログを個人で解説し、気付いたことやアイデアをすぐに携帯から書き込めるようにしなさい」と勧めた。
そのうえで、「企業のホームページも従来のサイトとは別にブログのサイトを立ち上げて、社員全員で意見や提案を更新できるようにしなさい。とくに社長が率先して建設的な意見を書き込み、それを見る社外の人たちとの窓口になるようにしなさい」と説いた。

そうした企業サイトができれば、現在展開しているビジネスに対する外部の手応えを感じることができ、無数のアイデアも得られる。もちろん、中傷な ども届くだろうが、そんなことをする人間は少数派だ。むしろ、真剣にサイトを閲覧し、有意義な提案をしてくれる人のほうが多いはずだ。社長や社員の人柄を 伝えることで企業の意図を理解してもらえるし、広告宣伝活動としても有効だ。

2点目のグループウェアについては、「これに慣れるまでには最低半年はかかるが、途中で投げ出さずに使い続ければ必ず導入の成果は現れる」と述べた。
スムーズな導入のコツは、社員全員のスケジュールを共有することから始めることだ。全員がグループウェアを見ながら予定を組むようになるので普及が早くなる。

また、テキストやグラフなど、デジタル化した書類をグループウェア内に収納しておけば、自宅でも出張先でも効率よく仕事ができる。いったん出社してスケジュールを確認する必要がなくなるので、現場に直接足を運ぶなど有効な時間活用ができるようになるのだ。

以上のようなことを僕は、僕自身が実際に運営しているブログサイトや利用しているグループウェアを見せながら講演した。このデモも、受講者には好評だったようだ。


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集めた情報、一目瞭然 -「OneNote」で整理
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
アイデアは、それを書き留める速さに比例して脳から放出される、と前回書いた。今回は、そうして蓄積したアイデアを探し出す時間の速さも重要であることを述べたい。


情 報を検索する場合、たいがいはキーワードで“あいまい検索”して探し出すものだが、その時間が短くて次々に複数のアイデアストックが出てくると、いわゆる 「乗りがいい」という状態になる。アイデアストックを探し出すスピードが速ければ速いほど、内容のある企画書やリポートを制作することができるのだ。

ま た、探し出したアイデアの周辺情報(関連情報)を読んだり見たりすることで、脳は新たなインスピレーションを誘発する。アイデアの飛躍が起きることで、従 来の発想を飛び越えたひらめきが突然生まれてくるのだ。「あいまい検索」は回り道のように思えるかもしれないが、思わぬ発見をすることも多い。その検索作 業をコンピューターに代行させて、いくつもの“あいまい情報”群を出せれば、独創的なアイデアが組み立てられる。

その際、テキストや手書きメモ、画像や音声データなどを1カ所に集約・整理できるマイクロソフトのデジタルノートソフト「OneNote(ワンノート)」を使うと、アイデアの飛躍が比較的簡単にできるようになる。
OneNoteは、画面の検索欄にキーワードを入力することで、OneNote内にため込んだアイデアをすべて検索することができる。作成日時などでも検索可能で、検索範囲を限定することもできる。

重 要なキーワードには、フラグ(目印用の旗)を付けることもできる。チェックボックス形式のフラグを付ければ、その項目に関する処理の完了・未完了が一目瞭 然となるし、蛍光ペンのようなフラグでキーワードを目立たせることもできる。フラグを付けた項目は、すべてを集めて一覧表示できるため、重要な情報(アイデア)が一目でわかる。

OneNote内だけでなく、インターネット上の情報をドラッグ&ドロップでOneNote上に貼り付けることが できる。その情報に対してコメントなどを書き加えておけば、それは単なる情報ではなく、自分のアイデアを盛り込んだ情報になる。それこそが“生きた情報の 活用”になるのだ。

この作業は簡単なようで習慣化しなければできることではない。だが、アイデアのヒントになりそうな情報を見つけたときに、そのひらめきを書き込んでおかなければ、情報自体を忘れてしまったり、ひらめきが輝きを失ってしまうことが多い。


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タブレットPCフル活用
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
企画マンの僕にとって、仕事の善し悪しを決めるのは一にも二にも「アイデア出し」だ。そのため、発想に適した生活なり道具なりには、ひときわこだわっている。


30年におよぶ僕のアイデア出しの経験から言うと、思いついたアイデアを文字が短ければ短いほど、アイデアの量と質は高まる。たとえば、メモ帳をカバンの中に入れておくよりも、ポケットに入れておいたほうが素早く取り出せ、アイデアメモの量は多くなる、という具合だ。

ただ、問題は書き始めの早さだけではない。紙にペンでアイデアメモを取るとすると、最初の1文字をかきこむまでの時間は早いが、書き終えるまでに 時間がかかることも多い。その点では、手書きよりもキーボード入力の方が勝っている。それに加えて、文章にラインマーカーを引いたり、同じ文章をコピー& ペーストするといった作業を考えると、画面に直接ペン入力できる「タブレットPC」に軍配が上がる。

アイデアをメモする際、ペンの動きに敏感に反応して文字なり絵なりが表示されると、それに刺激を受けて脳はさらに次々とアイデアを出し始める。その点では、紙とペンに勝るものはないのだが、そうやって一度書いたアイデアメモを再利用するとなると話が違ってくる。

「あのメモどこに置いたっけ?」とあれこれ紙のファイルの山をひっくり返すよりも、パソコンの「キーワード検索」機能で探し出す方が1万分の1の時間で済むからだ。
また、そうして探し出したアイデアメモを、いま考えているアイデアメモに付加しようと思うと、2枚の紙を切り貼りして糊付けしたりクリップで挟むといった作業が必要だ。その点でも、パソコンならコピー&ペーストの一発で処理が済む。

そんなわけで現在の僕は、日本HPのタブレットPCにマイクロソフトのデジタルノートアプリケーション「OneNote(ワンノート)」という組 み合わせでアイデアメモをとっている。OneNoteの便利さについては次回以降詳しく説明するが、図に示したような機能を持つ、アイデアメモに最適なソ フトだ。


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簡単タブレットPC
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
企画マン歴30年の僕は、その時代時代に応じて、自分のアイデア出しや企画書作成に役立つ道具を使い分けてきた。今年3月から4月の連載で紹介したマイク ロソフトの発想支援ソフト「Visio(ビジオ)」もそうだが、近年はデジタル系の各種ツールが仕事に大活躍している。そうした「企画のための道具」を ピックアップし、僕なりの使い方を紹介していこうというのが今回の新連載の主旨だ。まずは、最近の僕のお気に入りである「タブレットPC」から始めよう。


日本ヒューレット・パッカード(HP)の「タブレットPC」を使い始めて2ヶ月あまりになる。それまでは普通のノートパソコンを使っていたが、最近はもっぱらタブレットPCをメーンに使っている。
購入した理由は講演会や授業で使うためだ。プロジェクターで投影した文字や画像をペンタッチの手書き線で囲んだり、矢印を書くのに都合がいいと思ったのだ。
案の定、そのもくろみは的中し、思わぬ副産物も得られた。社会人向けの講演会では、ペン入力の簡単さに魅せられた受講生(特に中高年の企業経営者)が続出しているのだ。講演終了後に教壇までやってきて、僕のタブレットPCの型番をメモして帰る人は1人や2人ではない。

2ヶ月も講演会で使っていると、さすがに普段も持ち歩きたくなる。始めはモニターがむき出しになるのでケースに入れていたのだが、そのうち裸のま ま平気で小脇に抱えて持ち歩くようになった。ウィンドウズをスタンバイ状態にしておけば、何か思い付いた途端に即立ち上げてペン入力でアイデアメモなどが 書き込める。僕のタブレットPCはキーボードと分離できるタイプなので、キーボード部だけにすると、まるでスケッチブックのように手軽だ。
小脇に抱えてパソコンに入力するというのは、僕にも初めてのスタイルだが、打ち合わせしながらメモをとるには意外と具合がいい。携帯電話やPDAでは入力画面が小さすぎるし、普通のノートパソコンではキー入力が大変だが、タブレットPCはちょうどいいのだ。

ペン入力の線は、太さを変えられるが、僕の場合は極太にして、でっかく描く。しかも赤や黄色など多彩な色で、画面に書き殴っている。ラインマー カーや筆タッチ風に描くときもある。そうすると、頭の中からわき上がってくるアイデアを書き記すことが楽しくて仕方がなくなることもある。

「砂に書いたラブレター」という叙情豊かな言葉がある。タブレットPCにペン入力するというのはそれに近い感じで僕は好きだ。キーボード入力で何か欠けているとすれば、その“叙情”かもしれない。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ブログとグループウエア徹底活用で社内活性化
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 先月末、都内で開かれた「ベンチャーフェア JAPAN 2005」で「ITを活用した企画の 技術」という講演を行った。ベンチャー企業の登竜門とも言えるイベントで、300ブースが出展し、約2万6000人が来場した。
 おかげさまで僕の講演は満席だった。受講者の内訳は、中高年のビジネスマンが6割、20代後半から30代の青年が3割ほど。ほぼ全員がアントレプレナー(起業家)で、講義にも真剣に耳を傾けてくれた。

 今回、僕がテーマとしたのは2点。「ブログ(BLOG)」と「グループウエア」の徹底活用について、だ。
 ブログについては、「携帯で記事を更新できるブログを個人で開設し、気づいたことやアイデアをすぐに携帯電話から書き込めるようにしなさい」と勧めた。
 そのうえで、「企業のホームページも、従来のサイトとは別にブログのサイトを立ち上げて、社員全員で意見や提案を更新できるようにしなさい。とくに社長が率先して建設的な意見を書き込み、それを見る社外の人たちとの窓口になるようにしなさい」と説いた。
 そうした企業サイトができれば、現在展開しているビジネスに対する外部の手応えを感じることができ、無数のアイデアも得られる。もちろん、中傷なども届 くだろうが、そんなことをする人間は少数派だ。むしろ、真剣にサイトを閲覧し、有意義な提案をしてくれる人のほうが多いはずだ。社長や社員の人柄を伝える ことで起業の意図を理解してもらえるし、広告宣伝活動としても有効だ。
 2点目のグループウエアについては、「これに慣れるまでには最低半年間はかかるが、途中で投げ出さずに使い続ければ必ず導入の成果は現れる」と述べた。
 スムーズな導入のコツは、社員全員のスケジュールを共有することから始めることだ。全員がグループウエアを見ながら予定を組むようになるので普及が早くなる。
 また、テキストやグラフなど、デジタル化した書類をグループウエア内に収納しておけば、自宅でも出張先でも効率よく仕事が管理できる。いったん出社してスケジュールを確認する必要がなくなるので、現場に直接足を運ぶなど有効な時間活用ができるようになるのだ。
 以上のようなことを僕は、僕自身が実際に運営しているブログサイトや利用しているグループウエアを見せながら講演した。このデモも、受講者には好評だったようだ。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
「IT」の次は「バイオ」
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 スマトラ沖大地震に伴うインド洋大津波では、動物の死骸が見あたらないなど人知を超えた出来事が報告されている。人類は文明の発展一辺倒でやってきたが、そろそろ文明にあぐらをかいているだけでは痛い目に遭うことになりそうだ。

  全米就職希望第1位企業のアウトドア用品メーカー「パタゴニア」の創設者、イヴォン・シュイナード氏は「地球という惑星が滅びれば経営はできない」と発言したが、企業経営者にとって今後は「地球や人間以外の生物との共存」が大きなテーマになるだろう。
 地震や津波、台風、猛暑・冷夏などの自然災害は、目に見える直接的な被害を与えるため分かりやすいが、案外と見逃されやすいのが「他の生物との共存」だ。
 「エコ・エコノミー(環境経済学)」で知られるアースポリシー研究所長のレスター・ブラウン氏は近著「プランB」(ワールドウォッチジャパン)で、人口 爆発によって数年のうちに地球規模での飲み水不足が起きると指摘、農業用水の効率利用を提唱している。また、植物(食物)との共存を最大の課題として取り上げている。

 生物界に「食物連鎖」があるのはご存じの通りだが、人間が食べた後は何も他の生物に引き継がれない。このことが地球環境の異変を促進させる元凶となって いる。そこで、人間の廃棄物を熱消滅させずに微生物にその食物連鎖のたすきを渡してやればいい、という考えが生まれてきた。地球を守るために、人間と他の 生物で“共同戦線”を張ろうというわけだ。こうした考え方を「バイオ・ヒューマニクス」という。
 たとえば、地球上の微生物が生み出すエネルギーをすべてまとめると、全地球が必要とする10倍のエネルギーになるという。そのエネルギーを経営に応用したらどうだろう?
 インターネットは、わずか10年間で従来の社会・経済構造を根底からひっくり返した。だが、医療や工業生産の面に大変革をもたらすバイオ技術がインターネット以上の経済的影響を及ぼすことは確実だ。
 ここで特徴的なのは、インターネットは誰でも扱うことができるがバイオテクノロジーは専門家のみが扱う特殊技術で、生命そのものに影響を与えるという点だ。極端な話、情報がなくても死ぬことはないが、健康と命に関しては、人はいくらでも金を出すはずだ。
 インターネットは個人向けに無料化する動きをみせたが、バイオは利潤追求が宿命である企業に向けた有料の技術となる。先端企業にとって、バイオは今後避けて通れない大テーマとなることだろう。

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天才起業家を世に
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 僕(くぼたつ)は2005年度から東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科アントレプレナー専攻の客員教授を引き受けることになった。

 これからのアントレプレナー(起業家)の条件は、(1)中国よりも早く最先端技術のビジネス化を進められる(2)10年後のマーケットニーズに照準を合 わせた新ビジネスを準備できる(3)地球規模の価値観をもとにした経営哲学が持てる−ことだと僕は思う。バイオやナノテクノロジー、ロボット工学などの学問をもとに、現在では予想もつかない商品を企画していける天才起業家を僕は世に送り出したい。そのためには、(1)最先端のIT技術に関する知識と、それ を駆使できるスキル(2)10年後のライフスタイルを洞察できるマーケティング能力(3)新技術、新消費、新組織をマネジメントできる経営センス−などを 磨く必要がある。

 また、即戦力を持った起業家を育てるには、情報を即時に得て、即時に新しい考え方を発信できるネットワーク環境が必要だろう。同時に、現役科学者や現役経営者によるコンサル型の教育環境も不可欠だと思う。

 2000年の米国のデータでは、1年間に496社のベンチャー企業が大学の技術を基礎に誕生し、7兆8000億円の経済効果を生みだし、43万人の雇用 が創出されている。いままで日本の大学は、そうした起業家養成に及び腰だった。だが、東京工科大学は社会人でも会社勤務のかたわら通学できるように都心部 (蒲田)にキャンパスを設立、授業も午後6時40分から開講し、成績優秀ならば1年間で卒業できるという自由度の高いカリキュラムを組んだ。

 最新技術をビジネスに応用するには、技術と経営の2種類の学問を同時に学習しなければならない。2学科の知識を習得するのは容易ではないが、ありったけ の知恵を振り絞り、実践的に取り組んでみることに喜びを感じる若者や社会人に少しでも力を貸していきたいと僕は考えている。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
自分流企画術を確立せよ
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 2年前、某大学の教授だったころ、デジタル機能をフル活用した発想力養成のための授業を行おうと頑張ったことがある。だが結果的に、その計画は教授会で承認をとれなかった。「発想や創造といったものは、あいまいで学問にならぬ」と言われたのだ。しかし、企画マン歴30年の僕自身の経験から言わせて もらえば、きちんとした手順とデジタルの特性を組み合わせれば、発想を客観的な授業にすることは可能だ。

 僕の考えた「デジタル企画学」とは以下のようなものだ。
(1)情報収集 新聞、テレビなど各種のメディア情報と実生活の観察から得たアイデアを、カメラとネットワーク接続機能を備えた携帯電話を使ってBLOGサイトに集積しておく。

(2)プロジェクト活動 グループウエアを活用し、コラボレーションやスケジュール管理などの面でアウトソーシングを効率よく行う。

(3)企画書の編集 マイクロソフトの企画発想ツール「Visio(ビジオ)」を使って、アイデアを企画書に編集する。

(4)ビジュアルプレゼンテーション デジタルビデオカメラで撮影した映像素材をパソコン上で編集して、説得力あるビジュアルプレゼンテーションコンテンツを作成する。

 要するに、「発想」自体は人間的であいまいなものだが、それをデジタルシステムで効率よくまとめれば、ヒットビジネスを生み出せるのだ。
 もちろん、個人によって発想の方法や道具の扱い方は異なる。そこで、自分が一番使いやすいようにデジタルツールをカスタマイズして使うことが大切だ。
 今年は、デジタルの環境が一般のビジネスマンにも完全に普及した。それを受けて来年は「自分流のデジタル企画術」が求められるだろう。そこで僕も、日経 Bizスキルカレッジ特別講座「企画・発想スキル完全マスターコース」というセミナーを開催することにした。将来、日本企業が独創性を確立するためには、そこに勤める個々人が自分流のデジタル企画術を確立することが急務だと思う。

※リンクは掲載当時のものです

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ