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夕刊フジ:記事一覧
ハイテク・スキー
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 スキー板(SALOMON EQUIPE 24 HOURS+Z12)を買って、カービングスキーを試したら、ストックを使わず体重移動だけで自在にスキーができた。この板は今年の最新モデル。使われている技術素材は3Dモノコック構造、チタニウム、ファイバーコンプレックス、天然ウッドとある。
 スキー専門店員は「最近のスキー板は性能が向上したので、昔のような技術訓練なしで思う通りに雪面を滑れる。ストックはバランスを取るための道具に変わり、短いものを使うようになったんです」と言う。
 たしかに、「いったい今までのスキー修行は何だったんだ」と思うほど簡単に滑れてしまう。技術素材がスポーツや遊びを変えたのだ。足腰の弱った中高年スキーヤーも、最先端のテクノロジーによって再び若いころのアクティブなスキーを再現できるだろう。

 ブーツ(REXXAM FORTE-110)も買った。このブーツ素材も低温特性に優れ、柔軟性と反発性に富むハイブリッド樹脂などで構成されている。僕の足に合わせるセッティングをしてくれたのだが、うそみたいにピッタシ。力が直に板に伝わるので、2ランクほどテクニックがあがった感じだ。もう数年スキーはごぶさただったが、感動的な滑りができた。
 スキーのような高度なスポーツが、素人や長年ブランクのある人にもすぐにできるようになった理由は人間の体を研究した道具と、その道具を作り出したデジタル科学にある。
 いまのスポーツはバランスが重要だと言われている、昔は技術と体力だと言われていたが、体全体のバランスと体重移動が大事だという考えに変わったのだ。つまり、筋力よりも体重をうまく使う感覚でスポーツを楽しむ時代なのだ。
 そのために必要なのが、ハイテクを駆使した道具だ。ということは、生活費にゆとりのある中高年向けスポーツ環境が到来したとも言える。うれしいことではないか。昔の思い出をむなしく語るのではなく、ハイテク道具によって若かりしころに戻れるのである。
 デジタルの力は、道具以外でも威力を発揮していた。東京・原宿から新潟県湯沢町のガーラ湯沢スキー場まで2時間で行けたのだ。ネット予約の力である。しかも、ガーラ湯沢のサービスサイトにはリアルタイム映像が配信されているので天候や雪質、リフト運行状況、スキーヤーの混み具合が一目瞭然。朝にサイトをチェックし、JRのチケットをオンライン予約して出かければ日帰りでも十分楽しめる。片道5時間以上の渋滞にチェーンの脱着、長蛇のリフト待ち…、昔のアレは一体なんだったんだ。

ski.jpg 最近のスキーヤーはヘルメットをするらしい、さっそくメットとゴーグルも購入して使ってみた。
スキー場にもけっこういて違和感はまったく感じさせない。アルペンレーサーがメットファッションになっているのも影響しているのだろう。
ヘルメットしてゴーグルするとまったく年齢はわからない。まして最新技術に支えられた若い頃のスキーテクニックはまさに30年昔に戻った自分なのだ。

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スキーの説明
EQUIPE 24 HOURS + Z12     
「24HOURS」朝から夜まであらゆるシチュエーション性能。ハイブリッド・モノコック構造、3D レースフレーム採用モノコック形状。

スキーブーツの説明
REXXAM FORTE110
 素材は低温特性に優れ、柔軟性と反発性に富むハイブリッド樹脂。競技派から基礎派まで、エキスパートに贈る、データ110のハイパフォーマンスをミディアムラスト搭載したフォルテ・ラインのトップモデル。

インターのジェル素材はTPU+ポリアミド

ブーツの人間工学

ナローラスト設計
パワーをダイレクトに伝えるレスポンスと、シーンに応じて求められるフレックスをさらに磨き上げ、スキーヤーの運動を最大限に生かした、ダイナミックな滑りを実現。

ski2.jpg

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
楽しく勉強するなら学習ゲームだ!
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 いま、「漢字」「英語」「単語帳」など通勤通学などの隙間時間に携帯の学習ゲームでお勉強、というのが市場を伸ばしつつある。
 この学習のゲーム化が加速しそうだ。最近のゲーム市場は高度化しすぎたゲーム内容と市場飽和で最近は伸び悩んでいる。そこでゲーム好きというよりゲーム感覚で勉強したいという教育市場を狙って得意のゲーム制作ノウハウを生かせば新たな市場開拓となってきたのだ。
 NHN Japan株式会社の森川社長を訪ねてその考え方を聞いてみた。

「これまでのゲームは罪悪感が残る場合があります。それに人に言うのが後ろめたいんです。昨日一晩中ゲームしてた、とか言いにくいじゃないですか。でもスポーツだと言えるし、体にいいという快感もありますよね。その論理でいくとゲームを学習ゲームにすれば快感になって新しい市場が生まれる。「漢字1級クリアーした」「単語10000覚えた」とかだと胸張って言えるようになるから健全な商品ジャンルになれるハズです(笑)」

「教育って押しつけがましいところがあって勉強が嫌いになるのはそのせいだと思うんです。それより楽しいけど役に立つクイズ型ゲームがいいですよね。」
「ところでゲームの秘訣は褒めることなんです。ある時点までできたら勲章みたいなものを出す、そうすると次もまたがんばるぞ、と続けてくれるんです」
とわかりやすい説明をしてくれる。ゲーム業界のオピニオンリーダーたちはこれまでの業界と違って斬新な感覚の人が多いのが特徴だ。

「気がついたらみんなとモンスター倒しちゃった、そしたらさりげなく褒められて嬉しかった。というユーザーが現れてくれたら大成功。コレがグループで楽しむゲーム作りの秘訣なんです(笑)」
「韓国の英会話ゲームなんか男性感覚で英語で話すといいことが待っている、でがんばる、とネタバレすれば簡単なことなんですけどね」
「Wii Fitは人に見てもらうからがんばるんですが学習ゲームにはどうかな?オセロみたいに勝負がはっきりつくゲームを学習用にしても息苦しくなっちゃう。それに比べみんなでがんばる学習ネットゲームなどの市場はこれから行けると思いますよ」

 ネットワークゲームを制作していておもしろいところはサーバーを管理しているので参加者の状況がデーターになって見えるようになっていて、みんながどこで挫けるかがわかるという。そこで挫けるポイント直前にさりげなく助けてあげる何かを用意しておいてあげる、クリアーしたら勝利の笑顔写真が登場するなどめげそうなポイントを見つけてあの手この手で褒めながらなんとか突破してもらうようにするとゲームを続けてくれるという。

「これまでだと親は子供にゲームを禁止します(しかし自分はゲームする)子供に成績がよければゲームやってよし、というのが一般的だから学習ゲームなら親が買って与え、自分も勉強するというファミリー市場もありかもしれない」と学習ネットゲーム市場への兆しを指摘していただいた。
「最近はおいしいところを早めにゲームの場面で見せていかないとさわってくれなくなってきました。ネットゲームは社会の繁栄なんです」と森川社長は社会動向も敏感に受け止めて明日を練る若き経営者である。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ニンテンドーDSを教育ツールとして活用する
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 e-ラーニングの道具と言えばパソコンだと思いがちだ。しかし通勤時やちょっとした隙間時間を利用して瞬時に勉強する携帯やiPhoneのようなスマートフォンを使ってモバイルラーニングの登場もある。  さらにゲーム機を使ってのゲームラーニング(仮称)も注目を集め始めている。 普及度ナンバーワンのニンテンドーDSを授業に使う試みが始まっているのだ。 実際にシャープシステムプロダクツ株式会社の主催する体験セミナーに参加してみたところ、なるほどとうなずける利点がいくつかあった。 特に以下のような他の機材ではできない教育が印象的であった。 1,まずその簡単な操作性があげられる。ニンテンドーDSのキーは直感的に扱えるほどシンプルになっている。もちろんゲームとして使い慣れている人が多いこともその理由の一つである。 2,携帯やパソコンでは難しい手書きボード機能であるために絵を描くことができる。特に発想力などの創造教育に有効でクリエイティブな脳の活性化とイマジネーション能力向上にはペンで絵を描くことが一番効果的な学習方法である。 3,アンケート集計が容易で教室内にあるモニターに表示することができるので生徒全員がイメージした絵を表示できるため、自分が描いた絵はどのような位置にあるのか、他人はどんなイメージで絵にしているのかが一目瞭然となる。  社会人セミナーの講演でよく思うのはデジタルデバイド問題で、デジタルネットワークを活用した授業を行う場合、まずパソコンの操作に戸惑って授業についてこれない中高年層をよく見かける。  その点このニンテンドーDSを使うことで即座に授業を開始することができるため社員教育や退職前準備教育などに有効なのではないかと思った。 任天堂株式会社の豊田広報室長によれば「人にとって、いかに楽しく、いかに簡単に、が大切」とのこと、まさにゲームに限らず学習にも通じる最重要ポイントである。 さらに一見ゲーム機というとあらかじめ決まった答えを解いてゆくことのように思うかもしれないが、教員と生徒との相互コミニュケーション機能が発揮できる新しい教育機器として将来性が高い。  教壇から一方的に教え込む教育からICT(Information and Communication Technology)教育へと進化しつつある教育環境にニンテンドーDSに期待したい。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
スマートフォン、日本でも主流に!?
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 無料で公開されている教育環境サイト「NetCommons(ネットコモンズ)」(http://www.netcommons.org/)が話題を呼んでいる。このサイトを使えば、eラーニングなどの授業ができるのである。 アップルの携帯電話「iPhone 3G」をしばらく使っている。その体験から、今年上陸する海外のスマートフォンが日本の携帯電話市場に与える影響を予測してみたい。

 ふだん、われわれがケータイを何に使っているかというと、メールの利用が圧倒的だろう。しかし、ネットワークを効率よく使いこなしているビジネスマンは外出先ではケータイでウェブを利用することが多い。グループウエアにケータイからアクセスし、スケジュールやメールのチェックをしている人も多い。そういう人たちは、交通情報や株式情報などケータイ向けのサービスも日常的に利用している。

 バラク・オバマ米大統領がホワイトハウスの反対を押し切って愛用のスマートフォン「ブラックベリー」を執務室に持ち込んだのも、ブラックベリーがなければ現場で活動しているブレーンたちとの意見交換やスケジュール共有を行うことができなくなると判断したからだ。

 当然、ブレーンたちもスマートフォンを使っているだろうから、たとえばオバマ大統領が「ユーチューブにアップした僕のスピーチに対する意見をくれないか」とブレーンたちにメールすると、彼らはどこにいてもスマートフォンでユーチューブにアクセスして動画を再生し、大統領に意見を返信する。大統領はメールした10分後にはブレーンたちの意見や情報を集約することができるわけだ。

 この便利さは、すでにケータイでウェブを利用している人たちにはよく分かるだろう。そうした人たちが今後、スマートフォンを使い始める可能性は高い。スマートフォンなら、パソコン向けのサービスをいちいちケータイ向けに変換することなく、そのまま扱えるからだ。

 iPhoneも、パソコン向けのウェブサービスをパソコンのように使える。ケータイだと閲覧専用になるサービスも、iPhoneなら編集まで可能という場合が多い。パソコンあてのメールやウェブメールをiPhoneで読み書きすることも簡単だ。

 スマートフォン、あるいはスマートフォン的な機能を持つケータイが増えれば、従来のケータイ専用サービスは不要になる。発信者側も、いままではパソコン向けとケータイ向けに発信していたのが1つで済むことになり、経費節減につながる。

 もちろん、iPhoneをはじめとするスマートフォンの小さな画面と小さなキーボードでウェブ情報をやり取りするのは面倒だという人もいるだろう。だが、実際に使ってみるとスマートフォンは通常のケータイより操作しやすい。しかも、無線LANなども使えるので、ウェブ画面の表示も速い。今後、外に出かける営業マンが業務用スマートフォンを持ち歩けば、情報管理の効率化は格段によくなり経費削減につながる可能性も高い。

 そうした需要を予測してか、2009年春のケータイ新機種はスマートフォンのいいとこ取りをするように、ウェブ検索やマップ機能を強調した機種が増えている。操作方法も、外で使いやすいタッチパネル方式を採用する機種が多い。

 そのうえで、グーグルが開発したスマートフォン向けプラットホーム「アンドロイド」を採用した製品が今年の半ばあたりに日本でも登場したなら、スマートフォンは一気にブームとなり、ケータイ向けのサービスも次第に従来のウェブサービスに置き換えられていくのではないだろうか。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ネットコモンズがブレーク
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
無料で公開されている教育環境サイト「NetCommons(ネットコモンズ)(http://www.netcommmons.org)が話題を呼んでいる。このサイトを使えば、eラーニングなどの授業ができるのである。 無料で公開されている教育環境サイト「NetCommons(ネットコモンズ)」(http://www.netcommons.org/)が話題を呼んでいる。このサイトを使えば、eラーニングなどの授業ができるのである。

 このサイトの創設者である国立情報学研究所の新井紀子さんにお話をうかがった。美人の数学者である。

 新井さんがサイトの創設を思い立ったのは「主婦向けの数学サイトを立ち上げ、論理思考教育を目指そう」と考えたのがきっかけという。いまでは、小中高校向けの教育環境も構築されている。
 すでにユーザーは700サイトほどにおよび、日本にある教育センター64のうち3分の1はネットコモンズを使用しているという。
 海外では、人気のある教育環境サイトが有料化された例があるが、ネットコモンズは広く一般ユーザーに開放されるべきとの方針から有料サイトにはしないとのことだ。

 実際にネットコモンズを活用したサイト「e―教室」(http://www.e-kyoshitsu.org/)の中に印象的な一文があった。《もしも、あなたがあなたの学校の教室でとてもハッピーになれるのなら、それが一番だと思います。そして、教室での勉強を通して身につくはずの「考える力」をもってすれば、どんな社会の荒波にも国際化にも対応できて、その後の人生もハッピーになれる》とある。

 最初、主婦向けの数学サイトを立ち上げたのは、あの「電車男」のブームより早い時期だったそうだ。その後、特段PRはしなかったが、昨年あたりから口コミでそのうわさが広まり、ブレークしたそうだ。

 サイトを見ると、そもそものきっかけが「論理思考教育」だけに、いずれのたとえも分かりやすい事例が多い。
 高等数学のやり取りだけでなく、運動会などの記念写真をアップしたり、学校行事のカレンダーや小テスト、リポート提出、テストの偏差値発表など、その活用は学校行事全般におよんでいる。

 子供が同サイトを使ったブログに書き込みをし、それに母親が応援を書き込むことで子供たちの励みになり親子の絆が強まったという話もあるそうだ。

 ただ、一番難しいのはサイト上で教える先生を探すことらしい。ネット上でものを教えるためのテクニックと内容は、教壇で教えるのとは異なる。それなりの能力が必要だ。

 このネットコモンズを利用したネット教育は、将来のデファクトスタンダードになる可能性も高い。今後に期待したい。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
インターネットによる勉強を始めた人が急増中
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
この不況下でインターネットによる勉強を始めた人が急増している
国内eラーニング市場の2007年度は推定319億円、前年比26.2%拡大(ミック経済研究所)
もちろんいつでもどこでもだれでも安くときには無料で学ぶ事ができるのがその要因、不況からくる不安は勉強しないと生き残れないという強いモチベーションがe−ラーニング意欲を生んでいる
特に金を使わず生きた勉強をしたい人に向いているようだ。
日本語堪能、日本事情にも詳しいベトナム人の才媛Phongさんは日本に来た事はないがNHKニュースのオンデマンド配信で学んでいる
最新情報を動画で学ぶだけでなく、なんと彼女は大阪の女性になりすまし、毎晩のように埼玉県の男性とラブラブチャットをすることで日本語に磨きをかけていると魔性の笑顔で言い放ってくれた(あな、恐ろしや)
古今東西、古の昔から不況不安と恋心が能力学習を促進する妙薬らしい。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ワンセグ携帯が生活変える、“どこでもシアター”に
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 携帯電話をauからソフトバンクモバイルに変えた。機種は「911SH」で、シャープご自慢のアクオスの血統を引くワイドQVGAサイズのワンセグ携帯だ。ワンセグ機種はいろいろ見たが、録画予約可能でマイクロSDカードに最大5時間録画できるのが特徴。
 東京都内の自分の部屋でワンセグの番組を視聴してみたが、映像は実に美しい。こんな小さな画面サイズじゃ見にくいだろうと思っていたのだが、いつの間にか据え置きのテレビよりもワンセグで番組を見る時間のほうが長くなってしまっていた。
 気に入った理由のひとつは、首が疲れないことだ。据え置きのモニターだと、いつも同じ体勢で1カ所を見つめることになるが、ワンセグ携帯は寝返りしても、その方向のまま番組が見られる。
 予約録画していた番組を電車の中でも視聴してみた。その途端、いままで無駄な時間だった電車での移動時間が「シアター・タイム」に変身した。僕はドキュ メンタリー番組が好きで、番組表で見つけるとすぐに録画予約するのだが、ほとんど見る機会がなく“お蔵入り”している。その悩みも「電車シアター」の登場 によって解消されそうだ。
 海辺のレストランでも、コーヒーを飲みながら「世界遺産」の番組を再生してみた。実にのんびりした休暇だった。これは日本人の新しい休日ライフスタイルになるかもしれない、とさえ思った。
 もちろん、携帯は娯楽だけでなく仕事にも使える。ソフトバンクはヤフーをポータルサイトに、さまざまなオンラインサービスが使える。プロジェクトやスケジューリング管理も携帯で行える。いまや携帯だけで、パソコンに依存せずに仕事ができるようになっているのだ。
 ただ、ソフトバンクの携帯で心配なのは地方でのつながり具合だ。アクセスエリアの状況を見ると、やはりドコモやauには劣るようだ。そのへんをどうリカバーしていくかが課題だろう。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
地球共存型企業モデルを模索
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 私事ではあるが、来年開校予定の「サイバー大学」の専任教授に就任することになった。
 この大学は日本初のオンライン教育による4年生の大学で、ソフトバンクが文部科学省の教育特区(福岡)の許可を得て開校する。「世界遺産学部」(吉村作治学部長)と「コンピュータ&ビジネス学部」(石田晴久学部長)の2学部からなる。
 受講者は、ヤフーBBの高速通信回線を利用して自宅などで授業を受けられる。大学当局は当初、1000人の入学者を見込んでいる。
 オンラインによる教育の成功例としては、韓国と米国(フェニックス大学)がある。身体障害者や海外在住者、一般の社会人など、さまざまな事情から大学のキャンパスに出向くことができない人には、最適な教育環境と言えるだろう。
 今回開設される世界遺産学部では、世界遺産を題材に、社会倫理や環境学、観光学などを包括した次世代テーマが学べる。コンピュータ&ビジネス学部は、ソ フトバンクの孫正義社長の肝いりで、デジタルネットワークを社会の役に立つ学問として一本立ちさせることを目指している。
 僕は、コンピューターとコンテンツを応用して起業するための「経営学」を担当するが、世界遺産とネットワーク技術の両方を研究できる立場にあることを生 かし、「海洋環境起業研究所」を設立することにした。ここで、地球と共存する企業モデルの構築と、そのマニュアルを作成してみようと考えている。
 人類の文化は、海から渡ってきた異文化との融合で生まれたものが多い。そこで、海洋から世界遺産をひもとくことにしたわけだ(もともと僕が海好きだとい うこともあるが…)。海と人間の遺産を中心に61カ所の世界遺産を調査する。その環境維持に従事している関連団体の取材なども行い、それらを地球共存型企 業設立のヒントにまとめようと考えている。
 世界遺産は、われわれが今後何を大切にし、どんな文化をはぐくみ、何を作っていけばいいかを教えてくれる遺産でもある。世界遺産をどうとらえるかは十人 十色だ。観光もよし、NGOもよし、自分探しもよし、である。これからシルバーエイジを迎える人にとっても、“余生に文化を楽しむ”ことは大いなるテーマ になるのではないだろうか?

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ブログとグーグル使い、世界相手に個人の偉業を発表
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 今回は、ハワイで原稿を書いている。持参したのは国際通話が可能なドコモのFOMAだけ。パソコンは持たず、現地のインターネットカフェでメールをチェックしたり原稿を書いている。

 ここ数年、国内外の出張時はこのように“手ぶら”で出かけている。インターネットの世界的な普及で、パソコンを持ち歩かなくても、携帯メールやネットカフェで仕事ができるのでチョー便利だ。

 とはいえ、なんでもかんでもネットでできると思ったら大間違い。今回は仕事とサーフィン目的でハワイに来たのだが、あらかじめホームページでホテルを予 約をしようと思ったにもかかわらず、どこも満室でメールしても断られるばかり。ホノルル在住の日本人にスカイプ(インターネット電話)で依頼し、やっとの ことで部屋を確保した。

 飛行場からのレンタカー予約はネットでできたが、いざ現地で車を借りようとオフィスに行くと、いきなりの停電でシステムダウン。結局、手書きで書類を作成して借りるハメになった。
 また、現地で携帯電話が使えるようにするローミング設定はすぐにできたのだが、現地の知人が海外への電話のかけ方を知らずに結局会えずじまいという失敗もあった。

 とまあ、こんな経験もしたのではあるが、その一方で「もっとネットを活用すれば…」と思うような人にも遭遇した。現地のサーフショップで「ハワイ・アマチュア・サーフィン大会」チャンピオンのMimiさんという日本女性と会ったのだ。

 世界を相手にチャンピオンになったという意味では、フィギュアスケートの荒川静香選手と同じ立場。しかし、日本では無名の存在だ。そこで僕は「あなた自 身のホームページを立ち上げてみたらどうですか? ブログなら簡単にできますよ。あなたのような偉業を成し遂げた日本女性がいるということを、もっと日本の女性にも知らせるべきです」とアドバイスし、開設の方法などを教えてきた。

 最近読んだ「ウェブ進化論」(梅田望夫著、ちくま新書)という本にも同様のことが書いてあった。すなわち、「ブログとグーグルによって、埋もれていた素晴しい個人が脚光を浴びるようにな る」「オリジナリティーが個人ブログの評価基準となるため、みんなと同じでない人や日本で知られていない活躍ぶりが評価されるようになる」といったことだ。

 便利なことも不便なこともいろいろあるが、インターネットを「善」として見ると、そこには大きな社会変化のタネがいくらでもあるようだ。

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「ビジネスマニュアル」立案のコツは?
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 最近、「ビジネスマニュアル」がはやっている。ビジネスフローやワークフローと呼ばれるマニュアルで、ビジネススコアカードや「WBS」などと呼ばれる手法が注目されている。
 簡単に言えば、仕事をする際の「計画の立て方」のことで、目標に合わせて業務内容や担当部署、担当者などを調整しつつ、消費者ニーズや金融変動、社会情勢などの外的要因にも対応しながら、計画を時系列にまとめた表を作成するのが基本作業だ。
 ところが、従来の日本の学校教育を受けた人の中で、このビジネスマニュアルを作成したり使いこなせる人は少ない。肝心の目標が見いだせないため、計画表が立てられないのだ。
 ここでいうビジネスマニュアルの目標とは「志」のことだ。
 たとえば、このマニュアルの目標を「金もうけ」とすると、ホリエモンができる。本来、資本主義とは社会的に価値ある商品を提供することの対価として消費者から金銭を支払ってもらう仕組みだ。したがって、金もうけが目的ではなく、人に感謝される商品を提供する「社会貢献」が目的のはずだ。
 そうした基本理念は語れるが、「では今後、どんな人を目標にすればいいのか?」といった若い連中からの質問には、なかなか答えづらい。このところ、われわれは経済界のヒーロー像を見失ったままだからだ。いまの若者は、明快なヒーローを見いだせないがゆえに、ビジネスフローを書き込むこともできないのだ。
 「国家の品格」という本がベストセラーになったが、品格を持った人物像とはどんな人物なのかについて、若者だけでなく先輩である中堅の社会人たちも真剣には論議していない。だから、将来を担う人物を作れず、国の形を作ることもできないのだと思う。
 ある学会で、世界的に著名な外国の研究者に「なぜ日本は、京都議定書のような素晴らしいマニュアルが作成できるのに、富士山のゴミは管理できないのか?」と聞かれたことがある。
 京都議定書は、その目標を「環境汚染禁止」としたため、作成できた。しかし残念なことに、富士山の「環境改善」という目標にまでは到達しなかった。目標やマニュアルの立て方によって、こうも変わってくるのである。

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手帳代わりに「W―ZERO3」、紙と“ハイブリッド”で活用
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ

  そろそろ来年の手帳を購入する時期だ。僕は昨年、「もう紙の手帳はやめて、グループウエア形式で予定を管理する『サイボウズ』のカレンダーを使おう」と決 意し、今年1年間はそれで通した。しかし来年は逆に、アナログに戻りたい気持ちでいっぱいだ。周りがデジタルばかりで、うんざりしてきたのだ。

 そこで最近、システム手帳の「ファイロファックス」を購入した。3万円もする高級革張りカバーに、スケジュールや白紙のメモ・リフィルなどをセットで買い込んだのである。
 ところが、いざ予定を記入しようとした途端、大変なことに気づいた。いまさらサイボウズから抜け出せないのである。僕の予定は社員全員と共有されているので、いまさら「紙」という“個人の世界”にスケジュールを閉じこめることはできないのだ。昔は紙からデジタルに変換するのに苦労したが、デジタルから紙に戻るのも一苦労なのだ。
 そこでサイボウズのスケジュール表を印刷し、そこに自分なりの予定を書き加えてカラフルなラインマーカーで色付けしてみた。これが実に楽しい。これこそ、長年求めていた究極のスケジュール表だと思った。
 この手製のスケジュール表を2週間ほど持ち歩いた。年間の予定を一覧しながら書き込めるという楽しさはあるが、やはり社員とのスケジューリングにはネッ トワークにつながっているほうが便利だ。サイボウズは携帯電話でも読み書きできるが、ケータイは画面が小さく操作にも難がある。
 その解決策として、いま僕が考えているのは「スマートフォン」(携帯通信機能を付加したPDA=携帯情報端末)を使うことだ。
 端末の条件は
(1)モニター画面が大きくて鮮明なこと
(2)両手の親指で使える程度のキーボードが付いていること
(3)ブックマークしたサイトを定時に自動的にダウンロードしてくれる機能付き
(4)無料IP電話の「スカイプ」が使える
(5)回線速度がある程度速いこと
(6)手書きメモで絵が描けること
(7)音楽が再生できること
―の7つだ。
 これだけの機能をオールインワンに押し込めた端末があれば、ポケットの中身も1台でOKだ!と考えていたら、なんとタイミングよくドンピシャのコンセプ トを持つスマートフォン「W―ZERO3」がウィルコムから今月14日に発売されるという(ウィルコムサイトの販売価格は3万9800円)。
 もちろん、来年の“手帳”はこの機種で決まりだ。結局、デジタルからは離れられないわけだが、年間スケジュールなど大まかなことは紙にプリントして使い、細かい予定はネットワークを通じて行う“ハイブリッド活用”が一番使い勝手がいいように感じている。

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遺伝子情報で「生き方デザイン」
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 知り合いのOLに理想の男性像を問うと、「地頭(じあたま)のいい人がいいなぁ」という答えが返ってきた。
 地頭がいいとは「もともと頭のいい人」という意味だ。ガリ勉には人間的なゆとりがないので、一緒にいると息苦しくなるというのが彼女の意見だ。
 「デザイナー・ベビー」という言葉がある。人間はもともと遺伝子で頭の良さが決まっており、じきにその遺伝子が解明され、赤ちゃんの教育や環境、生き方などを誕生の瞬間からデザインできるかもしれないというものだ。

  「地頭」までは許容できるが、生まれたときから優劣が決まっているという論はいかがなものか。「冗談じゃない!」と憤りさえ感じたが、一面では事実のようだ。だとすると、わが子の遺伝子情報を手に入れて万全の環境で育てるか、それとも今までどおりに遺伝子なんぞ無視して行き当たりばったりで生きていかせるかの選択を親は迫られることになる。

 もし、本当にわが子の遺伝子が解明されるとしたら、あなたはそれを無視して子育てができるだろうか?
 僕ならどうするだろう? 僕がその立場なら、やはり親ばかの1人として子供の才能がどこにあるのかをいちおう検査してもらい、とりあえずできるだけの準備はしてやると思う。
 生まれ持った体内情報が人生の成功に大きな影響を及ぼす時代が到来するのだろうか? 果たして「企画力」も、その才能の中に含まれるのだろうか?

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インターネットで危機回避の情報を
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
サーフィン中にムチウチをやってしまった。全治3ヶ月だ。

ボードにあごから落ち、気付いたら全身がしびれて海中で体を動かすことができない。「このままじゃ、おぼれる」と思ったが、何とか海から上がり、いったん自宅に帰った。

だが、夜になって痛みが増してきたので電話医療サービスに相談すると、「頚椎損傷だと思われます。すぐに最寄の病院へ行ってください」と脅かす。仕方なく大学病院の救急外来に行くと、レントゲンやら脳のMRIやらの検査を次々受けるハメになった。
ずいぶん大げさな…と思ったが、整形外科の専門医によると、「通常なら死亡率10%、全身まひの確率60%、両腕まひ20%」という大事故だったらしい。 「この症状で完治の可能性がある患者は、自分の20年の整形外科歴で初めて。学会に事例を報告したい」とまで言われてしまった。

ただ、「治療方法もリハビリ方法も西洋医学にはない」というので、東洋医学の整骨院に通うことにした。そこでまず、医師の話の中に出てきた言葉を思い起こし、それをキーワードに検索サイトで調べ、整骨院を探すことにした。
そういえば、ケガした直後も症状をサイトで検索し、検索結果通りに自分なりの処置を施していた。いま考えると、そのときの処置も適切だったのかもしれない。

僕は前回、このコーナーで「ヒット商品を生むキーワードは『備える』だ」と書いたが、経験のないピンチに立ったときにはインターネット上から危機回避するた めの情報を得るのが一番だ。だが、それには携帯電話やパソコンが不可欠。同時に、機器を動かすための電源や肝心のインターネット回線を確保する必要もあ る。

ただ品物ばかりを買い集めておいても、いざというときには役に立たないのだ。環境を確保したうえで、使い方を熟知しておかねばならない。災害時を想定したシュミレーションを個人レベルで行うことも必要だろう。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
「備え」あれば「ビジネス」あり
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
これからのヒット商品のキーワードは『備える』だ。


地震、テロ、コンピューターウィルス、ヒートアイランド…など、われわれの周りには危険があふれている。裏を返せば、その危機に対処するビジネスが必要とされているわけだ。たとえば、天気予報に加えて「地震予報」のような”予知情報”へのニーズが高まると思う。
こうした情報化が進むと、情報そのものは無料化する。リクルートが首都圏で配布している「R25」などのフリーペーパーが、そのいい例だ。収益は企業からの広告宣伝費で賄い、無料化してシェアを獲得する方式の登場で、情報の収益構造は拡大の一途をたどっていくだろう。
つまり、「情報そのものを売る時代」から「情報は無料で、その情報から派生したビジネスや商品を販売する時代」にシフトしていくと僕は思う。たとえば、毎朝のテレビでは「占い」が無料で放映されている、その中で重要なのは、運がいいか悪いかではなく、そこに出てくるラッキーカラーなどの情報をどう ビジネスに生かしていくか、である。今後は、そうした発想をもとにした新しいビジネスが発生すると僕は考えている。

では、たとえば地震情報が無料化したら、どうなるだろうか?
消費者は地震に「備える」ためのグッズやサービスを購入しようと思うだろう。しかし、一体何を買えばいいのかわからないから、まず専門的な情報を 得ようとする。だが、検索サイトの「グーグル」で「備える」という言葉をキーワードに検索すると、なんと60万件以上サイトがヒットしてしまう。ここから 適切なサイトへと誘導し、適切な商品を販売するサービスが、ビジネス化できるかもしれない。

地震のほかにも、迫り来る危機はめじろ押しだ。団塊の世代の大量退職が始まる「2007年問題」や少子高齢化問題、ニート対策や独居老人対策な ど、職場から生活にまで広範囲に及ぶ。それらすべてに「備えビジネス」のチャンスがある。就職難に備えての能力養成講座や老後に備えての投資や保険、地震 に備えてのリフォームなど、すべてが「備えビジネス」のチャンスがある。就職難に備えての能力向上養成講座や老後に備えての投資や保険、地震に備えてのリフォームなど、すべてが「備えビジネス」につながるのだ。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
アイディア確認に新聞社のデータベースを使おう
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
”情報の達人”たちに「いつ、どこで情報を得るのか」と聞くと、決まって「そのとき、その場で探します」と答える。「慣れ」の問題もあるのだろうが、情報に囲まれて仕事をしているとそういう環境要因も大きい。

情報の達人は、日ごろから情報がないと仕事ができない世界に生息しており、即座に情報を検索する習慣が身についている「インテリジェンス・アニマル」(情報動物)だと僕は思う。

た とえば企画マンの僕は、年がら年中アイデア出しに明け暮れているが、単なる思い付きだけではダメで、裏付けとなる情報が不可欠だ。そこで、アイデアを出しては検索サイトなどで「キーワード検索」をして確認している。こうした習慣は、企画書を作るビジネスマンにも不可欠だ。
キーワード検索といえば、日本では「ヤフー」の使用頻度が高いが、情報の達人の場合は詳細で多面的な検索を行う「グーグル」の使用頻度が高いようだ。
し かし、このキーワード検索にも落とし穴がある。キーワードによって導き出されるホームページ(HP)のほとんどは、”自作自演”の産物であることが多いか らだ。つまり、自分に都合のいい情報だけ書いているHPが多いのである、情報の達人としては、HPの情報をうのみにするわけにはいかない。

そこで頼りになるのが、新聞社が運営しているウェブサイトの情報だ。新聞は客観報道が原則だから、そこに書かれている情報の信頼性は高い。僕がよく使うのは、最新記事が全文検索できる「産経Web-S」(http://sankei.pmall.ne.jp/sankei/)と、多種類の新聞検索および専門データベース検索が可能な「日経テレコン」(http://telecom21.nikkei.co.jp/nt21/service/)だ。
さ らなる情報の達人の中には、特許関連や海外情報などに特化した専門のデータベース検索サービスを使う者もいる。これらは通常のネットサーフィンではアクセ スすることのできない情報で、彼らは相応の費用をかけて情報を取得している。無料のネット全盛の時代であっても、価値のある情報には、お金がかかるのだ。

ここで紹介した情報は、以前であれば図書館や専門の施設に行かなければ入手できなった。その”外部図書館”が、いまやポケット(携帯電話)の中にある時代になった。今後は、その情報をどう使いこなすかが問われる時代がやってくる。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
実践的授業へのニーズの高さを痛感した
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
ビジネススクールで「企画の学校」を開催することになった。36人限定で全4日間コース、受講料15万円というものだ。


当初は席の半分も埋まればと思っていたが、募集を打つと同時に満員御礼となった。無料プレセミナーでは定員をはるかにオーバーする申し込みがあった。追加講演も、ほぼ埋まりかけている。企画能力に対するニーズの高さを実感させられた。

今 回の「学校」では、30年間にわたる僕の企画ノウハウを集大成させている。いままでのセミナーでは”ばら売り”だったが、今回は400ほどあるノウハウを まとめてひとつにした。他のセミナーでは学べないオリジナルな授業を組み上げたことが、集客につながったのかもしれない。

ふだんから講演で「これからの時代はオリジナリティーが命。他がマネできない仕組みを作れ」と言っているのだが、実際にやってみたらこうも効果があるとは思わなかった。

先 週行ったなったプレセミナーでは、アイデア出しから情報収集、コンセプトワークまでの一連の流れを実践してみせたが、予想外に好評だった、なにはともあ れ、講師が実際に受講者の目の前で企画立案をやってみせる。次に、そのプロセスを解説する。その後、受講者が見よう見まねでやってみる。それを僕が評価す る―という実践的な講演だ。こうした教育が、いまの社会人には必要だと思う。

このセミナーでは、発想支援ツールとしてのソフト「Visio」や右脳発想支援ツールの「タブレットPC」、ブログやグループウェアの活用法なども実演した。本番の「学校」では、それらのツールを教材にした授業を行う予定だ。
最近、教育現場の改革が叫ばれているが、こうした実践的な”授業”をもっと増やしていくことが大切なのではないだろうか。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
Googleで仕事の方法が変わる
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
インターネット利用の約4分の1は、キーワード検索による情報探しと言われる。いまや世界のホームページ数は100億を突破した。その膨大な情報を的確に 探し出す仕組みが、「キーワード検索」技術だ。検索技術が発達したおかげで、僕はここ数年、辞書を引いたり新聞記事を切り貼りする機会がぐっと減った。

 
仕事の方法も変わった。初対面の相手でも、所属する企業や扱う商品、そしてその人自身の情報がウェブサイトから得られる。僕自身についても、「あなたのホームページを見て…」とメディアからの取材や講演依頼が来るようになった。 ふだんの生活でも、喫茶店でお茶を飲みながら映画の上映時間を調べたり、電 車の待ち時間に乗り換え方法を調べるといったことを普通に行っているが、これらはすべて検索技術の恩恵によるものだ。
 
当然、企画のためのアイデアを得るのにも検索は大いに威力を発揮する。なかでも、いまや誰もが知っているサーチエンジン(検索サイト)の「Google(グーグル)」(http://www.google.co.jp/)は100ヶ国語に対応し、どんなキーワードでも数秒以内に関連サイトを探し出すというテンで秀逸だ。数あるサービスの中でも、企画マンの僕がオススメのサービスは以下の通りだ。

1.イメージ検索
キーワードに関する写真やイラスト、図などを検索する機能。縮小一覧表示されるので情報を見つけやすい。将来はムービーや音声、背景シーンなどでも検索できるようになる。

2.グループ
グループを作成して、ディスカッションや意見交換が出来る機能。個人では見逃している視点や情報をグループから得ることが出来る。

3.ニュース/アラート
指定したトピックに一致するニュース記事がオンラインで配信されたときにメールで知らせてくれる機能。(携帯メールもOK)。業界の最新情報やスポーツの試合状況などをリアルタイムに確認できる。グループと組み合わせて活用すると、集団ですぐにアクションが起こせる。

各サーチエンジンは今後、他人がどのようなキーワードを使って検索をしたかの軌跡を表示する「ローカルサーチ」や、って有益な販売サイトを自動的に見つけ出す「買い物検索」など、さまざまな検索方法を開発していく予定という。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ヒット商品を思いつくには
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
ヒット製品を作るための専門雑誌「日経新製品ウォッチャー」が4月11日に発刊された。早速ホームページを見て、企画マンとして目を通しておかないとヤバ イと直感し、その場で購読を申し込んだ。ヒット商品の開発担当者への直撃インタビューや開発秘話、今後の新製品発表予定などが掲載されているので、実に参 考になる。


同誌小笠原千秋編集長は、「10人ほどのベテラン記者がインタビューに行きますが、新製品関連取材ではそれなりの年季が入った記者ですから、単なるデータだけでなく人間くさい開発秘話も記事にできるのです」と語っていた。
つまり、新製品専門のプロ企画マンの情報を満載した“企画のプロ向け専門雑誌”ということだ。

たしかに、単なる商品紹介ではなく、ヒット商品の傾向分析やヒット商品予報など、画期的な情報が掲載されている。

しかし、他人の紹介ばかりでもしかたないので、ここで“くぼたつ流”ヒット商品分析のコツを紹介しよう。

まずはヒット商品を購入して実際に使うなり、展示会場で直接触れてみる。そのうえで自分の経験や洞察力、想像力などを働かせ、その製品の開発ス トーリーを推測してみるのだ。「開発者はなぜ、この製品を考え出したのか」「何がきっかけだったのか」「どうしたいと思ったのか」…などを探偵のように推 理するのである。

情報を記憶したり整理するのは左脳の役目だが、推理したり発送するには右脳を使う。この推測ゲームを楽しむうちに、意外と地に足の着いたアイデアが浮かんでくる。回数を重ねれば企画力も向上するはずだ。暇つぶしのつもりでトライしてみてはいかがだろう?


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
企画の原点・文章力をケータイで養う若者たち
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
最近、10代や20代の若者作家が名だたる文学賞を総なめにしている。僕は最初、この現象は本が売れない出版界が仕組んだ“話題作り”だと思っていた。だが、実際に彼らの書いた本を片っ端から読んで「すごい!」と、その文章力に感心した。


文章中には「‥‥‥」や「(笑)」など、明らかに携帯メールの影響と思われる表現が目立つ。全体のトーンもあっさりしており、サラサラと軽く流すように読める。そのため、いつしかハマって読み終えてしまう。そんな感じの小説だ。これはやはり才能なのだと思わざるを得ない。
文章力というのは、書き続けないと身につかない。どんな天才でも、たくさん書いて人に見せなければ感動を呼ぶ文章など書けない。その文章力を彼らは携帯メールで養っていたのだ。

青春時代は恋をする。恋は無償の行為だ。理屈なくラブレターを書く。交換日記を書く。それが今は携帯メールで行われている。人目につかず、証拠も残りにくい携帯メールだが、その中には思春期のエネルギーがあふれているのだ。
文学界で長く働いている僕の友人も、「やつらは、かつてないほどの文章力の10代だと思う。実際、ある文学賞への応募も2000を超える作品が送られてくるようになったんだぜ」と教えてくれた。

彼らの“修行の場”は携帯メールだけではないらしい。試しにパソコン向けの書評サイトを見てみたら、案の定、若者たちによる「書き込み」のオンパレードだった。

文 章力は「企画」にとっての原点だ。頭の中で創造(想像)した世界を文字に置き換えたものが「企画書」だ。企画の力は、提案する相手のことを考えてたくさん 企画書を書き、容赦ない評価を受けることで培われる。携帯メールとネット上の書き込みサイトは、そのための修行の場を若者たちに提供しているとも言える。 ここから文学的な天才が育まれ、文壇に頭角を現すのは当然のことだと思うし、いずれは天才的な企画マンも登場してくることだろう。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
ヒット商品の発想に役立つ雑誌「日経新製品ウォッチャー」
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 ヒット製品を作るための専門雑誌「日経新製品ウォッチャー」が4月11日に発刊された。早速ホームページを見て、企画マンとして目を通しておかないとヤバイと直感し、その場で購読を申し込んだ。ヒット商品の開発担当者への直撃インタビューや開発秘話、今後の新製品発表予定などが掲載されているの で、実に参考になる。
 同誌の小笠原千秋編集長は、「10人ほどのベテラン記者がインタビューに行きますが、新製品関連取材ではそれなりの年季が入った記者ですから、単なるデータだけでなく人間くさい開発秘話も記事にできるのです」と語って いた。つまり、新製品専門のプロ記者による新製品開発のプロ企画マンの情報を満載した「企画のプロ向け専門雑誌」ということだ。
 たしかに、単なる商品紹介ではなく、ヒット商品の傾向分析やヒット商品予報など、画期的な情報が掲載されている。

 しかし、他人の紹介ばかりでもしかたないので、ここで“くぼたつ流”ヒット商品分析のコツを紹介しよう。
 まずはヒット商品を購入して実際に使うなり、展示会場で直接触れてみる。そのうえで自分の経験や洞察力、想像力などを働かせ、その製品の開発ストーリーを推測してみるのだ。「開発者はなぜ、この製品を考え出したのか」「何がきっかけだったのか」「どうしたいと思ったのか」…などを探偵のように推理するのである。
 情報を記憶したり整理するのは左脳の役目だが、推測したり発想するのには右脳を使う。この推測ゲームを楽しむうちに、意外と地に足の着いたアイデアが浮かんでくる。回数を重ねれば、企画力も向上するはずだ。暇つぶしのつもりで、トライしてみてはいかがだろう?

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アイデア満載ネタの宝庫!! - NHKスペシャルDVD
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
NHKスペシャル「地球大進化」のDVD(NHKソフトウェア)をネットの「アマゾン」で購入した。最近は年のせいか本を読むのがおっくうになり、テレビで情報を収集することが多いが、まめに録画もできないので、DVD版が出るのはありがたい。


実はこの番組が企画立案に大いに役立っている。もともと科学ものは好きなのだが、この番組には経営企画や商品企画アイデアのヒントが詰まっているのだ。

たとえば、「かつて地球が巨大惑星と衝突した際のCGシーン」は、最近の地震や津波、温暖化などで注目を集めている「環境ビジネス」のあり方を考えるヒントになった。それをもとに、段階別の「地球悪化対応企画」案を考案し、某プロジェクトに提案した。

また、「生命の起源が発生した海洋環境や、魚類や陸上生物が進化する過程」などの放送からは、浜辺を食物生産農場にする企画立案のヒントを得て、食品業界向けの次期商品開発案として企画書にまとめた。

さ らに、「目の位置が前に移動したことで人間の英知が生まれ、白目と黒目がある特徴のおかげでお互いの目を見つめるコミュニケーションが発達し、それが大脳 を急速に発達させた」というくだりから、企業の組織改革や人間関係改善のためには相手と目を合わせるオフィス環境作りが大切だという発想が得られた。そう したコミュニケーション術は僕自身の大学や専門学校での講義に取り入れている。

NHKスペシャルのDVDには、他にも「遺伝子」や「人体」など興味深いシリーズがある。企画のヒントとなる素材はいろいろな場所に転がっているが、こうした地球規模、1億年単位の情報源も立派なネタとなるのだ。

またDVDは、音声や動画、感情のこもったナレーションなどによって、活字や図鑑などによりはるかに多くのことを実践的に学べるのが特徴だ。というわけで、DVDが最近の僕の企画ネタとなっている。

◇地球大進化トップページ(http://www.nhk.or.jp/daishinka/


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中国・大連は日本に勝るとも劣らない“IT集積基地”
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 IBMのパソコン事業を中国のレノボが買収したことで、中国のIT産業に注目が集まっている。そんななか、筆者(久保田)は先月末、中国・大連の「ソフトパーク」を訪問した。そこは、日本に勝るとも劣らないITの“集積基地”だった。

 ソフトパークは、大連市から10キロほど離れた場所にある。米国のシリコンバレーのようなIT産業の拠点として設立された地域で、理工系大学と研究所、ソフトウエアなどのベンチャー企業がそろっている。最先端のIT技術と人材を育成するべく、広大な土地にインキュベーション施設やエンジニアのための住居が 建設されている。
 そこで出会ったあるソフトウエア会社の社長は「日本で10年間、IT企業に勤め、3年前にここでソフト会社を設立しました。設立後半年で黒字転換し、現在の売り上げは170万元(約2億3000万円)。毎年200%の成長率で伸びています」と驚くべき実績を語ってくれた。
 現在の主な業務は、日本企業のデータ加工だが、「今後は携帯やゲームなどコンテンツ系ソフト開発を予定しています」と威勢がいい。ちなみに、そのデータ加工とは、手書きの顧客名簿をパソコンにデジタル入力する業務。その様子を見せてもらったが、2人のキーパンチャーが猛烈なスピードでキーボードをたたきながらデジタル入力してデータベース化していた。その2人が打ったものを3人目の社員がチェックして修正する態勢になっていたが、その間違いは10万字に3文字あるかないかといった驚異的な正確さだという。
 ここでの社員契約は2年間単位で、IT産業の急激な変化に合わせた人材採用サイクルとなっているのが特徴だ。しかも、現地採用の人の月給は1万円以下が普通。能力給がついても2万円程度と人件費は格安。それでいて勤勉でまじめな人材ばかりだから、日本からわずか3時間あまりで行けるこの大連に日本企業か らのIT関連業務が流れ込むのは当然だ。
 ソフトパーク内にある日本企業の研究室には最先端の技術環境が用意されている。ここに中国の大学院生など優秀な人材をインターンとして受け入れて教育し、卒業後に正式採用することで即戦力として働いてもらうことを各日本企業は狙っているという。同時に、この場所を中国進出のための足がかり的存在として も考えているという。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
# 028:アイデアを出せ!!アイデアを!
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 突然だが、この連載も今回で終了となる。そこで、ここ半年あまりの間に紹介したノウハウをまとめてみた(【 】は実践に役立つツール名)。

◆「オンリーワン」の時代には独自のビジネスや商品しか生き残れない。したがって、アイデアを出すことが仕事の中心になる
朝 一番からアイデア出しの仕事を始めることだ。それによって、1日中アイデアが出せるようになる。さらに、寝る前にはアイデア絵日記を描く。それが翌日の 「新しいことをやる気」につながる。【タブレットPC】ならキーボードやマウスが苦手な人でもペン操作でアイデア絵日記が描ける。

◆ 働きながら能力主義の時代に対応するにはeラーニングが効果的
eラーニング奈良、通勤時などでも能力に応じて学習できる。【ノートPCやPDA】に学習プログラムを入れて持ち歩けば、どこでも学習できる。

◆自社ホームページ(HP)は、もはや広告ではなく、それ自体がビジネスに不可欠なアイテムとなった
LOGデータからHPの利用状況を分析し、経営分析や事業内容などの改善を行う。「サイトトラッカー」(http://www.sitetracker.jp/)や「futomi」(http://www.futomi.com/)などの【LOG解析ソフト】を利用する。

◆ HPのアクセス件数と固定客を伸ばすには「コンテンツ更新」が重要
ウェブログという掲示板形式の更新ツールを使えば、携帯電話からHPを更新できる。【ウェブログ・サービス】には「MovableType」「Typepad」「ココログ(Typepad日本語版)」(http://www.cocolog-nifty.com/)などがある。

◆ 自社HPを携帯向けにアレンジすると顧客の利用頻度が急増する。
すべての携帯電話会社に対応したサイトを作るのが鉄則。また、携帯向けに簡潔な文章を載せることを心がける。【携帯サイト構築用ソフト】の「DesignWire」(ユーリード、http://www.ulead.co.jp/dwi/runme.htm)なら、簡単操作で携帯向けサイトが作れる。

◆ 携帯電話が本格的な「情報機器」になる
携帯には、電話やメールだけでなく、パソコンやテレビ、手帳や書籍などの機能が内蔵されるようになる。auの「CDMA 1X WIN」やドコモの「FOMA 900i」などの【第3世代携帯電話】をビジネスに使うことで、パソコンに縛られないワークスタイルが実現する。

◆ 発想支援のためのデジタルツールを使うことで縦横無尽に仕事ができるようになる
最先端のデジタルツールを使えば、いままでのノウハウや業務資料の再利用や、強烈かつ明快なビジュアルプレゼンテーションができるようになる。マイクロソフトの「Visio」「OneNote」などの【「オフィス」ソフト】を使えば、独創的な企画書制作が可能となる。

●まとめ
僕の予想では、今年の夏あたりからさらにスゴイ技術が登場するはずだ。それに伴って、一般のビジネスマンも最先端の技術を使いこなすノウハウが不可欠となるだろう。そこで来週から始める新連載では、最先端ながらも使いやすい、とっておきの発想支援ツールを紹介していく。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
作成ツール「5W1H」初公開
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
12日午後7時から東京・大手町サンケイプラザで、〈『Visio』で「勝てる企画書」を作る〉と題したセミナーを行った。連載最終回の今回は、講師である「くぼたつ」自らがその模様をリポートします。

会場には100人以上の参加者が詰めかけた。みんなは「くぼたつの人気だ」と言ってくれたけど、ホントは無料セミナーだったからじゃないかな、と一応謙遜しておきたい。それにしても、夕刊フジで5年以上も連載していながら、初めてサンケイビルを訪れました、いやはや大手町のど真ん中にでーんとそびえ立つ立派なビルですな。

場所が大手町というだけあって、受講生のほとんどがネクタイ族の中、講師の僕だけがアロハを着て登場。Visioを使った“くぼたつ流”企画ノウ ハウをあますところなく公開した。アンケート結果も上々で、女性の参加者から「さすが、くぼたつさん!」とほめられたのは、講師としても大満足だった。ここで出したネタは、おおよそ以下の通りだ。

「企画の道具箱」アイデアの出し方から企画書のまとめ方まで、あらゆる次元から企画を組み立ててゆく手法を紹介。右脳と左脳を使い分ける裏技や、受講生参加による携帯電話からのブレストチャットを実演しながら、組織力を使ったアイデア出しの秘訣を伝授した。

「企画の弁当箱」「企画の道具箱」を活用してできあがった企画書サンプルを見せながら、Visioだけでなくワードやイラスト、映像などをいかに企画に組み込んでいくかを実践的に解説した。
「くぼたつスペシャル5W1H」Visioに組み込める企画書作成ツール「5W1H」が完成し、このセミナーで初公開した。アイデア出しからコンセプトワークまでこなせるツールだ。

いやはや、われながら1時間半でよくあれだけ盛りだくさんのことを実践解説できた。Visioも、それを使うためのタブレットPCも使い始めて 1ヶ月ほどしかたっていないのにアシスタントなしでタブレットPCを使いまわし、縦横無尽にVisioを使いこなすふりをした綱渡り芸は心臓がぶっちぎれそうだったけど、とにかくエキサイティングなセミナーでした。

ただ、ダブルクリックで他社のソフトが立ち上がってしまったこと、しかも2回連続で同じドジを踏んだときには、さすがに会場はシーンとなりましたな。
講演後、スタッフからは「エンジニア用のツールを企画で使うために解説しているのは世界であんただけ」とか「タブレットの手書きはいいけど、字が汚くて読めませんぜ」とか、「鳥肌が立った、出版しようぜ、企画マンのドラマも作ろうぜ」などと、喜んでいいのかどうか、わけのわからん反応も返ってき て、打ち上げのビールがうまかった。

一方、受講者の反応で面白かったのは、「昔は企画パネルでプレゼンしておしまいだった」と話したら、熟年企画マンらしき10人ほどが大きくうなずいていたことだ。また、休憩時間に参加者が一斉に会場後方に置かれたHP製のタブレットPCに殺到したのも印象的な光景だった。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
# 027:ケータイで脳と脳をつなぐ
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 某出版社から「本を書いてくれませんか、テーマは自由です」という依頼を受けた。さて、どうしたものか…と思案したあげく、携帯メールを使って知人の意見を片っ端から聞いてみることにした。

 これが大当たり!次から次へと“お宝意見”が寄せられ、大助かりとなった。今回は、その“携帯式発想法”エピソードを紹介しよう。
まず僕は、携帯メールにこう書いた。「なんでもいいから提案して、と出版社から言われたんだが、どんなの書いたらいいかな?」
 20人ほどの知り合いに、このメールを送ってみた。すると、5分もたたないうちに意見が舞い込んできた。それに返信していたら、いつの間にかキャッチボールが始まり、30分もしないうちにちょっとしたブレストの形になってしまった。

 こちらの提案に対する反応はリアルタイムに返ってくるので、それを参考にアイデアのブラッシュアップがほいほい進む。楽しくて笑いが止まらな い。実はこのときロマンスカーに乗っていたのだが、メールを送った仲間の中にはアメリカ在住の者もいた。ところが、携帯メールをやり取りしているうちに相手が自分の横にいるような不思議な感覚に襲われてきたのだ。ネットは自分と“外部頭脳”を直結してくれる手段だ、と感動した瞬間でもあった。
 参考までに、やり取りのメールの一部を紹介すると…。

 「サーファーをやりながら仕事している今のライフスタイルなんか、リアルに書けると思う」「インターネットとか冒険物じゃないの?私なら食べ物だけど…」「セミリタイア裏技集、うまいもの食って生きる裏技、半日遊んで暮らす裏技とか…」「学び系ならスローライフ直結のITスキル、遊び系なら和風波乗りスタイルとか」etc

 携帯だけでなく、僕のウェブログ形式のサイト( http://www.kubotatu.com )にもアイデア募集のメッセージをアップしたところ、レス(返信)が早速入っていた。
 同じ会社にいても何ヶ月も話さない関係があるのに、携帯やWebサイトでのコミュニケーションだと脳と脳が直結して有意義な“会話”がどんどん進む。ネットによる「脳革命」みたいなものが始まっているんだ、とワクワクしてきた。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
『3人寄れば文殊の知恵』的な連携が簡単
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
この連載では、マイクロソフトの発想支援ソフト「Visio(ビジオ)」を使って、独創的な企画書を作る過程を紹介している。企画マン歴30年の“くぼたつ流”企画書は、基本フォーマット完成後にWeb形式で保存するのが特徴だ。それには、以下の理由がある。

・ いつでもどこでも、パスワードを付けることで指定した相手にのみ企画書を閲覧させられる
・ 企画審査する側が再生ソフトに影響されずに企画内容を閲覧できる
・ ハイパーリンク機能を使って、関連事項や詳細な資料を表示できる
・ 企画のデータとなるテキストや映像など、あらゆる媒体がWebなら再生可能

企画を審査する側のことを考えると、Web形式の企画書は最も扱いやすいデータなのだ。そしてVisioは、Web形式での保存が簡単にできる。
Web形式の「企画書ホームページ」は、いつでも機敏に変更できる。変更点があれば、Visioの元データを開いて変更し、それを再びWeb形式で保存、そのままホームページにアップすればよいのだ。

昔の企画は紙パネルにて描いていたため、一度作ったものが「最終企画案」だったが、最近は企画を目まぐるしく改良していくのが常識になっている。 状況の変化にいち早く対応した企画が企業の勝敗を左右する要因になったからだ。Visioはそんな流れに対応できる発想支援ソフトだ。

また現在は、企画マンが個人で企画を作るのではなく、組織力を生かして企画を練り上げていく時代でもある。それにはインターネットが不可欠だ。 Visioなら、企画提案→Webアップ→ネットワークコラボレーション→企画の成功、という「三人よれば文殊の知恵」的な連携が簡単にできる。

たとえば、パスワード付きホームページにアップされた企画書を、役員などが審査し、その場で審査結果のアンケートに答えてゆく。その総合得点をホームページ上に表示すれば、企画の合否が決定する。

さらにVisioをグループウエアやデータベースと絡めることで、発想のアウトソーシング支援にも活用できる。企画の部署にVisioを“実戦配備”すれば、最適な効果が発揮できるだろう。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
# 026:発想支援ツール Visio2003
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 30年にわたって企画マンをやっている僕は、「パソコンやインターネットは発想支援ツールだ」と考えている。それを具体化したマイクロソフトの発想支援ソフト「Visio 2003」を使ってみた。

 「Visio」には・フローチャート形式の書類が簡単に作れる・図形を使った発想をシュミレーション機能付きで扱える・オフィスソフトとの互換 性がいい・画像データやサイトのリンク情報などの取り込みも可能といった機能が搭載されている。これまでに蓄積したアイデアや、独自に入手した情報など を再利用するツールとして便利に使えそうだ。

 中でも僕が一番気に入っているのは、「原因と結果」というタイトルのツールで、「フィッシュボーン」と呼ばれるアイデア編集が可能だ。
これは“ロジカルシンキングツール”といってもいい。聞いたこと、考えたこと、ひらめいたことなどの発想内容と、集めた資料・情報などをひとつの目的のためにまとめ上げる機能を備えたツールである。
 これを使えば、魚の頭の部分に最終目的や最重要キーワードを書き込み、発想内容や資料情報などをその目的実現とその成功のために集約していく構造図が作れる。昔から物事を始める前には「青写真を描け」と言われるが、このツールはまさに青写真制作ツールでもある。

 このフィッシュボーンを完成させれば、しっかりした企画の骨組みができる。
また、これを基盤に企画書なりプレゼンテーションツールなりを作れば、シンプルながら説得力のある提案に仕上げることもできる。
 「部下の企画書は見栄えはいいが、内容がなくて困る」とお嘆きの管理職諸氏は、「このツールを使ってやり直してこい!」とゲキを飛ばすのもいいかもしれない。

 さらに、このフィッシュボーンをWeb上のサーバーに置いてグループで企画することもできる。
 オンラインで書き込みができれば、スタッフが思いついた時に情報を更新できる。
 アウトソーシング形式のプロジェクトも実現できそうだ。

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携帯からもアイデア書き込みを
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
先月末、都内で開かれた「ベンチャーフェアJAPAN2005」( http:://www.vfj2005.com/)で「ITを活用した企画の技術」という講演を行った。ベンチャー企業の登竜門とも言えるイベントで、300ブースが出展し、約2万6000人が来場した。

おかげさまで僕の講演は満席だった。受講者の内訳は、中高年のビジネスマンが6割、20代後半から30代の青年が3割ほど。ほぼ全員がアントレプレナー(起業家)で、講義にも真剣に耳を傾けてくれた。

今回、僕がテーマとしたのは2点。「ブログ(BLOG)」と「グループウェア」の徹底活用について、だ。

ブログについては、「携帯で記事を更新できるブログを個人で解説し、気付いたことやアイデアをすぐに携帯から書き込めるようにしなさい」と勧めた。
そのうえで、「企業のホームページも従来のサイトとは別にブログのサイトを立ち上げて、社員全員で意見や提案を更新できるようにしなさい。とくに社長が率先して建設的な意見を書き込み、それを見る社外の人たちとの窓口になるようにしなさい」と説いた。

そうした企業サイトができれば、現在展開しているビジネスに対する外部の手応えを感じることができ、無数のアイデアも得られる。もちろん、中傷な ども届くだろうが、そんなことをする人間は少数派だ。むしろ、真剣にサイトを閲覧し、有意義な提案をしてくれる人のほうが多いはずだ。社長や社員の人柄を 伝えることで企業の意図を理解してもらえるし、広告宣伝活動としても有効だ。

2点目のグループウェアについては、「これに慣れるまでには最低半年はかかるが、途中で投げ出さずに使い続ければ必ず導入の成果は現れる」と述べた。
スムーズな導入のコツは、社員全員のスケジュールを共有することから始めることだ。全員がグループウェアを見ながら予定を組むようになるので普及が早くなる。

また、テキストやグラフなど、デジタル化した書類をグループウェア内に収納しておけば、自宅でも出張先でも効率よく仕事ができる。いったん出社してスケジュールを確認する必要がなくなるので、現場に直接足を運ぶなど有効な時間活用ができるようになるのだ。

以上のようなことを僕は、僕自身が実際に運営しているブログサイトや利用しているグループウェアを見せながら講演した。このデモも、受講者には好評だったようだ。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
集めた情報、一目瞭然 -「OneNote」で整理
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
アイデアは、それを書き留める速さに比例して脳から放出される、と前回書いた。今回は、そうして蓄積したアイデアを探し出す時間の速さも重要であることを述べたい。


情 報を検索する場合、たいがいはキーワードで“あいまい検索”して探し出すものだが、その時間が短くて次々に複数のアイデアストックが出てくると、いわゆる 「乗りがいい」という状態になる。アイデアストックを探し出すスピードが速ければ速いほど、内容のある企画書やリポートを制作することができるのだ。

ま た、探し出したアイデアの周辺情報(関連情報)を読んだり見たりすることで、脳は新たなインスピレーションを誘発する。アイデアの飛躍が起きることで、従 来の発想を飛び越えたひらめきが突然生まれてくるのだ。「あいまい検索」は回り道のように思えるかもしれないが、思わぬ発見をすることも多い。その検索作 業をコンピューターに代行させて、いくつもの“あいまい情報”群を出せれば、独創的なアイデアが組み立てられる。

その際、テキストや手書きメモ、画像や音声データなどを1カ所に集約・整理できるマイクロソフトのデジタルノートソフト「OneNote(ワンノート)」を使うと、アイデアの飛躍が比較的簡単にできるようになる。
OneNoteは、画面の検索欄にキーワードを入力することで、OneNote内にため込んだアイデアをすべて検索することができる。作成日時などでも検索可能で、検索範囲を限定することもできる。

重 要なキーワードには、フラグ(目印用の旗)を付けることもできる。チェックボックス形式のフラグを付ければ、その項目に関する処理の完了・未完了が一目瞭 然となるし、蛍光ペンのようなフラグでキーワードを目立たせることもできる。フラグを付けた項目は、すべてを集めて一覧表示できるため、重要な情報(アイデア)が一目でわかる。

OneNote内だけでなく、インターネット上の情報をドラッグ&ドロップでOneNote上に貼り付けることが できる。その情報に対してコメントなどを書き加えておけば、それは単なる情報ではなく、自分のアイデアを盛り込んだ情報になる。それこそが“生きた情報の 活用”になるのだ。

この作業は簡単なようで習慣化しなければできることではない。だが、アイデアのヒントになりそうな情報を見つけたときに、そのひらめきを書き込んでおかなければ、情報自体を忘れてしまったり、ひらめきが輝きを失ってしまうことが多い。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
タブレットPCフル活用
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
企画マンの僕にとって、仕事の善し悪しを決めるのは一にも二にも「アイデア出し」だ。そのため、発想に適した生活なり道具なりには、ひときわこだわっている。


30年におよぶ僕のアイデア出しの経験から言うと、思いついたアイデアを文字が短ければ短いほど、アイデアの量と質は高まる。たとえば、メモ帳をカバンの中に入れておくよりも、ポケットに入れておいたほうが素早く取り出せ、アイデアメモの量は多くなる、という具合だ。

ただ、問題は書き始めの早さだけではない。紙にペンでアイデアメモを取るとすると、最初の1文字をかきこむまでの時間は早いが、書き終えるまでに 時間がかかることも多い。その点では、手書きよりもキーボード入力の方が勝っている。それに加えて、文章にラインマーカーを引いたり、同じ文章をコピー& ペーストするといった作業を考えると、画面に直接ペン入力できる「タブレットPC」に軍配が上がる。

アイデアをメモする際、ペンの動きに敏感に反応して文字なり絵なりが表示されると、それに刺激を受けて脳はさらに次々とアイデアを出し始める。その点では、紙とペンに勝るものはないのだが、そうやって一度書いたアイデアメモを再利用するとなると話が違ってくる。

「あのメモどこに置いたっけ?」とあれこれ紙のファイルの山をひっくり返すよりも、パソコンの「キーワード検索」機能で探し出す方が1万分の1の時間で済むからだ。
また、そうして探し出したアイデアメモを、いま考えているアイデアメモに付加しようと思うと、2枚の紙を切り貼りして糊付けしたりクリップで挟むといった作業が必要だ。その点でも、パソコンならコピー&ペーストの一発で処理が済む。

そんなわけで現在の僕は、日本HPのタブレットPCにマイクロソフトのデジタルノートアプリケーション「OneNote(ワンノート)」という組 み合わせでアイデアメモをとっている。OneNoteの便利さについては次回以降詳しく説明するが、図に示したような機能を持つ、アイデアメモに最適なソ フトだ。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
簡単タブレットPC
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
企画マン歴30年の僕は、その時代時代に応じて、自分のアイデア出しや企画書作成に役立つ道具を使い分けてきた。今年3月から4月の連載で紹介したマイク ロソフトの発想支援ソフト「Visio(ビジオ)」もそうだが、近年はデジタル系の各種ツールが仕事に大活躍している。そうした「企画のための道具」を ピックアップし、僕なりの使い方を紹介していこうというのが今回の新連載の主旨だ。まずは、最近の僕のお気に入りである「タブレットPC」から始めよう。


日本ヒューレット・パッカード(HP)の「タブレットPC」を使い始めて2ヶ月あまりになる。それまでは普通のノートパソコンを使っていたが、最近はもっぱらタブレットPCをメーンに使っている。
購入した理由は講演会や授業で使うためだ。プロジェクターで投影した文字や画像をペンタッチの手書き線で囲んだり、矢印を書くのに都合がいいと思ったのだ。
案の定、そのもくろみは的中し、思わぬ副産物も得られた。社会人向けの講演会では、ペン入力の簡単さに魅せられた受講生(特に中高年の企業経営者)が続出しているのだ。講演終了後に教壇までやってきて、僕のタブレットPCの型番をメモして帰る人は1人や2人ではない。

2ヶ月も講演会で使っていると、さすがに普段も持ち歩きたくなる。始めはモニターがむき出しになるのでケースに入れていたのだが、そのうち裸のま ま平気で小脇に抱えて持ち歩くようになった。ウィンドウズをスタンバイ状態にしておけば、何か思い付いた途端に即立ち上げてペン入力でアイデアメモなどが 書き込める。僕のタブレットPCはキーボードと分離できるタイプなので、キーボード部だけにすると、まるでスケッチブックのように手軽だ。
小脇に抱えてパソコンに入力するというのは、僕にも初めてのスタイルだが、打ち合わせしながらメモをとるには意外と具合がいい。携帯電話やPDAでは入力画面が小さすぎるし、普通のノートパソコンではキー入力が大変だが、タブレットPCはちょうどいいのだ。

ペン入力の線は、太さを変えられるが、僕の場合は極太にして、でっかく描く。しかも赤や黄色など多彩な色で、画面に書き殴っている。ラインマー カーや筆タッチ風に描くときもある。そうすると、頭の中からわき上がってくるアイデアを書き記すことが楽しくて仕方がなくなることもある。

「砂に書いたラブレター」という叙情豊かな言葉がある。タブレットPCにペン入力するというのはそれに近い感じで僕は好きだ。キーボード入力で何か欠けているとすれば、その“叙情”かもしれない。


連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
最強フォーマットは存在せず- 善し悪しはアイデア次第
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
この連載では、マイクロソフトの発想支援ソフト「Visio(ビジオ)」を使って、「勝てる」企画書を作る技術を紹介している。きょうは、これまで作ってきた企画データを1枚の企画書にまとめてみよう。
ここでは、くぼたつ流「企画基本フォーマット」を作って、それに企画データを配置してみた。

企 画書には「企画戦略」「事業戦略」「商品開発」「流通企画」「サービス開発」など、いろいろな種類があるが、基本はかわらない。要するに自分のアイデアを 相手に理解してもらえればいい。あるときは論理的に、あるときは視覚的に、あるときは流れを重視して語りかけるように説明すればいい。
一番重要なことは
・あなたは何がしたいのか
・独自に考え出したのはどんなことか
・なぜ、その企画案が成功すると思うのか
ーを簡潔明瞭に表現できればいいのだ。

「最強の企画書フォーマットを教えてください」と、よく聞かれるが、そんなものは存在しない。企画書フォーマットは企画内容を表現する“箱”であって、企画の 善し悪しは“中身”であるあなたのアイデアだ。つまり、どんなに豪華に見える弁当箱でも“弁当の中身がうまいか?”が重要だということだ。
企画書フォーマットに入れる基本の企業データは以下のようになる。

・ 何を企画したのか一目瞭然でわかるビジュアルデータ
・ 企画の全体像がわかる図解データ
・ 企画の構成要素がわかるための、企画の構造をマップ化したロジカルボード
・ 納得される企画ストーリーを表現するための文章(シナリオ)と映像
・ 詳細情報や関連データを閲覧するためのリンク

これらの項目別の企画データを1枚の企画書フォーマット上に並べてみると全体のバランスがわかる。ちょうど弁当箱に具を並べてみて、味覚や栄養、彩りなどのバランスを調整するのと同じだ。その中でも、とくに独自の料理(独創アイデア)は不可欠だ。
また、企画の再編集も重要だ。企画書提出期限ぎりぎりになって泥縄式に作る人もいるが、これでは相手がまともに食える弁当はできない。何回も企画を練り直す必要がある。

Visio を使うと、再編集は簡単にできる。各項目の企画データからハイパーリンクで元のVisioデータにリンクを張っておくことで、その場でデータを呼び出せ、足らない個所を再編集できるからだ。このリンクはワードやエクセルなどの画像データ、映像などにも張ることができる。また、各項目に記載した内容が食い違 うことも多いので、相互にチェックして、内容を統合する作業も必要だ。Visioで1枚の企画書にまとめると、この比較・統一がパソコンのデスクトップ上で容易にできる。

今回の参考画像 (画像掲載なし) は、これまで連載で紹介してきた企画データを1枚の企画フォーマットにまとめたものだ(赤い矢印は、それぞれのソフトとの関連付けを示したもの)。僕はこのように各データを画面いっぱいに広げて、複数の再編集を同時に進めている。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
# 024:夢のアウトソーシング
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 メールやデータベースなど、ネットワークを使う業務が定着すると、社員全員が会社で仕事をする必要はない。今年初め辺りから、わが社の社員も、海外と地方都市に移り住み、ネットで仕事をするようになった。
 “夢のアウトソーシング”態勢が整ったわけだが、最初は難問山積だった。

  一番の問題は、組織にとって一番大切な報告・連絡・相談が機能しなくなってしまったことだ。ネットはもともと“個人化”を促進するものだけに、それは当然のこととも言える。しかし、そうなるともはや同じ会社の社員でいる必然性もない。いわゆる超個人化現象だ。その結果、ある社員は正社員から契約社員になった。それも自然の成り行きだろう。

 右往左往しながら、なんとかこの1年で円滑にアウトソーシング業務が遂行できるようになった。その結果、わが社のような情報産業にとってアウトソーシングは情報管理コストやスピードの点などでメリットが大きいこともわかった。

 僕自身、会社に出社せずとも仕事ができるようになった。そのため、自分自身の仕事に没頭できる時間が増え、有意義な1年となった。妻からは「あなたはセミリタイアライフをしています」と言われるほどに仕事に海遊び(サーフィン)に、と自由な毎日を過ごした1年だった。
 早朝だろうが夜中だろうが、自宅のネットで仕事を済ませる日が増えた。さらに、グループウエアの活用によって出社も週1回で済むようになった。社長の身で“週1出社”とはなんとも複雑な気持ちだが、実はそのおかげで仕事の質は前よりもアップしたのである。

 社長が会社にいないと、社員たちはいやが上にもしっかりしなくてはならない。おかげで、仕事先からの評判も良くなった。
僕自身も仕事にゆとりができたことで、いつも笑顔で対応できるようになり、仕事関係者からの信頼をより多く得たように思う。
 会社に行かないで済む変わりに多くの人と会い、スタッフと一緒に現場に出かけて、その場で問題点を解決できるようになった。会社にいながら非建設的な会議をするより、現場で具体的な改善策を練るほうが、よほど意義がある。

 ネットワークによる効率化は、人間的なゆとりと仕事の効率化を生み出したのだ。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 025:『2004年型』求められる「発想型」人材
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
  年の終わりにあたり、ITを活用した「2004年型ビジネス」について考えてみた。

  来年のトレンドは・ナンバーワンからオンリーワンへ・通常業務からCRM&SCMへ・ヒエラルキー型組織からP2P(ピア・トゥー・ピア)組織へ・コネで稼ぐ業界構造から“中抜き” のネットワーク構造へ・消費者マーケットがパソコンからケータイへ移行などが挙げられるが、いずれにしろネットワーク環境の充実と日常的使いこなしが来 年の鍵となるのは間違いない。

 まったく新しいトレンドとしては、企業自身による「SEO活動」(企業が自社でホームページ業務を推進・管理すること)が活発になる。新しい部所として独立させる企業も現れそうだ。

  “21世紀型”の経営者はアナログの世界とデジタルネットワーク世界の両方を見据えられなければダメだ。現場に自ら出かけたり前線の人間と直接話をするこ とによるアナログ的な発想力と、メールやホームページで情報を送受信してコミュニケーションをとる能力の2つが必要だ。その両方を兼ね備えた者がリーダーシップを発揮するようになる。

 また、一般社員の経理計算や書類作成などの日常的な処理業務のほとんどは、コンピューターで自動処理できるようになる。そうなると、ビジネスマンの主な仕事は従来の「事務」ではなく、アイデア出しが中心の「発送業務」になるだろう。
  その場合、これまでのような“イカサマ企画”(インターネットの関連サイトからコピーした内容を自分の企画書に貼り付けるといったにわか仕込みの企画書) は通らない。2004年は独創性と結果を伴った「企画力」が試される年になる。個々人の実力は、科学的な情報力と鍛え上げられた発想力で計られる。具体的 には、締め切り期限内に投資対効果が見込める新しい発想のビジネス提案ができるか否かが問題となるのだ。

 2004年は「発想型」の人材が求められる年になりそうだ。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 023:ケータイはビジネスの宝庫
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
  ケータイは電話やメールだけのものではない。僕自身、最近こんな経験をした。


  場所は小田急線の片瀬江ノ島駅。湘南で、いつものように大好きなサーフィンを終え、さあ帰ろうとロマンスカーの切符を買おうとした。ところが、切符売り場 は長蛇の列。発車まで数分だったが、その時僕は思い出した。「そうだ、ロマンスカー@clubに登録していたんだ!」。

 「ロマンスカー@club」( http://www.odakyu-co.com/club/index.html ) に入会すると、ロマンスカーの座席予約と特急券購入がケータイで行えるのだ。実際にケータイからIDとパスワードを入力すると、いとも簡単に席が取れた。 翌日、映画館に行くと、若いカップルが入り口でケータイを差し出している。指定席がケータイで予約できるのだ。もはや、昔のように並んで待ったり席が離れ てしまうこともない。
 つまり、ケータイはこれまで無駄な時間を費やしていたレジャーを大きく改善してしまったのだ。

 あと数ヶ月で次世代ケータイが市場に出回る。すると、これまでより速い回線や便利な機能がポケットに入ってくる。従来はパソコンでやっていた様々なことがケータイで行えるようになる。
  具体的にはホームページ(HP)サーフィンやキーワード検索、ネッとショッピングをケータイで行う時代になる。それはつまり、ケータイによるインターネッ ト利用が収益構造を持つということだ。ケータイのサービスが2005年には3兆円産業になると言われる理由はここにある。

 チケット予約のほかにも市場はいくつもある。ケータイに200万画素のカメラが搭載されれば、プリント産業が見込める。旅行先で、ケータイで撮った写真をサービスセンターにメールしておき、帰りの駅や飛行場でプリントした写真を受け取るサービスも開始された。いずれはムービー・ケータイの動画をDVDに記録して渡す サービスも登場するだろう。
 ケータイの高速ネットサービスは始まったばかりだから、この市場にはビジネスのタネが無数に転がっているはずだ。そこで僕は最近、中小企業の経営者を対象にした講演会で「パソコン向けの自社HPを、そっくりそのままケータイ用HPとしても付け加えなさい。そうすれば、 それは金のなる木になる」とアドバイスしている。

 そんな折、タイミングよく「ユーリードシステムズ」から、 「DesignWire」(税別1万4800円)というソフトが発売された。ドラッグ&ドロップだけの操作で、パソコン用HPのドキュメントを携帯用HPに変換できるというソフトで、ケータイ全機種に対応。リンクチェックや、レイアウトの再編集もできる。12月5日の発売だが、11月11日には同社のサイ トに体験版が公開される*ので、試してみるといい。

※2009年5月現在、販売は完了しています。


連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 022:あなたの企業は大丈夫!?ーステルス・ウイルス
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
  セキュリティーの専門家と飲みながらゾッとする話を聞いた。
  「新種のウイルスは毎日50-60件発生している。そのうち国際的に凶悪のやつは年間2、3件だったが、今年になって毎月1-2件に急増した。ただ、現在 のウイルスは18歳から25歳のコンピュータオタクによる犯行がほとんど。しょせんは素人の単独犯だからなんとかなる。しかし今後、組織化したプロハッカー集団が出てくるかもしれない。そうなると手に負えなくなりそうだね」と彼は言うのだ。

 最近のウイルスは「多形態」といって、自分でコードを変えることで突然変異を繰り返しながら複合感染していく。そのため、検出が難しい。しかも、ひとたび感染すると、そのパソコンに登録してあるメールアドレスの相手先全員に自分の分身を送り込み、次々に姿を変えながらねずみ算式に転移汚染していく。また、ステルス戦闘機のようにレーダー網(ウイルスチェック網)をかいくぐってコンピューターに取りつき、あっという間にそのマシンを制圧してしまうタイプも出現している。

 もし、それを企業スパイが“武器”として使うとマズイことになる。新種のウイルスをターゲット企業の基幹サーバに侵入させ、貴重なデータを人質にして立てこもりながら企業の生気を吸い尽くすという産業サイバースパイが可能となるからだ。

 実際にどのような事態が想定されるか?たとえば、この手のウイルスを企業のサーバに侵入させ、そこにある機密情報を別のサーバに送信する。その後、取得した機密情報をネタに企業を恐喝する。社会的な信用失墜を恐れる企業の中には、取引に応じるところも出てきそうだ。

  先の専門家は「世界の中でも日本企業は“ハッカー天国”と呼ばれているよ。その最大の問題は管理職たちのセキュリティー意識の低さ。平気でパスワードをメールしたり、電話で復唱したり、手帳にそのまま記録しているらしいからね」と嘆く。そのうえで、さらに怖いことを言うのだ。

 「すでに “ステルス・ウイルス”がどこかの基幹サーバに潜入して悪さをしている可能性は否定できないね。そこで得た企業機密をライバル企業に売り渡すという“ビジ ネス”だって考えられる。新製品の企画書や予算書、稟議書といった重要書類がライバルに筒抜けじゃ、競争に生き残れるはずがないよね」

 あなたの企業は大丈夫だろうか?

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
ブログとグループウエア徹底活用で社内活性化
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 先月末、都内で開かれた「ベンチャーフェア JAPAN 2005」で「ITを活用した企画の 技術」という講演を行った。ベンチャー企業の登竜門とも言えるイベントで、300ブースが出展し、約2万6000人が来場した。
 おかげさまで僕の講演は満席だった。受講者の内訳は、中高年のビジネスマンが6割、20代後半から30代の青年が3割ほど。ほぼ全員がアントレプレナー(起業家)で、講義にも真剣に耳を傾けてくれた。

 今回、僕がテーマとしたのは2点。「ブログ(BLOG)」と「グループウエア」の徹底活用について、だ。
 ブログについては、「携帯で記事を更新できるブログを個人で開設し、気づいたことやアイデアをすぐに携帯電話から書き込めるようにしなさい」と勧めた。
 そのうえで、「企業のホームページも、従来のサイトとは別にブログのサイトを立ち上げて、社員全員で意見や提案を更新できるようにしなさい。とくに社長が率先して建設的な意見を書き込み、それを見る社外の人たちとの窓口になるようにしなさい」と説いた。
 そうした企業サイトができれば、現在展開しているビジネスに対する外部の手応えを感じることができ、無数のアイデアも得られる。もちろん、中傷なども届 くだろうが、そんなことをする人間は少数派だ。むしろ、真剣にサイトを閲覧し、有意義な提案をしてくれる人のほうが多いはずだ。社長や社員の人柄を伝える ことで起業の意図を理解してもらえるし、広告宣伝活動としても有効だ。
 2点目のグループウエアについては、「これに慣れるまでには最低半年間はかかるが、途中で投げ出さずに使い続ければ必ず導入の成果は現れる」と述べた。
 スムーズな導入のコツは、社員全員のスケジュールを共有することから始めることだ。全員がグループウエアを見ながら予定を組むようになるので普及が早くなる。
 また、テキストやグラフなど、デジタル化した書類をグループウエア内に収納しておけば、自宅でも出張先でも効率よく仕事が管理できる。いったん出社してスケジュールを確認する必要がなくなるので、現場に直接足を運ぶなど有効な時間活用ができるようになるのだ。
 以上のようなことを僕は、僕自身が実際に運営しているブログサイトや利用しているグループウエアを見せながら講演した。このデモも、受講者には好評だったようだ。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
「IT」の次は「バイオ」
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 スマトラ沖大地震に伴うインド洋大津波では、動物の死骸が見あたらないなど人知を超えた出来事が報告されている。人類は文明の発展一辺倒でやってきたが、そろそろ文明にあぐらをかいているだけでは痛い目に遭うことになりそうだ。

  全米就職希望第1位企業のアウトドア用品メーカー「パタゴニア」の創設者、イヴォン・シュイナード氏は「地球という惑星が滅びれば経営はできない」と発言したが、企業経営者にとって今後は「地球や人間以外の生物との共存」が大きなテーマになるだろう。
 地震や津波、台風、猛暑・冷夏などの自然災害は、目に見える直接的な被害を与えるため分かりやすいが、案外と見逃されやすいのが「他の生物との共存」だ。
 「エコ・エコノミー(環境経済学)」で知られるアースポリシー研究所長のレスター・ブラウン氏は近著「プランB」(ワールドウォッチジャパン)で、人口 爆発によって数年のうちに地球規模での飲み水不足が起きると指摘、農業用水の効率利用を提唱している。また、植物(食物)との共存を最大の課題として取り上げている。

 生物界に「食物連鎖」があるのはご存じの通りだが、人間が食べた後は何も他の生物に引き継がれない。このことが地球環境の異変を促進させる元凶となって いる。そこで、人間の廃棄物を熱消滅させずに微生物にその食物連鎖のたすきを渡してやればいい、という考えが生まれてきた。地球を守るために、人間と他の 生物で“共同戦線”を張ろうというわけだ。こうした考え方を「バイオ・ヒューマニクス」という。
 たとえば、地球上の微生物が生み出すエネルギーをすべてまとめると、全地球が必要とする10倍のエネルギーになるという。そのエネルギーを経営に応用したらどうだろう?
 インターネットは、わずか10年間で従来の社会・経済構造を根底からひっくり返した。だが、医療や工業生産の面に大変革をもたらすバイオ技術がインターネット以上の経済的影響を及ぼすことは確実だ。
 ここで特徴的なのは、インターネットは誰でも扱うことができるがバイオテクノロジーは専門家のみが扱う特殊技術で、生命そのものに影響を与えるという点だ。極端な話、情報がなくても死ぬことはないが、健康と命に関しては、人はいくらでも金を出すはずだ。
 インターネットは個人向けに無料化する動きをみせたが、バイオは利潤追求が宿命である企業に向けた有料の技術となる。先端企業にとって、バイオは今後避けて通れない大テーマとなることだろう。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
天才起業家を世に
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 僕(くぼたつ)は2005年度から東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科アントレプレナー専攻の客員教授を引き受けることになった。

 これからのアントレプレナー(起業家)の条件は、(1)中国よりも早く最先端技術のビジネス化を進められる(2)10年後のマーケットニーズに照準を合 わせた新ビジネスを準備できる(3)地球規模の価値観をもとにした経営哲学が持てる−ことだと僕は思う。バイオやナノテクノロジー、ロボット工学などの学問をもとに、現在では予想もつかない商品を企画していける天才起業家を僕は世に送り出したい。そのためには、(1)最先端のIT技術に関する知識と、それ を駆使できるスキル(2)10年後のライフスタイルを洞察できるマーケティング能力(3)新技術、新消費、新組織をマネジメントできる経営センス−などを 磨く必要がある。

 また、即戦力を持った起業家を育てるには、情報を即時に得て、即時に新しい考え方を発信できるネットワーク環境が必要だろう。同時に、現役科学者や現役経営者によるコンサル型の教育環境も不可欠だと思う。

 2000年の米国のデータでは、1年間に496社のベンチャー企業が大学の技術を基礎に誕生し、7兆8000億円の経済効果を生みだし、43万人の雇用 が創出されている。いままで日本の大学は、そうした起業家養成に及び腰だった。だが、東京工科大学は社会人でも会社勤務のかたわら通学できるように都心部 (蒲田)にキャンパスを設立、授業も午後6時40分から開講し、成績優秀ならば1年間で卒業できるという自由度の高いカリキュラムを組んだ。

 最新技術をビジネスに応用するには、技術と経営の2種類の学問を同時に学習しなければならない。2学科の知識を習得するのは容易ではないが、ありったけ の知恵を振り絞り、実践的に取り組んでみることに喜びを感じる若者や社会人に少しでも力を貸していきたいと僕は考えている。

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
自分流企画術を確立せよ
くぼたつの企画の道具箱, 夕刊フジ
 2年前、某大学の教授だったころ、デジタル機能をフル活用した発想力養成のための授業を行おうと頑張ったことがある。だが結果的に、その計画は教授会で承認をとれなかった。「発想や創造といったものは、あいまいで学問にならぬ」と言われたのだ。しかし、企画マン歴30年の僕自身の経験から言わせて もらえば、きちんとした手順とデジタルの特性を組み合わせれば、発想を客観的な授業にすることは可能だ。

 僕の考えた「デジタル企画学」とは以下のようなものだ。
(1)情報収集 新聞、テレビなど各種のメディア情報と実生活の観察から得たアイデアを、カメラとネットワーク接続機能を備えた携帯電話を使ってBLOGサイトに集積しておく。

(2)プロジェクト活動 グループウエアを活用し、コラボレーションやスケジュール管理などの面でアウトソーシングを効率よく行う。

(3)企画書の編集 マイクロソフトの企画発想ツール「Visio(ビジオ)」を使って、アイデアを企画書に編集する。

(4)ビジュアルプレゼンテーション デジタルビデオカメラで撮影した映像素材をパソコン上で編集して、説得力あるビジュアルプレゼンテーションコンテンツを作成する。

 要するに、「発想」自体は人間的であいまいなものだが、それをデジタルシステムで効率よくまとめれば、ヒットビジネスを生み出せるのだ。
 もちろん、個人によって発想の方法や道具の扱い方は異なる。そこで、自分が一番使いやすいようにデジタルツールをカスタマイズして使うことが大切だ。
 今年は、デジタルの環境が一般のビジネスマンにも完全に普及した。それを受けて来年は「自分流のデジタル企画術」が求められるだろう。そこで僕も、日経 Bizスキルカレッジ特別講座「企画・発想スキル完全マスターコース」というセミナーを開催することにした。将来、日本企業が独創性を確立するためには、そこに勤める個々人が自分流のデジタル企画術を確立することが急務だと思う。

※リンクは掲載当時のものです

連載タイトル/掲載紙くぼたつの企画の道具箱 / 夕刊フジ
視覚的に「魅せ」関心引く
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
  この連載では、マイクロソフトの発想支援&図形策ソフト「Visio(ビジオ)」を使って、ライバルに「勝てる企画書」を作る方法を紹介している。今回は、自分のアイデアを他人に理解してもらい、賛同をもらうためのビジュアルな企画書の作り方について解説しよう。

 「表現」において重要なことは、読ませる、聞かせるではなく、視覚的に“魅せ”て関心を引くことである。決裁権をもった忙しいキーマンを相手にプ レゼンするわけだから「3秒間ルール」が原則。相手に見るがなくても3秒間で見せてしまい、そのアイデアに興味を持たせるのがポイントだ。
コツはビジュアルデータ(図、グラフ、イラスト、アニメーション、写真、映像など)を効果的に使うことだ。

 最初の「図」とは前回まで解説してきたブレストマップやフローチャート、フィッシュボーンのことで、その上に絵や写真、映像などを肉付けしていくことで演出する。

 「グラフ」はエクセルのグラフでもOKだが、Visioが持っているグラフ機能を使えば、数値を変更するだけでプレゼンパネル用のシンプルなグラフを作れるのでお勧めだ。

 「イラスト」は、企画段階ではまだ実現していないイメージを絵的に表現できる。新商品や新消費者、新しい社会背景など複雑情報を1枚の絵に凝縮で きるのだ。また。漫画のように吹き出し風のコメントを記入することで内容の補強もできる。同様に「アニメ」は、イラストに音声と動画を加えることで企画の ストーリーを見せることができる。

 「写真」は主張したいことをズームアップして表現するとよい。リアリティーのある玄蕃写真やアイデアをイメージさせるデジタル画像などを提示すれば、提案内容に明快なインパクトを与えることができる。

 「映像(動画)」は前述の要素をすべて統括した表現ができる。リアリティーを表現するための素材としては右に出るものはなく、今後のプレゼン素材は映像に集約されていくと思う。

 ただ、これらのビジュアルデータを活用する際の問題点は、アイデアが浮かんでもドンピシャのイメージデータがすぐ見つからないことだ。あらためて 撮影したり描くことは手間がかかるから、僕は日ごろから「あっ!」と思ったことは携帯カメラで撮影してBLOGにアップしている。その後、アイデアが浮か んだときにBLOGの中から検索しているが、自作したコンテンツはすぐに探し出せるものだ。

 Visioにはハイパーリンク機能がついており、これらのビジュアルデータにリンクを張るだけで表現効果を倍増できる。また、発想用に作ったデー タでも、企画書として提出できたり、HTML形式で保存すればそのままプレゼンパネルに転用できる。さらに、XMLという機能を利用すれば、既存のデータ ベースも活用できる。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
成功条件が決まっている場合の企画立案に
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ

  企画にはいろいろな種類がある。前回までは自分のひらめきを中心に企画書にまとめ上げてゆく方法を紹介してきたが、今回は成功条件が決まっている場合の企画の立て方を紹介しよう。

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たとえば会社の上司から「売れる自社ホームページを企画せよ!」と命令が下ったとする。この場合、マイクロソフトの発想支援ソフト「Visio」 の「フィッシュボーン」と呼ばれる発想ツールが役立つ。このツール、Visioでは「原因と結果」というダサい名前が付いているが、「フィッシュボーン」 の名の通り、魚の骨みたいな図が作れるのが特徴だ(図)。

まず、この図の目玉部分に、企画の最終目的を書き込む。その後、目的に向けた情 報やアイデアを枝葉のように付け加えていく。最初は思いつくまま、ただひたすら大雑把に付け加える。ひととおり気が済んだら同類項の枝葉をひとつにまとめ、枝葉に順序をつけて目玉の遠いほうから順に並べ替える。枝葉は複雑すぎるとややこしくなるから、多くても6、7本ぐらいがいいだろう。そして最後に、 枝葉の先にコメントやキーワードを付け加える。

絵や写真、関連ホームページといった容量の大きい情報源については、リンクを張っておく。詳細なデータはそこをクリックすれば開く仕組みにしておけば、全体の図がスッキリして説得力が増す。

図 を描き上げたら、まずはVisioの形式で保存するが、僕の場合はその場でHTML形式にして自分のホームページにアップしてしまう。HTML形式だと ホームページをファイルの保管場所として使えるし、出先でインターネットにつながったパソコンさえあればその場で見せることができる。拡大縮小が自在にで きる機能が付いているので、プレゼンするときに特に力説したい個所を大きく見せることも可能だ。

なお、今回紹介したフィッシュボーンを詳しく見たい人はこちら(ジャンルvisio)をご覧ください。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
フローチャート作成は考えまとめシンプルに
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
  先週は手書きで描いた「企画のプロセス」なるものをご紹介したが、今回はそれをマイクロソフトの発想支援&図形作成ソフト「Visio(ビジオ)」を使って、見やすいフローチャートにまとめてみる。

最 初に手書きで描くのは、自由が利くからだ。とくに僕の場合、あれこれと考えながら絵を描くようにアイデアを出すのが好きなので、いつも手書きになってしま う。最近、日本ヒューレット・パッカードの「タブレットPC」を買ったため、その画面に専用ペンで直接描くことも多い。

さ て、いざVisioでフローチャートにまとめようとすると、手書き図には意外と余計なことが盛り込んであるのがわかる。頭の中にある発想をすべて書き出し たのだから当然といえば当然だが、このままでは人様に見せて納得してもらうには程遠い。つまり、独りよがりの図なのだ。

そこで、心を鬼にして項目をどんどん削除していく。見る側の立場になって、シンプルな表現にまとめるよう心がけるのがコツだ。

フローチャートとは、もともとは技術者がシステムの流れを設計・表現するための図だが、最近では仕事の手順や企画のプロセスなどを表現するために使われ始めている、いわゆる「ワークフロー」である。

僕の場合は、図のように段階を横だけでなく縦にも分けて作る。横には手順を、縦には業務分担や担当部署を表示すると誰にでもわかりやすくなるからだ。また、作業内容を同類項で色分けするのも効果的だ。

さらに、各項目の横にコメントを付けておくと内容がわかりやすくなる。関連情報先にリンクを張ることもできる。僕の場合は「百聞は一見にしかず」というわけで、絵や写真、手書きメモなどをリンクすることが多い。ちなみに、今回の「企画のプロセス」表はこちら(ジャンル名visio)にもアップしてある。詳しく見たい人はどうぞ。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
これが「経営戦略マップ」だ
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
  マイクロソフト社の「Visio(ビジオ)」を発想支援ツールとして利用しようという連載の2回目。今回は、経営者の“経営戦略支援ツール”としての活用法を紹介しよう。


 自社をどのような会社に育てたいか、を具体的にまとめて社員にわかりやすく説明したいと望む経営者は多い。Visioの「ブレストツール」を使うと、それが できる。夢の実現過程について、思いつくままVisioに書き込んでいけば、自動的に図案化してくれるので、体裁など考えずにアイデア出しに専念できるの だ。以下に「経営戦略マップ」を作り上げる手順を述べよう。

(1)中心となるところに、大きな枠で「自社2004年度プラン」などと題名をいれる。

(2)その中心から、将来「こうなりたい」というアイデアを放射状に書き出していく。関連のアイデアが次から次へと沸いてくることもあれば、気が 変わって別のアイデアが出てくることもあるだろう。そうして変化し続けるアイデアを加えたり消したりする作業を繰り返しながら、徐々に全体図を構築してい くことが良い経営戦略を立てるコツだ。また、全体図が複雑になりすぎるようなら、同類項を線でつないで、ちょうど桜の花が満開になるように放射状に伸ばし ていく。1年後、2年後、2年後といった具合に、時系列で外側に伸びていくようにしてもいいし、大目的、中目的、小目的と分けて放射状にしてもよい。

(3)次に、人(人材、技術、知識、特技、外部ブレーン)、物(生産設備、会社や店などの規模)、金(資金力や予算)、情報(ノウハウ、特許など 知的財産)などアイデアの制約条件を同じく放射状に伸ばしていき、アイデアと調整を図りながら実現化の方向を模索する。担当部署別につないでいってもよい し、ジャンル別にしてもよい。

(4)同様に「マーケット予想」として、このアイデアによって新たに出現すると思われる市場(消費者や取引先)を想定して、これも放射状に書き伸 ばしていく。需要を予測し、企業として運営可能な収支予測を立てるのだ。これにより、単なるアイデアマップではなく、経営者として経営を成り立たせるため の図が完成する。

以上のようにして満開の桜図ができあがる。さらに、(1)−(4)の内容を色分けすると、よく見分けがつくようになる(イメージ画像)。

なお、これは高等テクニックになるが、Visioには、入力した各情報(それぞれの雲マーク)から各種のデータベースにリンクが張れるようになっているので数値情報やグラフ、写真、映像などの情報とアイデア図を関連付けをしていくと、さらに内容が理解しやすくなるだろう。


連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
「企画のプロセス」をフローチャートに
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
  マイクロソフトの発想支援&ビジネス作図ソフト「Visio(ビジオ)」を使って企画を立てていくにあたって、僕はまず頭の中にある「企画のプロセス」を“手書き”でフローチャートにしてみた(図)。

さまざまな体験や経験を経て自分のノウハウとなっている知識は、このように手書きで図に描いたり、その図にキーワードを付け足すことで形にしていくのが効果的だ。そうすることで自分自身の体験や知識を整理整頓することができ、それが自分にとっての貴重な財産となる。

最近は「ビジネス特許」という知的財産権が新しいビジネス資産として注目を浴びているが、自分の体験や知識をマニュアル化しておけば、将来のビジネス資産として活用できる。職人技とか個人的な特殊能力を後世に伝えるという意味でもマニュアル化は大切だ。

「企画のプロセス」といってもやることは多い。そうした、やらなければならないプロセスの一つひとつを言葉にしてつないでいくのがフローチャートの作り方の基本だ。まず、大筋を言葉にして大雑把につなぎ、幹を形成する。それに枝葉をつけるように、関連した項目を思いつくまま付け足していく。多少ごちゃごちゃしてきても気にせず、どんどん書き込んでいくのがコツだ。

それぞれの項目を別次元で括りたいときは、ラインマーカーで色分けするとか赤鉛筆で囲んでコメントを加えると、いろいろな括りでプロセスをまとめられる。

ち なみに、今回の図は日本ヒューレット・パッカードの「タブレットPC」を使って、マイクロソフトのデジタルノートソフト「OneNote」にペン入力で書 き込んだものだ。このように、最初からデジタル・データで“手書き”ができると、そのデータをそのままデータベースに保存したり、メールに添付して他人に 送ることもできるので大変便利だ。

ただ、このまま他人に見せるのはやはりわかりにくいので、見やすい形に表現しなければならない。そこで登場するのがVisioのフローチャート作図機能だ。

と いうわけで次回は、今回手書きしたものをVisioのフローチャート作図機能を使って美しくデジタル化していく手法を紹介しよう。美しくまとめるだけでな く、ある項目から関連のデータにリンクを貼るという機能もVisioにはあるので、それを応用するとグラフやイメージデータを使って、さらに高度な表現ができる。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
最近のビジネスマンは仕事にロマンを忘れていないか?
くぼたつのVisio講座, 夕刊フジ
   30年以上にわたって「プランナー」という企画業務を続けてきた僕は最近、業務にマイクロソフトの「Visio(ビジオ)」という“発想支援ソフト”を使うようになった。その理由は、15年ほど前にマッキントッシュで使っていたソフト「インスピレーション」の再来だからだ。

 当時、僕がそのソフトを選んだのは膨大なアイデアや資料の整理をサポートしてくれるソフトが必要だったからだ。ところが、このソフト上に資料をそろえて、アイデアを出 し、企画書とプレゼンパネルを作り上げていくうちに、このソフト自体が仕事の面白さを倍増してくれたのだ。

 そして時が経ち、「最近のビジネスマンは仕事にロマンを忘れてはいないか?」と思い始めていた矢先、Visioに巡り会った。早速使い始めた途端、ドキドキしながら仕事に取り組んでいた昔の感情が蘇ってきた。「誰も出したことがない企画を考え出したい」という想像力の復活だ。この意欲の盛り上がりを、企画を志す人たちにぜひ伝えたいと思い、こうして新連載を始めることになったという次第だ。

 まず今日は、同じマイクロソフト社の「ワード」とVisioを組み合わせて情報を再利用する方法を紹介しよう。

 企画というのは「なんとなくこんな感じ…」という発想から始まる。その後、具体的なアイデアや資料などを肉付けしていくわけだが、その“肉付け資料”探しに苦労することが多い。

  僕の場合、新聞・書籍などの原稿や企画書の下書きは、すべてワードで書いている。連載原稿や企画書は1年で数十万文字にもなるが、その中には1回は使った ものの、まだまだ使えるアイデアや資料がわんさか眠っている。それら“お宝の山”をなんとか再利用できないだろうか、と以前から思っていたところ、 Visioにおあつらえ向きのアドオン(ソフト拡張)機能があった。ワード文書内の各文節をカードのように切り分けてVisio上に表示し、使いたいとこ ろだけ再編集できる、という機能だ。この活用手順を簡単に説明すると…。



(1)企画のキーワードをいくつか考える。そして、そのキーワードを検索語に、ウィンドウズの検索機能を使ってパソコン内にある該当のワード文書を抽出する。

(2)Visioのワード対応アドオン機能を使い、検索したワード文書の中から企画案に該当するセンテンスを選び出し、Visio上で5W1Hの項目別に整理する。このとき、それぞれの項目に複数のセンテンスがあってもかまわない。

(3) 各項目にまとめたセンテンスをつなげてストーリーを組み立てる。たとえば、Who(Aのようなライフスタイルの人たちは)、Why(Bに関して困っている から)、What(C案を)、When(Dのような時に)、Where(Eのような場所で)、How(Fのような方法で)提供すれば大変喜ばれる−といっ た具合だ。こうしたストーリーを5、6個作り出すと良い。その後、(a)マーケットニーズがあるか(消費者が望んでいるか)(b)技術面、コスト面などで 実現性があるか(c)オリジナリティーがある(他に競合商品がない)か−の3条件に照らし合わせて企画案のスクリーニングを行う。

こうし た作業を通して感じるのは、われわれ人間は何度も同じことを思いついてはすぐに忘れる動物だということだ。同じような“自分的ロマン(夢)”を、手を変え 品を変え企画書にしているのが企画マンなのかもしれないし、それでもなんとか新しいことを考え出そうと頑張っているのも企画マンなのかもしれない。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのVisio講座 / 夕刊フジ
# 021:企業力チェックはホームページを調べてみる
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 ある某銀行役員が飲もう、と行き付けのジャズバーでバーボンをやっているとこんな話になった。来年にかけて銀行による企業の債権放棄策を実行するというのだ。債権放棄とは文字通り「借金を返さなくてもいい、つまりチャラにする」という意味だが、銀行の狙うそれはちょっと意味が違う。
 「借金はチャラにしてあげるから身軽になって、一から出直しませんか、わが銀行と・・・」という優良企業への提案をするという意味なのだ。

  「銀行というのは資金を貸し出して、相手が儲けてその利子分を含めて返済してもらうことで成り立つ金貸し業で、相手企業がとにかく儲かってくれなきゃこっちも御陀仏になるわけ。しかし98%が中小企業で構成される日本企業構造にあって、地方を含む全国約60万社におよぶ企業全部がデフレスパイラルの引力から脱出できるとはとうてい考えられない。良くて20%〜17%しか生き残る企業数は見こめないのではないか」という。つまり企業全部を銀行の対象とする考えを捨て、優秀な企業のみを選択してそれ以外は切り捨てるというのだ。

 「いよいよそうしないとこっちももたない。不良債権はあるがまだまだ実力とやる気のある企業はある。そこと腹を割って話し合い資金貸し出し、企業および人材紹介、経営戦略サポートなどビジネスコンサルすることでこのデ フレスパイラルを切り抜ける作戦にでる」のだそうだ。「他は見捨てるというよりも、こちらからはもう何もしない。そもそもそういう会社は企業努力もしなかった、IT化や知恵の創出などさんざんアドバイスしても馬の耳に念仏だった」と三行半を下す。「問題はどの企業が将来性があるか? を算定する基準をどうするかにある」

 そんな話しを聞かされてからやおら担当者は僕にこう切り出した「企業チェックマニュアルの作成を手伝ってくれませんか。期限は今年の11月から来年4月、判断基準とマニュアルは銀行員が判定するまでの資料つくりと考えてくれればいい。企業へのインタビューは少なめに水面下で事前調査をした段階で確実にその企業の将来的可能性を判断できるような仕組みを作って欲しい」という難題だった。

 そこで提案した事はまずは企業審査の定番1・2だ。
 1) キャッシュフローチェック:
 現金を対象にその支出と収入内容をチェックする。収益となった毎月の現金明細をから企業が何を売る事ができるかを確認する。また支出した現金の明細からは経費やコストなど費用対効果、収益率を割り出す。つまり現在儲かっている会社は第一関門合格ということである。
 2)企画力:
  その企業リーダーの将来展望をチェックする。いわゆる企画書を吟味するが、特にコアコンピタンス(企業の独自性、強み)を生かしているか、近未来の消費行動や価値観の変化、市場変化を読み取っているか、業界の再編成、業務変換、IT実用導入などを実利を前提として準備計画があるか・・・等をチェックする。

 ここまでは、銀行のお得意様再建マニュアルにあるようなお決まりごとだが、僕が提案したのは『自社ホームページチェック』だ。
  「企業側に知られずに事前チェックできるしくみが欲しい」という条件がある以上、キャッシュフローは銀行の特権でできても企画力はインタビューしなければわからない。しかし自社ホームページはIR(決算書)と社長の経営展望を載せるのがいまや常識となりつつある。もしその企業がいまだ未完成なのであれば、 作るようアドバイスをしてこちらの協力体制を受け入れるかどうかをチェックすればいい。

 3) 企業チェックの秘策は以下の『自社ホームページ閻魔帳』にある
・自社ホームページがないならIT化が進んでいない事を意味するから没。
・IRが記載されていないなら実体のないでっちあげ企業と同じことになる。公開されていれば税務署が閲覧しているので嘘はつけない。企業が実在しているがIRがないなら、なんらかの表ざたに出来ない経理状況だということで没。
・社長の企業展望がなければ企画力不足で将来性評価はできない。「わが社は一丸となって…」とコブシをあげていても、具体的な企画内容と目標年月日がなければ投資対効果を見こめないため没。社長名や役員名が明記されていなければ責任の所在がないので没となる。

 以上、いよいよ閻魔様のお出ましとなるか、七福神のご到来となるか中小企業の真価が問われる年末がやってくる。

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# 020:携帯が仕事場に
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
  「携帯はこの上ない情報機器だ」と話すと首をかしげる人がいる。何でだろうといろいろ聞いてみると仕事で使う機会がないからというのが大方の意見だが、どうもそれだけではない気がする。そこでくぼたつ流携帯実用術をまとめてみたので読者のみなさんとどこが違うか考えてみてほしい。

 僕の場合は携帯が仕事場である。パソコンも事務所も使うが携帯がプラットフォームになっているからはやり携帯が仕事場である。プランナーであり、会社経営者であり、もの書きである僕は携帯をこんな具合に使う。

●メモとして使う
1)考えたことは自分宛携帯メールにメモって早くスッキリするようにしている(どうも覚えておかなければいけない事があると気になって自由な発想がでないからそうしています。特にTo Do Listなど)
2)アイディアメモなど整理することがめんどくさいのでメーラーの受信箱をいれたままにしている。(最近はMOBLOGにメモを更新データとして載せてしまっている)
3)「あれどこしまったっけ?」はメーラーのキーワード検索で探す(メーラーのキーワード検索を使うが、メール一覧から同じタイトルをソート検索して比較しながら目を通すこともある)

●連絡する
4)連絡しなければいけない相手には、思いついたときにメール送信して忘れる。(ややこしい話は一度電話するが、いない場合は携帯メールに概要を送信する)
5)緊急のときは携帯電話をして難を逃れる。(相手がメールやらない人の場合もしかり)
6)社員との「ほうれんそう」報告連絡相談は携帯からグループウェアにアクセスしてメールコミュニケーションする。(日報の報告というよりも「これどうします?」といった相談が多い)

●情報収集する
7)好奇心はおう盛だがものぐさなので、キーワード検索してその場で情報を読み捨てする。(慣れが重要、携帯使いづらい会議中などではメールにメモしておいてあとでキーワード検索)
8)お決まり情報(天気予報、簡易ニュースなど)は携帯サービスで定期的に携帯メール受信して読み捨てる。(無料サービスをもっぱら使っている)
9)Myスケジュールはグループウェアーで社員全員が自由に書き込みしている。

●ホームページを使う
10)ホームページの更新がめんどうなので暇なときに携帯からそれぞれのMyMOBLOG(4種のサイトがあり公開中2非公開2)を使って済ませてしまう。もっぱらサーフィンに行く途中のロマンスカー(新宿~片瀬江ノ島)の中でやっています。
11)更新内容の追加はやはりMOBLOGからコメント機能に更新して済ます。(携帯からBLOGコンテンツの編集はまだできないのでコメントにカキコしてます)
12)リンク先が更新するとひと通り目を通す。(でも5対1で新聞、書籍を読むほうが多い)


  どうでしょう? みなさんの携帯活用と比べると違いはあるでしょうか。これをまとめた僕自身は社員から「自由人」と呼ばれてしまうほど会社にいない放浪癖のある人種で、モバイラー命となっている身ですから、比較対象としては特殊な存在で、1〜12までのほとんどのことは一般企業人には無用かもしれません。

でも僕はこう考えているのです。

 パソコンの前にいても新鮮で地の着いた発想は出ないから、外をほっつき歩いているわけで携帯はその道具として使っているのです。

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# 019:携帯電話の新入力法「バーチャルキーボード」
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 携帯電話はどのように進化するかは誰しもが興味のあるところだろう。いろいろあるが今回は身近なテーマとして入力機構を考えてみたい。
これからの近未来キーボード商品の一例として「バーチャルキーボード」がある(写真参照)。
 だが読者の皆さん!果たしてこれはヒットするとお考えだろうか?以下にその答えとなる例をあげるのでどれにあたるか当ててみよう。もちろん答えは1年後の庶民が回答を出すことになるが。

1.バーチャルキーボード派
  「携帯の問題点は入力の難しさにあったんだよね。たとえ指で文字を打ち込むといってもキーピッチは小さいし狭いし、だいたいモニター画面が小さすぎてとに かく不便だったでしょ、このバーチャルキーボードは願ってもない新製品だ、これでパソコンもPDAも吸収しちゃった携帯の一人勝ち、ビッグマーケット間違 いなし!」

2.従来派
 「携帯の入力は片手で入力できるところがメリットなのだ。電車に乗っていても隣の人にじゃまにならない し、つり革につながりながらでも操作できるのがいいのだ。ソファーにごろ寝しながらもOK、デスク上は書類だのキーボードだのでバーチャルキーボードを投 影できるスペースなんてないじゃないか、その点携帯は邪魔にならないし、デスクトップパソコンを使いながら携帯メールもできるのがいいのであって、それは 片手で操作できる今のままがいいのだ。携帯はポケットからサット出してササット用事済ませてササットポケットにしまう軽快さが売りなのさ」

3.音声認識派
  「そもそもキーボードで文字を打ち込む発想自体がもう古いんだよ。これからシルバー世代が急増したら視力や指の運動神経が鈍った人にはそりゃ無理ってもん さ、だから音声認識でいいじゃないの。しゃべればそのまま文字にしてくれるならこれほど楽なことはない。ボイスコーダー機能にもなるから二倍使い勝手の範 囲が広がるし。あの小さいモニターの文字だって音声に変換してイヤホンなんかで聞けばいいわけさ」

4.ビデオメッセージ派
  「音声認識といったってなかなか難しいものがあるよ。だいいち今でも個人差の大きい声の質や発音の癖とかでうまく文字に変換してくれないのが現状じゃないの。音声認識の実用化はまだまだ先だって言うよ。それならいっそテレビ電話機能やビデオメッセージにしたほうが伝えたい用件がボタンひとつで録画できるの だからしゃべればいいのさ。映像だから一人だけじゃなくてその場にいる人たちみんなでしゃべればいい。物や風景なんかも映し出せるのだから臨場感たっぷり だよ、映像情報は文字情報の何十倍ものメッセージ内容が濃いんだよ。とにかくメッセージの受け手にしても要件が一目瞭然じゃないか。百聞は一見にしかずってもんさ。最近のビデオ携帯を主婦が使ってメッセージを送ったりしているというよ。主婦は手っ取り早く便利で経済的なグッズを生活に取り込んじゃう天才なんだからもうヒット商品のバロメータだよ。その主婦様がお使いになられているんだから文字や音声飛び越えて一気に映像メッセージ&コミュニケーションの時代到来さ」

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 018:ケータイ片手にコンペで賞金稼ぎ
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 片手で一攫千金も夢じゃない。携帯を使ったコンペで賞金、懸賞品を稼ぐ方法を教えよう。
 道具は携帯ひとつでOK、あなたが暇なときに片手で応募すれば運良きゃ当たる。

 それでは早速そのノウハウを伝授いたそう。読者の皆さんもポケットから携帯を取り出してこの成功マニュアルどおりに進めれば大富豪まちがいなし(かも)。
 まずはどんな懸賞があるのかキーワード検索で「懸賞」と入れてみよう。ここではAuのEZwebのキーワード検索を使って実験してみた。キーワードに「コンペ」と入れて検索してみたところゴルフサイトがヒットしてしまった。そこで「懸賞」と入れ替えると80件ヒットした。この時点でまず成功へのノウハウがある。

★片手で一攫千金(以後「片金」と呼びます)のためのレッスン1は“ヒットするキーワードを探せ“です。
 ホームページにある言葉は同じ意味でも言い回しが千差万別になっている。気を利かして万人が思いつきそうなキーワード登録をしておいてくれるな どと、きめ細かいサービスを用意していてくれるネットワーク知識のあるWEBマスターはまだまだ日本には乏しい。だからこそ、こちらからお目当てのサイト を検出するキーワードを探るノウハウが必要となる。これができなければ懸賞サイトを選ぶことも、その応募に必要な情報を入手することすらできないことにな る。その反面、キーワード検索で目的の情報のありかを見つけられずに諦めてしまう人がいればいるほどこちらにとって有利となる。通常は懸賞で一発当ててや ろう!とおもってもどこに懸賞サービスがあるのかわからないものなのだ。ましてめんどくさいからなかなか応募者は集まらないものなのだ。いくらインター ネットが普及したご時世でも、思いついたら辞書代わりにキーワード検索をする人は十代を除いて皆無に等しい。僕の感では多くて十人に一人つまり一割程度しかいないのではないかと思う。さらにキーワードで必要な情報源をヒットさせるまでにはあれこれ試行錯誤しながら探らなければならない。そうなると「ええーぃ、めんどくさい、やめた」となりコンペティターはさらに消えていってくれる。さらにお目当てのサイト一覧まで行きつける割合は十人中の五人に絞られているはずだ。つまり当初懸賞ねらおうと思った人数の0.5%しかたどり着けない。
 つまり携帯で懸賞GET!は「鯉の滝登り」なのである。目指すは滝の向こうの懸賞品!ただの鯉で終わるか、昇り竜となるかのゲームなのである。

★片金成功のための極意、レッスン2は“携帯を使え”だ。
 懸賞といっても要はアイディア勝負だ。企業側にとって応募してもらう目的は商品のアイディアがほしい、画期的なサービスのヒントがほしい・・・ などアイディア目的がおおむねの狙いとなっている。もちろん会員獲得とかマーケティングを目標とする場合も多々あるがそういった懸賞品は得てしてショボ イ。われ等片金族としてはそんなセコイ商品は眼中になく、目指すは一攫千金なのだからして懸賞品、懸賞金にはこだわりがなければならない。しかるにアイディア勝負なのだが、さてこのアイディアを出すことに命を懸けるに当たって、働く身の上にいたっては日常でそれにかけられる時間はおそらく五分程度しかない。では五分で一攫千金をどうやって実行するか?これはもう決まってます、ご存知、通勤時間を使うのがもっとも効率的なのだ。

 まず駅のホームで電車待ち時間に「エーと今日の片金テーマは?」と片金問題を携帯で読み取ります。あとは電車の中で考える。電車の中とはつまり 思考空間であります。座禅の空間なのであります。座れれば只管打座、立ちなら只管打立なのであります。その瞑想の時間を片金問題のアイディア出しに使うの がポイントとなります。意外とやってみれば到着するまでの時間が制限されているのでアイディア出しのテンションが上がりグッドアイディアが出る確率が高い。なんですと?疲れるからそんなのできない、とおっしゃる?「渇!渇!」片金目標は片手で一攫千金ですぞ、この程度の根性がなくして夢の実現はないの であります、性根を入れ替えなされ。つらいと思ったら“この苦労の先には一生楽して暮らせる棚ボタ金が舞い込んでくる”と念頭に置いて自分を叱咤激励するのであります。

★さよう片金レッスン3は“電車で発想する”であります。
 そうしてインスピレーションを得たあなたは電車を降りるときには毎朝のようにホクホク顔。あとは応募懸賞先にアイディアを送ればいいのですが 簡単なものなら会社に向かう信号待ちか昼休み、あるいは帰りの電車待ちのホームで携帯から送信してしまえば、あとは野となれ山となれ!待てば海路の日和有 りとなる。
 応募に長い文章が必要なら、パソコンのキーボードで入力してから直接送信、あるいは応募のとき携帯からコメント入れたほうが有利になる場合もあるので、そのテキスト内容を携帯メールに一旦送信してから、コピーペーストしてあらためて応募先に送信という裏業を使います。
最近のモバイル応募条件には写真つきもOK、とありカメラつき携帯をお持ちの方は、アイディア資料になるような写真を日常から気をつけておいて、 見つけた瞬間に早撃ちマックすれば賞金獲得はさらに近くなる。携帯をポケットから抜き、カメラをセットしてシャッター、練習すれば5秒、片金族としては 3.8秒にまで腕を上げてもらいたいところだ。
さて肝心の懸賞サービス内容だが以下のように総計80のリストが表示された。
 懸賞情報(14)、チケット・試写会(18)、旅行宿泊券(4)、クイズ・その他(38)、クイズ(6)とヒットした。
懸賞品の例としてはパソコン/家電、玩具/ゲーム、インテリア/雑貨、ファッション、食品、本/DVDとあり、たとえばDVDだと「千と千尋の神 隠し」「ピノキオスペシャル エディション」「アニマトリクス」「ガンダムエースバックナンバーパック」「パチスロ必勝DVD」がもらえる。
中には「競馬シュミレーション参加無料で最大1000万円当たる」というたぶん会員をたくさん集めて広告宣伝活用するといったネットでの広告代理店システムで運営しているサービスもあった。
ここから先は皆さんの携帯から検出していただいて、お好きな項目を掘り下げて閲覧してみるといいだろう。

もうひとつi-modeを使った懸賞サービスの検索結果をご紹介しよう。
1.imodeでは検索しなくともすでに懸賞コーナーが用意されていた

2.300円会員&90円会員向けには1懸賞情報2公募情報3フタリデ懸賞(ペアで応募)とある

3.無料サービスだと
1)無料懸賞MyID:一度応募すれば次からの応募が楽
2)懸賞GET`S:毎月500件以上の懸賞を掲載中!ジャンルで検索できる
3)公募懸賞ガイド:豪華懸賞、賞金など当たるとあり、実例としてアロハシャツ、使い捨て児童英語学習ソフト、電動歯ブラシ、ベトナム製米焼酎などがもらえるようだ
4)懸賞クロスワードハウス:クロスワードパズルを解くと懸賞に応募できる

4.他にはフォト短歌:短歌とイメージ写真、夕日選手権:夕焼け写真募集、あぁ野球バカ、琴線律、創作応援占い・・・と趣向を凝らした募集が続く

ではどのように検証結果を発表しているのかというと、クイズ付き懸賞の当選者発表として「最近3日間の新着」には約30応募品目の表示がある。たとえば 「ビール券3000円分」を開いてみると10人の氏名(県別)が表示してあるのだがここまで公開しているところを見ると、当たり前だがいかさまはなしのよ うだ。

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# 017:我がユビキタス・ライフ充実!
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 携帯用のキーボードを購入した。コレすこぶる便利だ。それにスタイリッシュ!
 パソコンの代わりに携帯でメールなど情報管理するようになって半年になる。おかげで便利なのでパソコンを使うことがほとんどなくなった昨今である。ただ困っていたのは原稿書きができないことだった。指入力では遅すぎるし長い文章を書くには不向きなのが携帯の欠点だ。

  連載担当のS木氏が「携帯用のキーボード発売されるよ」と一報入れてくれた。きっと僕がいつも締め切りオーバーランの常習者だからハッパをかけたのだと思 う。ましてパソコンから携帯に切り替えたのは僕が送るメールアドレスを見て先刻承知のはずだから“あいつに原稿書かせるには携帯でもいいから書かせるしかない。それには携帯キーボードが一番”とひらめいたに違いない。

 最近ある大手情報通信産業の社長さんからこんな質問をされた「あなたは一日の内で一番長くやっていることは何ですか?」きっと初対面の人となりを知るのにいつも尋ねることなのだろう。
 「移動ですね」と答えるとその社長は「ほおぉ!」と驚きと興味をもってうなずいてみせた。
  「ユビキタス(の時代)は来ますか?」と次の質問。「もうやってます。パソコンは使わなくなったし、携帯だけで連絡報告相談など仕事や社会生活に必要な メッセージやコミニケーションをメールやグループウェアーで手軽にこなしている。日常の知りたい情報はブックマークしといてワンクリックで呼び出せる。 キーワード検索も可能だから辞書代わりにもなる。カメラ機能もビデオ機能も付いているからビジュアルコミニケーションや写真による情報交換も簡単にでき る。これがないと仕事になりませんね」と答えた。

 事実いくら携帯が普及したからといってここまで日常の情報機器として使いこなしているビジネスマンはまだまだ少ないだろう。ただし次世代である10代の若者を除いてはだが。

  僕が移動するというのは歩きもするが電車に乗ることがこの一年多くなった。読書をしたりちょっと書き物をしたりすることができるので新幹線などテーブルつ きの席を好んでよく乗るようになったのだ。この電車オフィスがスタイリッシュなモバイラーにとってはこのうえなく快適そのものだ。じゃま者はいない、景色 は変わるので気分爽快、桜の満開も見ながら仕事ができるというものだ。また試験に制限時間があるのと同じに電車オフィスは到着駅までの時間制限があるため 集中力が増して仕事がはかどる。事実アイディアもたくさん出るのだ。

 これまでは電車オフィスではアイディアなどはポストイットに万年筆 で書き込んでいたのだが問題なのはそのまま放置して結局忘れ去ってしまうことだった。アイディアというものは旬のものでその場で料理して食べないと意味が ない。僕のファイル箱にはアイディアを書き込んだポストイットの大量の束が粗大ごみのように積み込まれているのだが仕事に生かせれていないのが現状だ。そ れを生かそうとすればポストイットに書かれたアイディアをパソコンに入力してネットワークサーバーのファイル保存に格納しておく作業をしなければならな い。

 その無駄が今回購入した携帯キーボードがあるおかげで解消されるのだ。
 テーブルつきの電車オフィスでCDウォークマンでボサノバでも聞きながら写り行く景色に目をやり、おもむろに携帯メールにアイディアを書き込んで送信すればおしまいなわけだ。
送られたアイディアメールはメーラーのファイル追加機能に「アイディアファイル」を設けておいてそこに自動保存されるように設定しておけばメール整理する必要もなくなる。
 必要は発明の母、というけれど情報社会になってからは不便は発明の母なのだ。

アールボード
折りたたみ収納時:150x90x10mm
重量:180g
キーピッチ:16mm
キーストローク:2.2mm
ローマ字入力 かな漢字変換可能
au用/Docomo用の二機種

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 016:BLOGをご存知だろうか?
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 BLOG(ブログ)をご存知だろうか? 普通のホームページよりも更新が簡単で、楽で、面白くなる。一種の「掲示板付のパーソナル日記用ホームページ」 とでもいおうか、とにかくホームページと掲示板と携帯サービスとメールマガジンとホームページエディタを全部まとめて簡単に使えるようにしたものなのだ。 他にもたくさんの機能が日々新たに公開され、急速に発展を遂げている。

 まるでインターネットがテキストやチャット機能だけだったときに突如としてこの世に登場したWWW(今の写真と文字でできた紙芝居のようなホームページ)の再現のような衝撃を受ける。
 BLOGについて、詳しくはココにインタビュー記事が書いてある。
 僕の場合はさっそく自分のホームページのトップページをBLOGシステムのひとつ「MovableType」で再構成したのだが、こんなに便利だとわかってきた!

(1) ホームページの更新がすべて携帯で済ませられるようになった。たとえば新幹線とかの長距離電車に乗り、コーヒーなんぞテーブルに置き、足を組み、頬杖をついて、ふーっとため息なんかついてからポケットから携帯を取り出し気楽に自社ホームページを更新する。
 Moblogといって携帯からメールでメッセージと写真を添付して送信すると、そのままホームページに更新されるようなこともできる。写真付でコメントとしてトップページにコンテンツが更新されるわけだ。
  携帯ではもちろん親指打ちだからたくさん文字を打つのは厳しいのだが、それがかえって簡単明瞭なメッセージとなるため、読み手はエキスだけをgetでき る。結構それがホームページの評判を呼んでいる。写真もケータイのカメラで撮ったものをアップするのだが、その時その場でいいと思ったシーンを撮影しただ けあって、臨場感というか生っぽいリアリティーの写真がありこれまた好評なのだ。また女の子が飲み会などでその場で送ってくれたポートレートなんかは我が サイトのお宝となっている。(これがアクセス数を大倍増!)

(2)マンスリーカレンダーを左上にセットしておくと更新日にリンクが自動的に入る。月日別コンテンツを検索したいなど時系列的なバックナンバーリストにもなって閲覧するのに便利だ。もちろんこれまでのコンテンツを目次にして サイトマップにすることができるから今までの苦労の賜物は引き続き生かすことができる。

(3)極めつけは、BLOGの設定で、コンテンツが更新されると自動的にメール発信することができる。そのメール先に知人やグループのMLなどを設定しておけば、メールマガジンの発行も同時にできるわけだ。

(4)もちろん携帯からもこのBLOGは閲覧できる。最近ではパソコンでホームページを見る比率よりも携帯で要点だけをササッと読み取って、ササッと閉じる利用比率が高くなってきているから今後の需要の伸びが楽しみだ。

 以上わが実験サイトからの報告レポートでした。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 015:今回は発想について考えてみよう
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 僕の場合は企画歴 30 年、アイディアが商売なためアイディアだしに関するあらゆることに日ごろから気を配っている。毎日の絵日記はもちろんだが、それよりも脳と気分の調整、体調や健康に気遣うなどさまざまな分野で意識的にケアしている。

 30年間もアイディアだし続ける自分を維持し続けるということは、けっこう大変なことなのだ。ほとんどの企画マンが今では消えていってしまい、現役なのは2、3人しか残っていない。

 一番心がけていることは「変化を続ける」自分でいようとすることだ。

  たとえばわかりやすくいえば洋服だ。僕の場合は紺のスーツと白いワイシャツ、ネクタイといったお約束ビジネスマンスタイルは10年に一度も着ない。あると きはカジュアル、あるときはジーンズ、あるときはビシッと・・・といった具合に TPO に応じて着分けている。これには金もかかるし、時間もかかる。つまりたいへん手間隙かかることなのだ。あえてそれをするのはなぜか? というと己の修行だ からだ。毎回毎回、着ていく服を考えるわけで、それはつまりこれから出かけて行く先のシチュエーションを脳裏に描き、そこに合うファッションスタイルを創 造することになる。またどんな人と合うかも考えることになり失礼にならない服、場違いにならない服、肩身の狭い思いをしない服・・・と条件を念頭におきな がら数分間ズボン、シャツ、上着、靴・・・とトータルコーディネートに身を包んだ自分をイマジネーションしなければならない。また自分を好感のある人に演 出、信頼のある人物像に演出、個性のある人に演出・・・といったことまでいちいち、出かける先のストーリーを脳裏で組み立てる。

 こんなめんどくさいことは努力と忍耐がないとできないことなのだ。しかし修行であるからして日夜、半日後の自分をイメージ習慣は絶やさないでいるのではあるが。

  発想とはそもそも、これから何をしようかといった先の空想であり、シナリオ創りである。しかも実際にそこにいき、創造したとおりにその人に合い、話し合い、目的をかなえようとするわけで、自作したシナリオしたとおりに運ぶか否かは毎回、結果が出るのを楽しんでいる側面もある、いうなればそれが面白くて続 けられる、とも言えるのだ。

 洋服を選ぶことになると、よくあることは「どっちの服にしようかな?」と迷う場面だ。そこでたいていの 方は“いつもの“を選ぶのが通例だ。服を買いにいくと何度でも”いつもの色”“いつものデザイン”を選ぶのもしかりだ。しかしこんなとき発想のプロとしては迷わず新しいほうを選ぶことにしている。何事も経験だ。経験したことがない方を選ぶことで「おおお、こんな感覚があったのか!こういう世界こういった価 値観もなかなかいいもんだ」と思わぬ発見があるからだ。

 その新しい体験が視野を広げたり、ともすると凝り固まろうとする自分勝手な価値観に陥るのを避けられることができる。

 インターネットを使う仕事なので当然これはパソコングッズにも置き換えられる。

  デスクトップパソコン→ノートパソコン→ PDA →携帯→インターネットカフェ→タブレット PC ・・・とメーカーの思う壺なターゲットである我輩は仕事のおもちゃグッズを少し使っては次々と変えてゆく。これもその都度、使わなかった脳をむりやり起動 させることに役立っている。

 音楽も変える。 CD ショップに行くと視聴できるので、好きなジャズコーナーの行き返りに通るロック、ワールドミュージック、クラシック、ラテン、 60` 、癒し系と違うCDを買い込んでは夜中に聞いてみることしばしばだ。

 10代、20代の若者になぜヒットしているのかも何度か聞いているうちにハッと感じ取る瞬間も幾度となくあった。

 移動も数年前はバイク、それからスポーツカー、 MTB 、ウォーキング、タクシーになり今ではもっぱら都内はスケボーで移動することすらある。

  スケボーライフでわかったことは、自転車と同じで公道やわき道を自由自在に移動でき、電車バスに乗せられ、ロッカーにしまっておける。半月も乗り続けてい るとスケボーファッションがなぜあのようにダボダボでルーズなのかわかってくる。それは都内のアスファルトジャングルを軽快に動き回れるだけの動きやすさ と頭からすっぽりかぶる帽子は転んだときにダメージを受けないようにするセーフティーガードの役目を満たしているのだ。スニーカーも横の力に強く、擦れの耐久性に優れている素材を使っている。そんなこんなで、いわゆる横のり族(横を向いて乗るスポーツ、スノボー、サーフィンなども含む)のファッションがわ かってくるわけだ。

 こんなことがあった。半年前、トヨタ自動車の先行研究所という20年後の移動手段を企画するエリートプロジェクトに講演しに行った折、スケボーファッションで乗り込んだことがある。

  都内での無敵の乗り物として提案しようと思ったからだ。しかもそのファッション機能もプレゼンしようと企んでいた。もちろんスーツ姿連中にガツンと一発発 想転換をと、スケボールックで登場しようと狙ったわけだが、会場を見て驚いた。みんな似たり寄ったりの格好をしていたからだ。 20年先を考えるのにスーツの必然性はないのはもちろんだが、実のところ固定概念からいかに束縛されない自分でいようとする姿勢を重視したからなのだ。

 講演では「燃料電池なんぞはやりつくしているようですからスケボーにリニアモーターつけて走らせましょうよ。一度蹴れば東京から大阪まで行けるようなやつ」と夢を熱く語ったが反応は“それもう考えているんですけど”だった。

 一方通行出口なしの経済社会にあって、『明日の夢に託す』仕事のあり方があらゆるビジネスマンをブレークスルーさせるのではなかろうか。

 それにはまず発想力をもう一度目覚めさせることからの提案でした。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 014:新刊は電子出版オンリー、なるか電子出版フィーバー!
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 この連載が電子出版されることになった。
 夕刊フジのこのコーナーで書き溜めてきた約150篇のコラムの中から35篇あまりを選抜した内容がインプレス電子出版から「くぼたつのIT個人武装術」と して4月に発刊される。この挿絵がその表紙だ。イラストレータさんはロン毛、顔黒の僕をネットサーファーとサーファーを掛け合わせたらしい。本の題名は担当者たちが3時間もああでもないこうでもないと議論したそうだ。なぜか題名にこだわるんだよね、業界人はいつも…?

 電子出版にしようと思った動機は、世の中に自分の書いた原稿を残したいとか少しでも世の中のためになればとかといった高尚な気持ちはなく、ただ電子出版とはいかなるものであろうか? と好奇心を抱いたからに過ぎない。虎穴にいらずんば虎児を得ず。あたって砕けろだ。

  「ついでにこれまでに出版した『インターネットで創る企画の技術』と『これでいいのだIT革命』も同時に電子出版しませんか?」と担当者はいとも簡単に言う。乗りやすい小生のこと、せっかく電子出版形式なのだから問題集を作ってそれを解きながら企画やネット活用を学べるように工夫してみた。

  なんでも、エイヤァ!で電子出版業界は水面下で動き始めたらしい。我先にと大手出版社も名乗りを上げ始めている。本が売れない市場低迷期にあってやむなく 次世代マーケットに夢を託しての出版業界変革でもあるのだろう。その新市場の勝ち組vs負け組の判定基準は品揃えが多いことだからなおさらだ。

  小生はこれまで冒険家だ、IT革命だ、ベンチャービジネスだのという無意味な挑戦暦がいまとなっては人生やビジネスでは肥やしになっていることが多い。仕 事というのはドキドキ、ワクワクすることが原動力だと思う。人のちょっと先を行ってみること、つまり電子出版に一か八か乗ってみることで今後いろいろな可 能性が見えてくるはずだ。小生はそういう生き方をする。

 「くぼたつさんの本は定価1200円ですが電子出版では500円になります」これは印刷物の出版の場合は構成編集人件費、印税、広告宣伝費以外に紙代、印刷、製本、運搬、倉庫代、問屋マージン、裁断(売れ残り)が必要経費だ。それに 対して電子出版は構成編集、デジタル化、印税、広告宣伝費、サーバ管理料ぐらいで全部まかなえてしまう。

 「へぇ〜そんなに安くなるんで すかぁ、もちろん僕ぁいいすよ」と二つ返事した。小生の印税は下がらない。本は安いほうがたくさん売れる。したがって印税は増える計算だ。おまけに新聞で 書いたものは通常読み捨てで残ることはないがまとめて本にすれば知的財産の二次利用とこれまたうまい話なのだ。事実、再構成するのも“ホ・ホイノ・ホイ“ だ(担当スタッフがみーんなやってくれた)からこれまた願ったりかなったりなのだ。天下泰平極楽浄土。これで電子出版ブームでも来ようものならウハウハの 人生バラ色という目算だ。こんなうまい話なんだからきっと著者と称する面々が気づかないはずがない。あと半年もすれば猫も杓子も電子出版フィーバーになるかもなのだ。

 この電子出版はパソコン以外にもPDAで読める。実際に読んでみるとことのほか読みやすい上にストレスを感じないのに驚 く。文字の大きさ、フォント、行間、字間が自由に変更できるし、一度に数冊分のコンテンツをポケットに収めておける。音声、音楽、静止画、動画も同時に読 書にあわせて味わえる。インタラクティブに読書や学習が新たなる次元で楽しめる。たぶん通勤電車や出張の友になるんだろうけど移動書斎や移動オフィスの実 現化が進むんだと思う。

「くぼたつのIT個人武装術」詳細を見る

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 005:アジアインターネットビジネス事情
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 結論から言ってしまえば、やはりネットワークビジネスが成立するかしないかは、みんなが見たがるコンテンツが鍵ということ。いかに韓国のDSL普及が80%に達しようとも、見たい内容がなければネットワーク環境はなんの意味ももたないのだ。

 ではそのコンテンツとは何か?

 韓国では音楽→プロモーションVTR→映画と市場が進化したのは確かだが、そのコンテンツの種類は人が作り上げた制作物。しかしインターネットはそれ以外に身近な話題や地域性、趣味、生活、恋 愛…といった商業ベース以外のジャンルも山ほどあるのを忘れてはビジネスチャンスは永遠につかめないことになってしまう。

 つまり売れる制作物以外に観られるコンテンツが大きな意味を持っているのである。直接的には売り上げにつながらないが、間接的にその効果があが るコンテンツもある。たとえばそのコンテンツ観たさにそのホームページの人気が上がり、つられてそのサイトの認知につながることが多い。

 そしてそのコンテンツの扱いは個人的な価値観の違いで同じものがコンテンツにもなるし、ジャンクにもなる。当然国柄によっても市場の形成のしか たは大きく異なってくる。NTTドコモの海外戦略の不振をマスコミで報じられるのを観て、やはり近くて遠い国、アジアの価値観のあまりの違いに攻めあぐんだのでは、と思った。

 たとえば韓国ではGPS付き携帯が恋人同士で爆発的に売れているのだそうだ。なんでもお互いの居場所が四六時中わかるセッティングをして、二人して携帯を持ち歩く生活を始めるのだという。

 読者のみなさんこれをどうお考えだろうか? 恋人とはいえ自分の居場所が25mの範囲内で随時相手に知られている人生を始めるというのである。 目に見えない電波の縛りをお互いに背負うというのである。場合によっては毎日の軌跡も記録されるし、その日の足取りだって検索されるのであります。なんと 息苦しい、なんと自由を縛り付ける地獄。それが愛の証だというのでもありましょうか? わが国ではどうも解せぬ行動なのであります。

 日本では「携帯メールは一人で数人の男を相手にできる」といってのけた女子学生もいたし、「ありゃ不倫の道具さ」といった某ハイテクメーカーの部長もいた。これが日本の価値観だが、隣の国の愛と携帯電話の関係は正反対なのであります。

 グローバル時代といわれて10年経った。一番近いアジア市場を狙うのなら、恋だの愛だのの価値観から見据えなければ、情報サービス産業のグローバル化はありえない。

 日本はどうかというと、ここでローカルコンテンツをご紹介しよう。ご存知“タマちゃん”である。多摩川から鶴見川に移動した、あのアゴヒゲアザラシ君がコンテンツネタとして最高の人気を呼んでいる。そのライブカメラ映像を5分おきに更新しているサイトがある。これはなんと国土交通省のページであ る。多摩川から鶴見川に移動したとたん、アイスキャンディー屋さんも自転車で大急ぎで移動してきたというほどの商業的ご愛嬌をもつアイドルだが、タマちゃんのページを見るとお役人がアップする理由がなるほどとわかる。タマちゃんの体を心配する水質に関する情報表示と、そのえさとなる魚の生息種類などが記載 されていて、ひいては国土交通省の存在意義にもつながることになっている。

 いかがであろう? アジアと日本の価値観の違い。その民族的比較が将来のアジア市場を見て取れるビジネスセンスを磨くということにつながっている。

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# 006:アメリカITビジネス世界の今後
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 アメリカ全土のIT関連ビジネスショーは大きい規模のもので7回はある。それらを毎回訪れてレポートを書くインタビュー記者が言うには、「ITビジネスは失速状態になった。盛大なビジネスショーも出展者・来場者とも激減していて、ニュースにもならなくなった。一般社会記事としても右を見ても左を見てもあ れだけ全盛だったIT大合唱がぴたりと息をひそめている」ITが行方を見失ってカオス状態になっているというのだ。

 ベンチャー市場も低迷した。エンジェルと呼ばれるベンチャー企業への融資を生業とする元ベンチャー企業の立役者たちが言うには「投資の回収が見えなくなってしまった。行け行けドンドンで投資投資と突っ走ってから、テロ事件、景気低迷、デフレ効果、企業倫理失墜…とマイナス要因がニュースになる と、投資家は一変した。こぞって収益収益…と金銭の回収に走ったおかげで、当のベンチャーは道半ばにして資金ショートした格好でその市場ができ収穫を得る前に失速状態になってしまったケースが続出してしまった」
  しかしこれらはIT産業ないしは投資ビジネスだけのことであって、ITの社会浸透やブロードバンドやユビキタス市場そのものが衰退したとは言っていないのだ。

 ここに落とし穴がある。
 IT市場は企業間ビジネスパイプとして、また中流社会の文化的普及などの面で着実に伸びている。まだまだIT社会の出番はこれからたくさんあるということだ。
 SF調でこれからのITビジネス市場を書き下ろしてみるとこうなる。

 ITを高速道路だとしてみよう。これまでに利権のみで高速道路は作ってはみたがだれも使い方を知らなかったし、便利さもわからなかった。そのうちに高速道路建設反対の声が上がり投資はストップ、道路建設も凍結を余儀なくされた。しばらくして地域住民の中には道路の使い方を合理的かつ現実的に考え た新しいビジネスで成功し始めたニューリーダーが現れる。個人ビジネスとしての生鮮食料品のネット産直販売や過疎化村住民のネットからの消費財購入が増加、それにともない宅配は小口ながらも頻度を増し、今まで使われなかった道路利用を呼び起こすなどという、これまでに想像もしなかった21世紀ビジネスの幕開けを見せ始めた…。

 とまぁ、“環境をひたすら作る時代から、それを使いこなす知恵の時代に入った”と言いたいのだ。そしてそれをテレビに出てくるタレントまがいがなすのでなく、庶民が実権を奪い返すというシナリオである。
 最近僕のところに来る講演テーマで急増しているのが「ITベンチャービジネス戦士を復活させる方法」だ。もちろん対象はIT関係者。今までは一般ビジネスマンや自社のIT化を学ぶ経営者だった。「何を創ったらいいのかを教えてやって欲しい」とセミナー担当者は言う。答えは簡単だ「客に聞け」である。 つまりこの場合は一般ビジネスマンや経営者に聞けばわかるということだ。
 考えてみれば最初に聞いていれば、いまごろは即実用に耐えるビジネス必須道具となって自動車、家電品をしのぐ確実な成長産業になっていたはずだ。

 長野県知事の田中康夫氏復活劇もこれと同じだ。田中人気が原因したのではない。県側の利権者たちは県民の意見を聞こうともしなかったのに対し、田中流マスコミ術は県民の側に立つ演出がプロで上回っていたにすぎないのだ。
 もしダムの要不要をみんなで討論するホームページやメーリングリストがあったとする。そんな県民の意見を反映する新しい場を作ることができたら、茶番劇は跡形もなく消えすこしは納得のいく筋書き、税金の使い道が見えるようになるはずだ。

 今しがたアメリカの内部事情に詳しいブレーンとそんなことをチャットで話し合ったばかりだ。「アメリカも同じ状態さ」と彼らは言った。「とにかく事件は現場で起きているんだ」と僕は言った。

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# 007:成功するオンラインビジネスの基本ポイント
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 インターネットビジネスの普及を目指して講演活動に入ってから10年経った。今ではその3万人ほどの受講者から10%ほどの方から毎日のようにメールで近況報告が送られてくるようになった。さすがに10年もたつとIT技術はさまざまな人生ドラマに影響を与えているのがわかる。IT化はしたが成果があがらない会社社長、インターネットで一儲けした若者、技術を買われてスウェーデンのソフト会社にスカウトされたサラリーマン、デジタルに飽きて農業始めた中高 年、日本じゃだめだとシリコンバレーに引っ越した教授…と千差万別な人間模様が展開する。

 個人とは別に企業サイドから見れば“インターネットは打ち出の小槌“幻想が醒めた昨今、不景気に生き残る厳しい現実に身をさらしていることは事実だ。
つまり切羽詰った企業の側にたってインターネット活用をもういちど説く必要が出てきているということだ。

 個人メール情報から検証してみるとその失敗の原因はこのようになっている。

 デジタル機材は入れたが社員が使いこなせない。逆に言うと、ビジネスマンがデジタル環境を使うスキルが未成熟なため、情報管理やコンテンツ制作といった内容を創造、編集、加工するといった生産業務についていけない。要するに処理業務しかできない人材ばかりで、能力不足が浮き彫りになった。これま でのビジネス経験や知識が通用しないまま、旧態依然とした業務が進行しており、ネットワーク対応型の組織になりきれないまま迷走している。

 では、デジタル技術に自信のない一般人は、いかにしてビジネスに直接有効なIT情報力を根付かせていけばよいのか?

(1)インターネット活用を外部に委託する。メール活用の習得はなんとか社員全員ができるように習得するとして、慣れないホームページ制作管理や オンラインショッピングやデータベース管理などは専門業者に委託する。そうすることで本業の開発事業など建設的な業務に専念し、より優れた新商品をいち早 く実現する方が起死回生の確率は高くなる。

(2)パソコンよりも携帯電話を使うようにする。高機能だが持ち歩きに不便で高価なパソコンよりもメール活用中心に使うのだから携帯で十分。ポ ケットに入るため足を使った実ビジネスを展開でき、機種によっては写真やムービーも送受信できるハイテク機器の方がはるかにビジネス効果を上げられる。中 高年などに見られるデジタルデバイド問題を解決するためにはメールの返信は電話で話すことでOK、とすればよい。
 以上ができたら、次はキーワード検索による情報収集ができるようにすると外部図書館として活用できるようになる。特に同業者のホームページや関連業務にかかわる情報をその場で閲覧しながら新商品開発を行うなどすれば建設的な業務のスピード化が無理なく実現できる。

 以上、無理なく即効で実現できる即席IT講座でした。

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# 008:現実社会での問題をネットにしかできない売り方で
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 物好きな人たちがおもしろがってホームページショッピングを始めた5年ほど前に、とある陶芸家の息子から相談を受けた。

 「オヤジは陶芸作家として有名だが、有名すぎて作品に高値がつき、ちっとも売れない。このままでは生活に支障をきたすのでホームページで偽名を使って作品を安く売りたい」というのだ。世の中おかしなものだ、と思いつつ構成案を練ってみた。

1)どうせならしがらみのある日本市場におさらばして秘密裏にして海外だけで売ろう。英語だけのホームページにしてサーバーもアメリカのを使おう。陶芸作品のコメントはおとうさん自身に口頭で述べてもらい、息子が英文にして載せた。

2)陶芸愛好家はアメリカにもたくさんいるはず、と考え調べてみると5万人程度は陶芸愛好家がいることがわかり、通好みのサイトにしようと考えた。デジカメで自分の作品を自分で撮影してもらったところ、彼は焼きあがった陶器の底を撮ってこう言った。
「俺の作品は焼きなんだ。だからこの底をスパッとやった切り口の焼き具合を見せるんだ」だから作品カタログはどれもこれもみんな底の写真が載っている一風変わった陶芸サイトになった。

3)さらに調べてみると陶芸というのは割れるため保険が利かない、しかも一品作品だからカタログを作ることができないため、陶芸愛好家が購入する のは限られたルートでしか購入できないでいる。つまり買いたい人はいるのに買うことができないマーケットになっているので有名なおとうさん陶芸家の作品は 高い値段のままにする。

 こんな好き勝手なサイトを半ば冗談で立ち上げてみた。

 3ヶ月たって一通のメールが届いた。「クリスマスパーティーに招待する客へのプレゼントとして、陶芸のコーヒーカップ250個を制作していただきたい」売値は5万円×250=1250万円だった。
 半年してそのコーヒーカップをもらったアラブの王子からメールが来て「このほどホテルをオープンするのだが、食器類すべて御貴殿の作品でコレクションしたい」あまりの制作量の多さに、3年経っても完納できずにいた。
 当時おとうさん陶芸家は「金はもういらぬから休ませてくれ〜」と悲鳴を上げていたのを見たことがある。
 この事に学ぶIT活用ビジネスのヒントは“現実社会で問題とされる事柄をネットにしかできない売り方として工夫しろ”である。

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# 009:携帯チャットはアイディアの泉
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 モバイルを使ったコミュニケーション型ビジネスが画期的なアイディア発想を生む。
 簡単に言うと携帯を使ってチャットをするとアイディアが湧き出るのだ。

 11月の文化の催しシーズンになると、講演会が急増する。今年はなぜか「オンラインビジネスで地域活性化を図る」講演会テーマが圧倒的に多い。 たぶん中央財政を頼りにできなくなる地方財政が自立活性化を目指そうとしているのだろう。僕の場合、11月だけでも10件ほどの地域セミナーのスケジュー ルが埋まっている。

 会場に行ってみると受講者は中高年齢者が多い。「キーボード嫌い」「しょうがないからインターネットやるけど・・・実感がわかない」と愚痴がでる。「これまで有名デパートに卸していたのだが、最近はそれでも売り上げが減りやっていけなくなった。藁をもつかむ気持ちでインターネット始めようと思っ ている」というのだ。それほど切羽詰っているという状況なのだからセミナーの受講も気合が入っている。
 このような実践ビジネス経営者を相手にIT技術やハードよりの話をしてもセミナーアンケート結果は「役に立たなかった」と評価は低い。つまり実践教育しながら見せていくしかないのだ。百聞は一見にしかず教育作戦だけが解決策だ。

 そこで考えたのが携帯で授業をおこなう、という技だ。まず携帯からでも参加できるチャットサービスを見つけて、セミナー開始早々「みなさんから のご質問は携帯を使ってこのチャットに書き込んでください」とブラウザでチャットルームを呼び出しプロジェクターで見せる。それからチャットルームの URLを黒板にでかでかと書き上げる。
 すると、あーら不思議「インターネットは難しくて・・・」としかめ面していた中高年齢者や主婦があれよあれよという間にチャットに参加してくるではないか?

 パソコンは扱えないが携帯は使える人が急増しているのだ。これは凄い! と「では皆さん、テーマを決めますからそのアイディアをチャットで書いてください」と言ってみた。
 あれま! これまた仰天! あっという間にアイディアが矢継ぎ早に書き込まれていく。受講生を見てみると、ほとんど全員が携帯に夢中で打ち込んでいるのだ。
 セミナーを2時間ほど行ったがチャットのLOGにあるアイディアは50ほどにも及んでいた。これを創造型コラボレーション活用といって全米のエリートが好んで使い始めたITスキルのことを指す。

 会社内の新商品や新サービスアイディア出しなんて、なんてことはなかったのだ。
 「うちの社員はアイディアがでない」「言われたことしかやらない社員ばかり」とお嘆きの経営者の方々、物は試し、社員全員による携帯でアイディア・チャットを試みてはいかがだろう。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 010:eラーニングは教育制度そのものを改革する
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 eラーニングは教育制度そのものを改革する。
 先日、金沢工業大学で「創業塾」と題し、地元の地域産業に従事している人やこれから起業家を目指す人々を対象に経営セミナーを行った。そこで驚いた事がいくつかあった。
 「インターネットはできない」と答えた人は、35人の参加者中3人いたが、全員が携帯メールを使っていたのだ。今回のセミナーは黒板とモバイル によるホームぺージ閲覧を併用したが、もしやと思い「eラーニングでの授業を受けてみたい人は手を上げてください」と聞いてみたところ、なんと全員が「イ エス」だったのだ。

 そこで試しに、携帯からでも入れるチャットサービスを使って受講生の参加を求めたところ、大半の受講者がチャットに参加した。しかも1分ごとに話題が盛り上がっていく。
 「それではチャットでブレストをやってみましょう!」と告げ、“夢の車”についてのアイデアを出してもらったところ、会場の受講者はセミナーそっちのけで携帯と格闘を始めてしまった。そのチャット内容はモニターに大きく映し出されていたため、今回のセミナーは全員でそれを見ながら携帯に書き込 む事の繰り返しになった。

 同様に新宿商工会議所主催の「21世紀型ビジネス企画塾」でも携帯を使うチャット授業を行ってみたが、やはり受講者の関心は高く、学習効果が大きい事が立証できた。
 「これが新しい授業なのだ」と僕は思った。

 今回の経験により、一方的に教壇から教えるのではなく、双方向で学習していくスタイルが今後の授業になっていくだろうと実感できた。暗記ではなく思考、が学問なのだ。多人数で試行錯誤しながら真理を追究していく教育環境こそが実力をつけるのだ。
 そこで気を良くして、今度はオンラインコンサルティングもやってみることにした。まず、「eGroups」というグループウェアを使って、“サイバーグループ”を作ってみたのだ。すると、1週間も経たないうちに、そこにあるメーリングリストには毎日数通の自己紹介やビジネスの提案が飛び交うよう になった。

 教育とは何だろうか?
 権威よりも実力、形式よりも実益、書類よりもネット…というように、教育のカタチはどんどん変化を続けている。今回、携帯を使ったeラーニングを実践してみて、“学習する動物”である人間の知性が、水を得た魚のように生き生きとはじけ飛ぶのを見たような気がする。

 次回は、オンラインで授業をやってみたら何がわかったか」についてリポートしよう。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 011:これからは技術革新ではなく人間革新だ
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
●2003年のデジタル技術はどう変わる?
 僕はたいして代わり映えが無いだろうと思う。パソコンやインターネットの登場のような画期的な技術革新が起きる兆候が無いからだ。小粒でちょっと色付けした程度の技術商品しか出ないだろう。
テ レビゲームは急速に進歩して世界トップクラスの技術をゲームソフトに取り込んで「あなたも中田になれる、あなたはイチローになれる」と最先端ゲーム機の性能を遺憾なく発揮する商品の発売に踏み切っても、今売れているのはたった8ビットで動くボクシングや卓球のテレビゲームである。

 ゲーム開発のかつて天才だった若き旗手の後継者たちは高性能をいかに発揮するかのしのぎを削っているらしいが、人は何を求めているのかをないがしろにしてしまっ ている。そのツケはゲーム産業不振となってじきに現れることになるだろう。さもなくば日本屈指の産業となったゲームソフト開発業界はすべて米国のMS社に 買収されてしまうことになる。

●2003年のeラーニングとユビキタス
 これからは技術革新ではなく人間革新という第二幕が開く。
  これまでインターネットは収益構造が確立していなかった。それはインターネットが人に必要とされていなかったからだ。しかし世情不安になると人は生活防衛から個人の生き延びる糧を模索し始める。その回答のひとつが自己能力の向上だ。頼れるのは自分だけ、食い扶持は己の実力しか便りにならない。しかし勉強し たくとも働き続けなければ生きてゆけない。必然的に働きながら学ぶ手段をとることになる。

 一方リストラが終了した企業はこれまた企業自体が生き延びるために人材の確保が生死を分けることになる。人材を雇え入れてもアウトソーシングで外部委託しても人件費はかさむだけでリストラするくらいだからそれはできない。だから社員に勉強させて現存勢力の向上を図ることになる。つまり総務部主催の“社員教育”は質量ともに急増することになる。
 まず希望者を募る。能力査定とは無関係といいながらも、その意思と成績は確実に社内評価されることになる。残業手当も出せないから強制はしない。かといって就業中に勉強させるゆとりはない。そうなると通勤時に勉強してもらうということになるはずだ。

 実地方法はeラーニングを主体におこなわれる。車中は狭いから手のひらサイズ、通信はご法度だからPDA電子手帳が教科書となるだろう。
 PDAのカードを課長あたりの机の上にあるカードソケットから抜き取って帰宅途中の電車の中で暗記型の勉強をする。練習問題があり翌日出勤までに回答を記入する。
 朝の出勤時にカードをソケットに差し込んでから仕事に向かう。退社時までに添削され次のカリキュラムがインプットされている仕組みだ。
ユビキタス環境が普及すれば車中のモニターでもテレビ電話会議ができる第三次携帯でも、光専用回線による自宅パソコンによる映像教育でもなんでもよくなる。勉強するのに場所を選ばないことになるわけだ。

 これからの社員教育とはまあ、ざっとこんなもんだ。
 国際的レベルの実力を身につけるとは“それを目の前でやって見せる“ことだ。
シ リコンバレーを訪れたとき始めてA社を訪問したときも、「あ、君さ日本人だろ? このプログラムやってみてくれ、できたら5万ドルで即雇うよ」と声をかけられることしばしばだった。その場でできれば実力が世界共通の事実なのだ。世界では履歴書なんぞは二の次。講師は特に大学教授や専門講師である必要は無い。重要なことは個人の能力が向上すればいいのだ。Eラーニングにとって現役で働いている社会人、専門家、社員、天才…だれでも講師となる時代が来る。確かに教える技術は必要だが、なにはともあれ実力者の教えが一番効くことはまちがいない。
 だから優れた人材のスカウト合戦が始まることになる。
 大学、専門学校、ビジネスセミナー、社員教育すべての担当部署がしのぎを削って実力派講師のスカウトに走ることになるだろう。
 eラーニングは先生から受講者の評価もさることながら、その逆も起きる。受講者が講師の評価をすることになるのだ。また他の講師との比較も他校との比較も公然と始まることは避けて通れない。
  数年前米国のNAPUというeラーニング専門の大学から名誉博士号なるありがたくも怪しい称号をいただいたことがあるが、その当時は一部のマスコミからそ の大学は認められないと批判されていたのだが、今では教育業界でその実力を着実に伸ばし、その卒業生も実力ある身として公的に評価されるにいたっている。
 その大学当局が口癖のように言っていたのは「直にアメリカの一流大学が日本でもeラーニングによる学習で卒業できるようになります。しかも日本の大学の半額の授業料です。当然MBAもしかりです」

 アメリカで東大卒といっても「え???」といわれることが多いがハーバード卒MIT卒といえば「おぉぉぉー」とエールが寄せられる、就職の影響もしかりである。
 と、言うわけで日本型教育構造は根底から音を立てて変わるがeラーニングは教室を開放しただけで、根本は必要に駆られて実教育に金を支払うことになる時代がやってきただけに過ぎない。

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# 012:eラーニング時代、人は自立する
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 eラーニングの時代が来ると何が変化するかというと答えは“みんなが自立する”である。
 日本の教育は衰退していて“国際的な学力は劣等生レベルの落ちこぼれ“と言われてしまうほどまで落ち込んだそうだ。「大学教授というのは何をす る職業なのですか?」と有名な教授に聞いて歩いてみたら「まず高校に行ってたくさん生徒を募集する、次に就職斡旋で企業に勤めた後輩たちに一人でも入れてくれと頭を下げて回る。しばらくしてまた同じ企業に行って今度は研究開発費をおねだりする。余った時間で授業を5年前の5倍こなし、研究だの勉強だのはする時間がない宮仕えが現実」なのだという。数人の教授に聞いても同じ答えが帰ってきたことからするとどうやら事実らしい。どうりで学力が落ちるはずだ。この背景には少子化による学校の生き残りをかけた戦いがあるのだ。

 2007年には今の大学数は半減する、という予想データもあるほどだ。教授とは言えどリストラする時代が来ているのだ。教授でいたい人が多いので蹴落としあい、足の掬いあいが多くなったそうだ。「教育者が発する言葉とは思えない貧相な発言も聞くようになった」と現場関係者はこぼす。
 そういえば3年前に僕の中国の実業家である友人が日本を出ることになったのだがその理由は「こんな教育では子供が駄目になるからだよ」と言った最後の言葉がいまさらのように耳に残る。
 数学を知らない理工学部生、新聞を読まない経済学部学生、文字を書かない文学部学生・・・いったいなぜこんなになってしまったのだろう?
 いずれにしろわが国の教育を根本から立て直さねば数年後には老人天国の生活費を捻出する若者世代はない。他人事ではない話なのだ。

 ここに来て企業内研修が大盛況だ。企業の総務担当は「教育改革をしている暇は我々にはない。即戦力を身につけ創造的で実行力をもつ若手を企業が 自ら今育てねば、わが社は来年には世界に太刀打ちできなくなってしまう。しかもこれから中国と真剣勝負しなければならないというのに、日本企業が受け入れ た中国留学生は毎晩夜中の3時まで勉強してから出社してくる。彼らは日本に来て英語が下手になったと嘆いている。最近はできのいい社員は中国に留学に行か せようかと検討している」というのだ。

 総務の悩みは続く。「しかし一部の有望な社員だけを教育しても全社員の実力を底上げしなければ企業力は上がらない。しかしいっぱいいっぱいで社員教育する時間がひねり出せないのが現状だ。残業扱いすれば人件費増加につながってしまう。かといってリストラ決行、新入社員大幅削減となると現存社員の能力向上を図るしか手はない」

 そこで苦肉の策でひねり出されてくるのがeラーニングなのだという。「通勤、自宅学習が可能で個人差を克服できる。オンラインで学習してもらう ということは成績などデータベース管理をするから能力評価がリアルタイムで可能でその結果から適材適所の人事配置や成果支給の裏づけが公平にできるように なる」のだそうだ。

 ところが大手企業の総務部が言うにはそれなりの悩みがあるという。「いやぁ、まいったよ。eラーニングで人材能力開発教育だとやったら優秀なやつはネットビジネスに目覚めちゃって次々に辞めちゃったんだよ」どうやら企業内eラーニングの目的を明快にして、それに限定したカリキュラムの組み立てと 企業にとっての成果を読んだ学習内容を一から組み立てねばならない時代になったともいえるようだ。

 面白い話がある。脱サラしてネットビジネスで一旗挙げた30男が来月からニュージーランドで羊飼いになるために旅立つことになった。彼曰く「ネットビジネスを思えたので目からウロコが落ちたね、そうかオレはやっと自由になったんだってね」

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 013:売れ始めたネット販売の世界に活路を見いだす
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 インターネット販売が売れ始めた。マーケティング白書のデータの話ではない、身の回りの中小企業のホームページでポツリポツリと夕立が降り始めるように「売れた!」「始めて売れた」「突然、売れた」という声が今年になってあちらこちらから聞こえ始めたのだ。
 数回にわたる中小企業経営者を対象とした地方講演終了後の名刺交換でよく話していただける本音も変わってきた。「いやぁ、売れるもんだな、一個売れたんだよ。こりゃ勉強しないと、わはは」と笑顔なのだ。

 先日は“全農“で講演をした。最近はお百姓さんが作ったお米を直接インターネットで売り始めている。実際に我が家でもインターネット販売で米を購入しているし、知り合いに紹介するとみんな買う。と話したら「今の産業に取って代わるほど影響するわけではないのではないか」と受講者から反論された。

 しかしこのインターネットでの直販実績数はブラックボックスだ。
 生産者が消費者に直接売るわけで、価格は自由に決定できるし、売れれば売れるほど内緒にして売る。この実態は数値化できない消費構造になっている。
 僕流の情報収集である飲みにケーションや経験者との対話などからすると2002年10月あたりからここ4ヶ月間で急速に電子商取引での購買が活発化してきている感がある。原因としてはADSLの普及で家庭内でのインターネット常時接続と高速回線効果が挙げられるのだが、一概にそうとは言えないの ではないような気がする。
 デフレ経済で背水の陣を強いられた末端企業たちが、人一倍ホームページ販売を独学で勉強しながらがんばっているのも事実だからだ。自分の店を立ち上げて経営する、あるいは会社を立ち上げて経営を開始するのと同じほど真剣にインターネット販売に賭けた結果が出始めている。

 月商1億円の大台を達成した酒屋サイトを立ち上げたMさんは「ホームページだけじゃだめだね、毎日メール出し続けなきゃ」。聞くと、発行するメール数は毎日75万通で毎月1億通にまでなるという。「ホームページの更新とメールに使う力の入れ具合は2対8、つまりまめなメールこそ売り上げにつな がる」のだそうだ。「メールを出した日は200万円の売り上げが立つが、出さないと100万円になる」とメール販売の重要性が勝敗をわけるというのだ。し かし毎日メールを書くことのほうがどれほどの努力を要するかだ。だがやれば売れるのもいまどき明るい話題である。

 精密機器メーカーのA氏はある日社長に呼び出された。「友人がわが社の製品をインターネットで買ったという、うちのインターネット販売は大丈夫 か?」とのやる気モード指示が出たそうだ。そこで上司が説明したが要を得ない。ホームページ、メール、ブロードバンド・・・とばらばらに説明するだけで説 得力がないのだ。そこでA氏はホワイトボードにへたうまの挿絵で全体のインターネットによる収益構造を解説したところ、瞬時に理解され予算付きでGoサインがでたそうだ。

 中小企業は社長二代目が自作ホームページで売り上げを獲得し、大企業は30代世代を中核にビジネスがわかる先輩とインターネットがわかる後輩をまとめながら、売れ始めたインターネットの世界に活路を見出し始めている。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
# 004:アジアインターネット最前線
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 韓国や中国に出張してブロードバンドの仕事を羽振りよくこなしているK氏から「これぞブロードバンドだと思った!」というメールが届いた。サイトを訪れてみるとなんとそれはXXXページであった。

 顔見せグラビアが目いっぱい、ロシア系、アラブ系、中国系、モンゴル系、韓国系・・・とドキンちゃんがずらりと並んでいるのだがいくつかはムービーになっている。「実際に店に行くとああこの子があのコかぁ〜、う〜ん現実にはこっちのほうが好みだなぁ、と思ったよ」と通ぶってくれる。お値段もサイ トどおりの明朗会計、サービスも韓国マッサージ、あかすり、つめきり・・・と申し分ない、とのことだ。

 韓国はDSL普及率が唯一80%を超える世界でトップを走るブロードバンド環境を実現した国家だ。注意する点は企業内でではなく、一般家庭内で の普及率だということだ。つまりどの家でもADSL級のインフラ回線が整備されている社会が実現したことをさす。ありていにいえば、家に帰るとリモコンの スイッチをカチっと押すだけでテレビをつけるように、キーボードのどれでもいいからカチッとさわれば、お気に入りのインターネット放送がパソコンのモニ ター上に流れる。韓国はそれがあたりまえの生活になっている国民ということだ。ちなみに日本のADSL普及率は10%弱でアメリカは8%に満たない。ブロードバンド社会は何が起きるのか?その答えが韓国にある。

 最先端をいく国が意外な事実を浮き彫りにしてくれた。“インターネット市場はじめての収益構造が実現しつつある”という画期的な出来事が発生したのだ。回線速度が速ければ映像をパソコンで見ることができるようになる。当然ながら人々は文字よりも絵、絵よりも映像を見るものだ。つまりメールよりも ホームページ、ホームページよりもインターネット放送を見ることになるわけだ。そしてその映像といっても良し悪しがある。無料だから見るのではなく、魅力のある映像だから観るのである。つまりいくつかのインターネット放送を見ていくうちに金を払ってでも観たくなるものなのだ。これを視聴者心理という。

 この価値観はテレビに例えるとかえってわかりにくい。日本ではテレビは無料だと思われているからだ。つまり、テレビ番組はスポンサーによって制作費をまかなっているので視聴者は無料になる仕組みになっている。これをインターネットに置き換えるてしまうとインターネット放送は無料が当然という固定概念をもたれてしまう。

 強いて適切な例えを述べるならばレンタルビデオ屋になるだろう。7泊8日で300円前後、新作だと2泊3日で500円前後といったところだ。これはテレビとは違い、大金かけて制作した高品質な映画作品がコンテンツなのだ。

 ブロードバンド社会では、レンタルビデオ屋の映画がインターネットからダウンロードして観ることができるようになる。同じ映画をわざわざ夜中にレンタルビデオ屋に行かずとも居ながらにして楽しむことができる。お目当ての新作が全部貸し出しでがっかりすることもないし、返し忘れの延滞料金もない。 客にとってこれなら300円程度ならかえって安上がりだ、となる。

 したがって一般大衆はこぞってインターネット映像に金を払う気になる。この時点でテレビとは一線引く商品である。しかもこの現象は莫大なサービス産業に発展する可能性をもっているのだ。

 韓国ではその兆候が見られる。ここ2年ほどのオンラインマーケティングデータを見る限りでは、はじめは若者が率先してライブなどのミュージック系の映像を金を払ってみる。次のステップで一般大衆も加わり映画を観るようになり、やがて多種多彩な映像に金を支払って観にいくようになるようだ。

 ここでもブロードバンド時代を向かえるにあたって最大のビジネスポイントは“オリジナルなよいコンテンツを提供する”ということになるのはまちがいない。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
ネットCMを作ろう!
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 世間がやたらと“ネットCM”を話題にするようになってきた。
 小生もたいへんネットCM制作が好きである。面白くてたまらないのである。CMというよりもショートショートの映画制作といったほうが言えている。ネットCMというのはインターネット上でコマーシャル映像を上映することだ。

テレビコマーシャルと違う点は、

1)自分だけで作りたいコマーシャルの企画から構成を全部できる
2)自分だけで撮影から編集などのコマーシャル制作を全部できる
3)自分だけでホームページにアップすることで世界に公開できる。

 つまり自分で作りたいようにコマーシャルを作って公開できるのが“ネットCM”だ。ADSLが格安で普及する今年の暮れには家庭でネットCMを見る生活環境があたりまえになる日は近い。ご多分にもれずスキルは勉強しなければできないが、絵コンテの書き方と撮影の仕方、ノンリニア編集とエンコー ディング(映像の圧縮技術)とWEBサーバーへのアップの仕方さえ覚えてしまえばなんとかなってしまう。若い世代に一通りの説明を言葉でしてから実際に制作アップをさせてみれば翌日からはなんとかネットCMを作れるようになるものだ。

 ネットCMというコマーシャルそのものがショートショート映像と違う点は、売りたい商品を売りたい人へ向けて映像を見てもらうことで、その人が買いたくなるようにすることだ。どの商品を誰に売りたいのか?がわからないとコマーシャルは作れない。そのためにはビジネス知識と経験が必要になる。その 商品特性から他社製品との差別化ポイント、メイン固定客のライフスタイルからトレンド動向など顧客にジャストミートしたコマーシャルを制作するには奥が深い。

 作ってみればわかるが、インターネットの映像制作の技術を覚えるのは簡単だが、そういった自分の価値観だけで美しい映像を作るのではなく、他人でありお客であるその人が感動するように映像を創る工夫が大切なのだ。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
映像コミュニケーションの落とし穴
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 キーボードを使わなくてもインターネットでコミュニケーションがとれるようになる。NetMeetingといって、簡単なカメラ(7,800円程度)を購入してからパソコンに接続して、MicrosoftのサイトからNetMeetingのツールを無料でダウンロードすればインターネットを介してテレビ 電話ができるようになる。当然キーボードでパチパチ打ってメールを送信なんてめんどくさいことをしなくとも、カメラに向かって話せばそれで用件は相手に伝 わるのだ。だからキーボードはいらないことにある。先輩方におかれては「ほう、やっとそういう便利な技術がお目見えしたのか、これでひと安心、わずらわし いことに悩まされることはなくなる。よかったよかった・・・」と思うだろうが、どっこいこれには落とし穴がある。

 試しにご家庭の押入れに転がっているビデオカメラのバッテリーを充電してから、録画モードにして立ち上げ、ご自身そのカメラのレンズの前に立って、何かをしゃべってみるとわかる。

 しゃべれないのである。

 口をへの字にまげて、立ち尽くすのが関の山だ。僕の場合なんぞは仁王立ちになったまま右の眉毛を上げて、左の眉毛を下げる。その反対を試みる。 その繰り返し。やがて飽きると、定番のあっかんべーをして、シェーをする。それでも5分もたない。困るので「うーやーたー」をする(注:1960年代に流行った、少年ジェットの決め技、腰に手をあて、もう片方の手を前に出してから、山で山彦を呼ぶようなポーズで“うーやーたー”と下腹に力を入れて叫ぶ、と悪漢ブラックデビルはひるんで逃げる)。

 それでも2分もたないので今度は最後の手段、カラオケで鍛えた「LOVEマシーン(モーニング娘。)」のさわりをうろ覚えでやっちゃう・・・。
 このへんで録画停止で巻き戻して再生してみる。もちろんたった一人でやってるからこそ、こんな恥ずかしいことをやってのけている。再生したビデオを1分も見ないうちに、即巻き戻して録画にして録画ファイルは未来永劫、永久不変に抹殺することになる。

 つまり人間は、特に社会人だと思い込んでいるおじさんとかはカメラを向けられると何もできなくなるのである。金太郎飴教育を受け、会社ではなにもしないのがエリートと叩き込まれてきた筋金入りは、カメラを向けられた時点でただのはにかみ屋さんにしかすぎなくなるのだ。

 ということはNetmeetingというテレビ電話なる世界が到来した暁には、中堅ビジネスマンはおろか若者だろうとなんだろうと日本の教育を受けてきた連中はすべてただのはにかみ屋さんになるだけの話なのだ。

 すると今度は「いやー、なんかこうキーボード打てなくてねぇ」とインターネットスキルのせいにできなくなるわけだ。これまたもっとマズイことになるという新たなる多難の幕あけとなるわけだ。きっと新聞は「自己を持たない日本人ここにきて、インターネットの軍門にくだる」とか「自分の考えを出せな いビジネスマン、ますますリストラの嵐」とか書き立てるんだろう。

 「おじさんパワーをなめんじゃねえーぞ!かくなる上は芸を磨くしかない」とカラオケ通いにせっせせっせ足を運ぶか、「俺の決め手文句はコレというように、今のうちから名言格言集をひろってかっこいい台詞とポーズを練習しておく必要がありそうだ。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
くぼたつバイク熱再燃!
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 好きこそものの上手なれ! がインターネットの達人への道なのだ。

 一度は乗らなくなったバイクにまたまた乗りたくて仕方がなくなっ た。北海道の原生林を最近2回にわたり1000kmオフロードツーリングしたためだ。その反面おかげでインターネットの便利さを再確認することになった。 まず僕のオフロードバイク師匠である北海道在住の恒川氏の存在である。彼はラリーライダーであり、プログラマーであり、医者である。北海道の林道は都会近 辺のバイクツーリングと違い、排気ガス公害の引け目を感じないで走ることができる。それでころかキタキツネやら鹿やらがダートコースにいて「おまえ俺たち の領域に何しに来たんだ?」といった具合に珍しがられたりする。クマも出るらしいが・・・。

 その反面一度迷ったらヤバイ。道路と言うよ りも獣道というか、かつて道路工事していたらしい草ぼうぼうの道らしきものの山奥ででなにかあると遭難になる。道が川になっていたり崖崩れで行き止まり だってある。そんな自然の中を行くには二輪出なければいけない世界を走ってみて感動し“これだなバイクの醍醐味は!”と目覚めた次第だ。

  師匠からはライディングテクの基本をコースに出ながら教わった。装備も教わった。事故ッたら後がないだけに機材選択は見てくれより実践的なものだ。中でも デジタル系機材としては『ポケナビ』という携帯GPSが現在地と進行目的地の確認に必要不可欠となる。一方それと共に携帯性、衝撃性、耐水性の面から持ち 運びできるカーナビよりも紙の地図であり「やっぱ紙には勝てないんだよな」とプログラマーでもある師匠は言う。

 ブーツは絶対必要というのでインターネットショッピングすっかと、キーワード検索すること二晩。いろいろ商品知識はついたが結局、HPにあるメーカーに電話をかけたあげく上野のバイクショップに買いに行くことにした。靴は足に合わせてみないと買えないからである。

  しかしインターネットのメリットもある。それはどの分野においてもその分野のことならとにかく全面的に頼りになるポータルサイトがあることである。今回は 「バイク乗りのためのリンク集」がそれである。バイク熱を本格的に一ランク上位の楽しみまで向上させてくれるサイトであるが、実は人との出会いなのだ。そ の中でも面白かったのは双璧という表示である。人は競争があって実力を伸ばしていく。

RIDERBOOK.COM
森茂さんの作ったリンク集。説明がわかりやすく、チェックもえらく早いです。

Motor Cycle Yellow Page
中川竜二郎さんによる、バイク関係のリンク集です。こちらはジャンルごとに、たくさんの人のページが紹介されています。上の「Nippon Rider Book」と並ぶ双璧。

ということになる。バイクなんでも教えてあげる人が身近にいること、情報なるものがどれほど嬉しかったことか、みなさんに感謝です。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
# 001:次なる未体験社会構造への確かな予兆
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
  最近飲みに行くと「袋小路日本経済、いったい俺たちの明日(仕事と生活)はどうなるんだぁ?」と思案する話が多くなりました。「ネクストソサエティー(ドラッカー著)」を読んでみると、高度教育の継続と知的産業中心への社会移行とかP2PによるNPO設立企業体質改善とか一般にはまるで天が落ちてくるよう な話がめいっぱい書かれています。
  しかし経済人や業界人との飲み会の本音トークでは「ネクストソサエティー」の話題で持ちきりなんですね。

  幸か不幸か、私の経験上、このように飲み会で真剣に持ち出されたテーマはいつも現実のものとなってしまうんですね。はじめは社会現象としてニュースになることから始まって、あっという間に我々の身近な出来事となってきています。第一期バブル崩壊も最近のITバブル崩壊もあいつぐ大企業倒産もしかりなんで す。ネットワーク社会到来のときなんかは「そんなことは起きない」「根暗なけしからん世界」と罵倒されたものですがいまや誰もが「なっちゃったねぇ」「やんなきゃ」となりました。この間わずか10年でした。さらに、いま、確かに次期未体験社会構造への予兆を感じるのです。
 果たして本当にそんな時代がやってくるのだろうか? 冒険家くぼたつとしては好奇心がふつふつと湧き出てくる次第です。

  IT社会の定着と突破口としてのブロードバンドやユビキタス、ナノテク、バイオなどの最先端技術がどのような見知らぬ社会を切り開くのかを見極めてみたい。そう思い現実社会の中に地震の予兆のような兆しを発見する未来予知冒険に出ることにしました。ビジネス社会やネットワーク社会でのもろもろの兆候や参 考例を探ることで、少しでも明日の我々にとって参考となる地図を創りたい、そうおもって連載をスタートいたします。

 ちょうど9月に予定されている日経ビジネススクール講演「インターネットビジネス最先端動向」のレジュメを書き上げたところ、なかなかの評判となっていますので、次回、そのインサイダー情報としてレジュメ内容を載せておこうと思います。

 これからの連載はその内容に沿って、ためになりながらも、読み物としても面白い記事を掲載してゆこうと考えています。


連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
これぞブロードバンド時代のインターネット最前線?
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 講演会中に間違えてお色気サイトのRealVideoのストリーミングムービーを開いてしまった。いつかはやるだろうと恐れていたことをついにやってし まった。某大手コンピュータメーカーのセミナー講演中でのことだ。2時間ほど話してこちらも乗ってきたところの出来事だった。

 パソコン画面は大スクリーンプロジェクターにでかでかと映し出されている。音声はマイクをスピーカーに目いっぱい近づけてあって、マイクに指が触るガサガサする音が耳障りなほど大音量になっていた。僕はいつも持参のパソコンを持ち込み、その中にあるファイルをデスクトップに再生しながらスピーチをするのをモットーとしている。Realvideoを再生してみせる段になって、うろ覚えのファイル名を探し当てたのだが、何百とある最新ファイルを半ば当てずっぽに開く。大道芸人みたいなもので“いちかばちか“の生本番を演じるのも僕の講演スタイルだ。だから時としてアクシデントが起きる。今回はよせば いいのに「あれ?これなんのファイルだっけ?」と例によって気にもせずにENTERをポンと押してしまった。

 まずはモニター画面いっぱいに映し出されたのだが、0.5秒もしないうちになにやら怪しげな女の子の部屋がムービー画面いっぱいに現れると同時 に、突然!「あ!あああぁ〜ん、あんあああ〜」と講演会場いっぱいにAV嬢白熱の演技が響き渡った。反射的にdeleteを押すが、ストリーミング音声は 少しづつデータを呼び込みながら再生するためすぐには止まらない。もだえの声はなおも高らかに、しかもますますアクションは激しさを増しつつエキサイトし てゆく。

 講演スピーチだからマイクは僕の口もとにある。にもかかわらず「まずいまずい、まじやばい」と口ずさみながらくぼたつピーンチ!の場面はビジネス講演の様相を根底からエロ映画館に切り替えられた。
 会場の受講生40名は、始めなにが起きたかわからない状態だったが、僕が狼狽する姿とマズイと口走ったその危機感になにか異変が起きている状況 に気づき、みんな面を上げた。そこには大スクリーンに大胆であらわになったAV嬢がくねくねアハアハを演じている。寝ていた親父は飛び起きる。ひたすらメモっている女性たちは目を大きく見開いてフリーズしている。講演会の担当者は手に持っている資料の束を落とす。やがて15名ほどの男性軍はよだれしながら 前のめりに浮き足出つ。スローモーションのように事が過ぎてゆく。僕の右手はひたすらDeleteボタンを押しつづけている・・・。

 やがてストリーミングは停止し、会場に虚を突いた異様な空気と静けさが漂うことしばし。

 「ちがうんだ、ちがうんだ・・・」とりあえず出た言葉だった。「なんかのまちがいなんでシュウゥ。決してこれは会場へのサービスではなくてですね。あ、女性の方々みなさん、ぼくはこんな男だと思わないでください。これは陰謀だ、新種のウィルスだ・・・」
 その後会場は盛り上がり、異様な熱気とともに4時間に及ぶ講演は終了した。やっと冷静さを取り戻した僕の目に映った受講生40名は全員すべて慢心の笑顔であった。
 セミナーアンケート結果は講師・内容ともオール5であったことは、僕の人生と講師人生に多大な影響を与えることとなったのは言うまでもない。

 当日の講演テーマは「2000年ブロードバンド時代のインターネット最前線」だった。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
# 002:インターネットビジネス最先端動向より
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 デフレ不況から抜け出せない日本経済。中国の台頭や米国の経済低迷といった海外からの影響も大きい。そんな状況下の日本企業が、最小のコストで企業を運営するためには、ITの実践的な活用が不可欠だ。
 ITをうまく使い、「ネクストビジネス」への展望を開くことが、これから数年の企業の運命を左右することになる。

 僕は、この9月に「インターネットビジネス最先端動向」というタイトルで講演する予定だが、先日そのレジュメをまとめながらネクストビジネスについて考えてみた。

 まず、昨年1月から現在までのインターネットビジネスを巡る世界の動向だが、注目はアジアで新しいインターネットビジネスが生まれていることと、米国のITビジネスが新展開を迎えていることだ。

 米国は、ITバブル崩壊の後に新しい産業が芽生え始めている。なかでも、PtoP(ピア・ツー・ピア=個人のパソコンを結んでデータをやり取りすること)技術の進歩で、ITの世界に大きな変化が訪れようとしている。

  ユビキタスへの環境変化も大きなポイントだ。このユビキタスとブロードバンドが結びつくと、個人のライフスタイルはどう変化するのか、そこにどんなビジネスチャンスが生まれるのかにも注目だ。

  今回の講演では、成功したオンラインビジネスのポイントや、社内にITを導入したものの失敗した企業の事例紹介なども行う予定だ。オンラインビジネスで成 功するためには、社内をIT化する必要がある。IT化するためには、無駄のないIT技術の導入と社員のリテラシーを高める教育が不可欠だ。このテーマにつ いては後ほどこの連載でも取り上げてみようと思う。

 社内をIT化するということは、企業がネットワーク対応型の組織に変わるということでもある。
 ネットワーク対応型組織は不況に強い。ただ、そのためには新しい人事体制を固めることが急務だ。
 大手企業同士の合併や「系列」の崩壊、外資の日本上陸など、未曽有の変化にさらされている日本経済だが、こういうときだからこそ、我々はITの最新動向を的確に掴むことで、何を準備し何を為すべきか考える必要があると言えるだろう。

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
「○○の議題の是非をお願いします」「異議なし!」
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 (財)インターネット協会の評議委員に2001年8月27日付けで正式に就任した。会議席上32名のうちでネクタイをしていなかったのは僕だけだった。

 実はその日は富士山頂登山の帰りそのまま駆けつけたので正装を忘れたのである。懇親会で「インターネットの集会でこれほどネクタイが揃うとはこれまでになかったことだ。従来型ネットワーカーの定番カジュアル姿はめずらしい時代になった。インターネットは社会に定着した」と述べられ、いささか恥ずかしかった。議事進行は「○○の議題の是非をお願いします」「異議なし!」が繰り返される。国際的にも知名度の高いインターネットの立役者と呼ばれているそうそうたるメンバーがずらりと並び厳粛なうちに世界に通用する日本のインターネット基盤構築が本格始動した印象を受けた。

 総務大臣、経済産業大臣からスピーチがあり「つい先日まで大量のビラを配り、選挙カーに乗り大声をあげていたが、インターネットで選挙をやる時代がそろそろ来たようだ」と述べた。中国大使とフランス大使も来場していたことからして国際的な位置付けとしての発足を実感した。パーティーでの歓談では 会場の雰囲気は米国ITバブル崩壊もあって出席者全員の意識はきりりとしまっていて「次期IT経済体制はどうあるべきか、NG(ニュージェネレーション) になにを残すべきか」と大きく明日のネットワーク社会を見据える話題に終始していた。完全失業者5%を越えるきびしい時代にあって国際的で学術的な財団が発足したことを目のあたりにして心強さを感じだ。これから逆境経済を向えるわが国にあって、やはり実力のあるリーダー達が国と組みながら根底から土台作りを始めることがなによりも日本経済の再建になるのだ、と実感した。

 そんな中にあって我ながら“こりゃ本気にならないとマズイぞ”と内心襟を正した次第だ。四方八方袋小路の時代にあって、それでもなおかつインターネット技術は突破口を切り開く予感がしてならない。

インターネット協会

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
# 003:仕事は午前中に済ませ、午後は海で遊べ
ITネクストビジネスを探る, 夕刊フジ
 最近年柄にもなくボディボードを始めた。茅ヶ崎に住む友人がやっているのを聞きつけたのがきっかけで気まぐれにはじめたのだ。
 ボディボードとはサーフィンよりもちいさなボードに腹ばいになって波に乗るマリンスポーツだ。日本の小さな波に合い、素人でもなんとか楽しめる。ボードのサイズが上半身くらいなので持ち運びも楽だ。
 友人が僕の進水式で基礎から教えてくれたのがよかった。波の上を滑空するのが快感となる。その反面、沖まででるのに海流の読みと、ボードの上で漕ぐことにそれなりの体力を要求される。腰ぐらいの波だといやというほどもみくちゃにされ海の洗礼を受けることになる。
 パソコンとにらめっこしながらデスクワークをするような安直な時間は許されない。そこがたまらなくいいのだ。

  小生は今年で50歳になる。IT活用も身についたし、社会的にもそれなりの信用がついた。あるときは先生と呼ばれ、偉い人とレッテルを貼られるようになっ たが、いっこうにそんな俗なことには満足を感じない。会社も設立20年近く、借金はなくリース物件もなく地道だが無理せずともなんとかやっていける。が、 いまいち燃えたぎるものが足りない。そんなとき、海への出会いが再び自分を甦らせた。

 いい波は土日にくるわけではない。その日になってみなければわからない。自然とはそういうものだ。だから平日だろうがなんだろうが、天気図を読み、波が来そうな日は早朝4時に起きて午前中に仕事を片付け る。午後からは一目散に海へ突進する。わが社は原宿にあり、ホームサーフポイントである茅ヶ崎のサザンビーチ周辺までは新宿駅から湘南新宿ラインに乗れば 乗り換えなしで1時間足らずで行けるようになっている。それよりも最大の問題は波があるかないかである。

 そこでユビキタスが役に立つ。 携帯無料サービスの「湘南の今日の波」が大いに役立っている。これがどれほどのサーフィン人口をささえていることだろう。有料サービスの「波伝説」は月額300円で30万人の会員があるという。毎月9,000万円の売り上げとなっている計算だ。波があるかどうかが行ってみなけりゃわからないのでは、地元にいない限りサーフィンなんていうスポーツをやる社会人はまずはないだろう。

 僕の場合、まず朝になると波情報を見て、行くかどうか決める。無くても昼にもう一度見る。午後にもう一度見て、夕方、夜にまた見る。台風なんぞが来ようものなら気が気ではない。早くいい波に乗りたくてたまらないのだ。でありながら仕事への張りも前にも増して出てきた。体が丈夫になり自然にもまれるから、不況だの先行き不安だの弱音を吐くのが馬鹿馬鹿しいほどに強 くなった。

 高齢化というが、実際には仕事もそこそこにした高年齢者層が仕事人生一筋に見切りをつけ、海だ山だと金のかからぬ自然の世界に舞い戻ってくる日が近いのではないか。どうもそんな予感がしてならない。IT化が本格的に普及するだろう2005年あたりにはネットでできる仕事は早朝 に済ませ、午前中にアナログな仕事も終え、欧米のようなサマーシフトライフを実現している高齢者が多くなると見る。

 今日も海に出かけた。がしかし、昨日の波情報がキャッシュに残っていただけだとは気づかず、モニタに表示された波の写真にほだされ、いそいそと1時間かけて海まで行ったらベタ波で開いた口がふさがらなかった。大ちょんぼである。「ああ、なんて俺は馬鹿なんだ」

「湘南の今日の波」

連載タイトル/掲載紙ITネクストビジネスを探る / 夕刊フジ
ポルシェ、マウンテンバイク、RIO800
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 明日の朝に愛車のポルシェを売る。家族と両親と近所の不評に負けたのである。たしかに根性なしだ。対外的には地球環境によくない車はやめにしたと言おうと思っている。

  家族には「狭い、暑い、うるさい車」と言われ、近所からフロントガラスに「この車は煙だらけでくさい、うるさい」と張り紙された。先月両親がやってきて、 100万円の札束をポンッ!と渡し「7人乗りの車に乗り換えて、あたしたちをドライブに連れて行け」とやられた・・・。しかたがない、ここは折れてやろうじゃないの、車は2台いらないからワゴンタイプに買い換えてやることにした。

 そこで考えた。こうなったらこっちも好き勝手やってやろうじゃないの! といろいろ買い揃えることにした。都内はウォーキングとマウンテンバイクで移動を楽しんでやる。バーバリーのウォーキングシュー ズ+NewBalanceのジョギングシューズ+PAPASの麻のスーツ一着+patagoniaのパンツとシャツを買い込んだ。明日の午後はハイブリッ ド(ロードもオフロードもこなせるタイプ)のマウンテンバイクを買ってやるのだ。

 で! 決めは、ヨドバシカメラでMP3ウォークマンの最近人気の「Rio800」を買った。
  決して同種の商品に比べ小さいサイズでないが、握りやすく操作しやすい。欧米人にとっては適度な大きさで操作性を重視した商品のほうが好まれるらしい。も ともとMP3再生機はフラッシュメモリでデータ管理するので音とびが無い。CDやMDよりも軽くて小さいサイズなのでポケットに入るため、音楽聴きながら ウォーキングするにはごきげんに最適なツールなのだ。メモリが128MBもあるので2時間程度の音楽が入れておけるため飽きがこない。パソコンに接続し て、CDの曲をMP3に変換したデータでも、オンライン楽曲販売サイトからMP3音楽をダウンロードした音楽データでも取り込むことができるため自分の好きな音楽コレクションを作ることも簡単だ。容量の増強が必要になってもメモリーを64MB増強バックアップできるのも意外と助かるようになっている。車もカーステレオアダプターを使えば聞く事ができるし、USBが付いているので他のパソコンのデータを取り入れることができるので、ムービーやアーカイブデータなどを他人と交換したり、あげたりもらったりすることもできるという副産物もある(注:同様の製品の中にはできるものもありますが、RIO800はこういう使い方はできません)。

 とまあ、ささやかな反撃というか、男くぼたつは形は変えたとはいえ、わが道を行くのだ。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
ユビキタスとは“手ぶらリスト”のことである
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 ユビキタスとはくぼたつ流に言うと“手ぶらリスト”のことを指している。要するにパソコンを持ち歩くことなく携帯電話やホテル、キオスクなどにある情報 端末を利用してオンラインを活用する身の回りの環境が整うことだ。それにブロードバンドという高速専用回線がつながっていることも重要だ。つまり次期携帯 電話でインターネット映像を見ることもできる。また双方向のテレビ電話にも使えるということを意味している。

 野村総研のNews Release(2001年3月8日のデータ)を見ると以下のようにユビキタス環境が有望市場として急成長しているのがわかる。

1. 映画を週に6本以上鑑賞する映像ヘビーユーザーの66.2%がブロードバンドネットワークを利用したいと考えている(うち13.5%は既に利用)
2. メールの送受信端末の中で携帯電話の利用が40.1%と定着し、既にノートパソコン(29.8%)を上回っている。
3. ユビキタスな情報環境は、個人が持ち歩く携帯端末を中心とした展開となるのか、社会インフラとしていたるところに設置された情報端末(キオスクなど)が求められるのかについては、おおよそ7:3の割合で前者(個人携帯端末)が支持された。

  このように携帯を中核として国内のユビキタス市場は2005年には1兆円を超えるといわれる。したがって通話機能・メール利用・ウェブサイトの閲覧・情報 サービス利用・個人スケジュール管理・入力思考支援・検索機能・双方向性(通信・データベースアクセス)などのすべての情報産業が映像化する日は年内の次 期携帯電話の発売にともない具体化する可能性が高くなってきた。

参考資料:
■ 野村総合研究所 News Release 
http://www.nri.co.jp/news/2001/010308.html

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
潜在力は高い! 急速に進む国内企業のIT化
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 さすがに日本企業は優秀だ。先日の講演で驚いたことがある。自前のオンラインアンケートである「企業ホームページチェックシート」を受講生に回答しても らったところ36問中20問以上答えられた企業が50社中12社あったことだ。12ヶ月前の同じ質問内容のアンケートでは15問以上答えられた企業はゼロだったのだ。たった一年間で企業のホームページ内容が世界レベルにまで追いつこうとしていることを意味している。

 質問内容が企業ホームページを通して社内のIT環境を土台から築き上げているかの多岐に及ぶ質問項目になっているため、10問以上正解できるというのは、その会社が企業内のIT環境の浸透が急ピッチで構築されたことを立証している。これほど短期間に、これほどのスピードで日本企業の3分の1がIT化を構築している事実に驚きを隠せない。

 日本人の個人的学習能力が優秀というよりも、組織的基盤の再構築というより高度な変革が瞬時にできる国民だということだ。野球やサッカーでいうと優秀なチームであればあるほど、監督の鶴の一声で全選手の一致した作戦行動の変更がなされることに似ている。

 平均点も去年は36問中3点だったの比べて、平均10点と大幅に向上している。偏差値も大方の企業が10点未満の一桁数値だったのに対して、10点未満は20社、10点台は20社、20点台は12社と総合的にグレードアップがなされている現状が浮き彫りにされたアンケート結果となった。

 特に企業ホームページで向上した項目はパンフレット内容をそのままコンテンツにした広告宣伝サイトでしかなかった去年に対して、電子メールでの問い合わせを盛り込んだ顧客との対話形式、つまり会社で言うと受付業務機能が付加されて社員と客のふれあいが始まったこと、さらに顧客データの整理された データ-管理が徹底され始めたことが本質的なIT機能を社内に根付かせている事実を確認できる。

 読者の方々も一度、わがオンラインアンケートに答えてみて、自社ホームページがどこまでのレベルに達しているのかをチェックしてみてはいかがだろう?

※チェックシートの公開は終了しました。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
巨大なネット井戸端会議をチェック!
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 2ちゃんねるがおもしろい! とにかく面白い! スカッとする。笑いっぱなしだ。騙されたと思って一度入ってみるといい。ここはありとあらゆるジャンルが集まった巨大な掲示板サイトだ。

 掲示板の特性は誰もが書き込む巨大な井戸端会議と言える。井戸端会議だから面白ネタには事欠かない。昔の井戸端会議と違うのは想像を絶する大勢の人間がしゃべりまくることだ。うそもあるだろうがうわさの真相、暴露話もわんさかある。読んでいくとおもわず「ほんとはおまえは関係者だろ?マジほんとのことかい?この書き込みは・・・」とか、「へぇ〜そうだったのかぁ〜」などウソかホントか知らないがとにかく“さもありなん・・・”という情報の宝庫になっ ている。

 しかも笑える。

 2ちゃんねるを知ってる人間がもらす言葉は「うそかホントかわからないが、うそならうそでよくまあこれだけホントらしくうそがつけるものだ。もしこれがホントだとすると、えらいこっちゃだが、意外とホントかも・・・。実はおれもそうじゃないかと思っていた云々」内容はうっかり危なくて、この紙面では書けない。あまりに面白ネタが多すぎて、世の中がおかしくなっちゃう。ここはひとつお楽しみ、読者ご自身が見てもらうしかないのだ。

 我々はマスコミ社会の到来と共にどこか作られた感のある社会に飽き飽きしている。ホントのことは身近な人どうしの立ち話の中にあるものだ。サイト管理者に記事にしていいかとメールで確認を入れたところこんな返事をいただいた。

> 返事が遅れてしまってすいません。
> にしむらです。
> 2chをご紹介頂けるとのことで、
> ありがとございます。
> 永遠の19歳って書いてますが、
> 24歳です。。。永遠の19歳ってのはネタで書いてるものでして、、、

 と、平易な会話文が帰ってきた。
 西村さんの人柄がうかがわれて嬉しかった。
 ただでさえ、このような巨大なサイトを管理するのは大変なのにあっけらかんとしたいい人だなとさえ思った。

 いくつか僕的に2ちゃんねるを紹介しよう。
 就職欄を覗いてみると<この会社はいいよ!スペシャル>とか○○会社ってどうよ? うわさの○○社長のほんとのところはどうなの? とか側近情報問い合わせがあるかとおもうと○○病院ってどうよ? に対して経営者の親族がうまくいってなくて・・・のうちわ話までのレスが載ってたりする。はたまた体格補正下着の実体なんつー女性からの暴露話も男にとっては参考になる。性転換の裏事情は見逃せないネタだ。 

 学問理工科系では天文・気象コーナーなんぞを拝読すると「宇宙セックスしたいぞ!!」とか「月を地球にぶつけたいのですが」とか気持ちを雄大にしてくれる提案もある。

 悩み多き人には学問・文系。哲学に「悟りを得た人、何か書いてみて」とかのしゃれの効いた質問を読むのもおもしろい。買う買わないとお悩みの方はたとえば乾燥機付き洗濯機について知りたければ、家電品コーナーにて、買おうと思っている人の情報と買った人の情報が満載している。どこがいいのかどの メーカーがどう特徴があり、どの店はいくらにしているかといった巷の情報が飛び交っている。

 ジャンルも以下のように多岐だ、下ネタだけではなく科学政治文化・・・とあり、くぼたつ的にはむしろおざなりの学校教育で勉強が嫌いになってしまった連中がもう一度勉強してみたくなる内容だと感心してしまうほどだ。

<特別企画、案内、馴れ合い、社会、会社・職業、裏社会、文化、学問・理系、学問・文系、家電製品、政治経済、食文化、生活、ネタ雑談、カテゴリ 雑談、趣味、スポーツ、旅行・外出、テレビ等、ギャンブル、ゲーム、漫画・小説等、音楽、心と身体、PC等、ネット関係、まちBBS、大人の時間>

2ちゃんねる

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
アナログへの回帰〜匠の万年筆
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 アナログが見直され始めている。
 だが決してデジタルやITが駄目だ、というのではない。デジタルに偏りすぎたから少し頭と心のバランスを取り戻そう、といいたいのだ。言い方を変えれば、ビジネスマン諸君!デジタル&アナログのバイリンガル人間になろうではないか、という提案なのだ。

 先日、新宿スクエア-ビルにある高島屋デパートの文具売り場で万年筆を買った。前から欲しかったのでショーウィンドウを覗き込むように見入って いると、店員さんが「どうぞ、お試しを・・・」というから落書きをしてみた。“いい感じ〜”なんである。指に伝わるペン先の弾力、紙に引かれるインクのにおい、指になじむペン軸のころがる感触・・・何ヶ月ぶりで心に染みる新茶を飲んだ思いがしてたまらなかった。

 で、財布を開いた。なんとなく「僕はパソコン使う人なんですよ」と恥ずかしそうに言ってみた。なぜかいまさらだけどアナログがいい、という感を含めて自己満足の境地を表現してみたわけだ。ところが

 「そうですかぁ、そういうお客様が最近多くなりました。今日はお客様で10人目です」

 と来た。
 “そうだったのかぁ、そうだよなぁ、同業者としてわかるなぁ、飽きたんだよなぁ・・・デジタル”

 「昨日おいでになったお客様は“ヤッホー”とかいう大会社のエンジン技師(?)の方で、大変ご熱心にご自分の筆圧の検査などをして、万年筆界の匠の神様に手作りの万年筆をご注文になりまして、18万円もキャッシュでポンッと」

 悔しい〜メッチャ悔しい〜むらむらと嫉妬の念がわいた。
 パソコン人間に文房具のアナログ代表である万年筆で先を越されるのがとにかく悔しかった。きっとデジタル人間の先端はアナログに返り咲いているのが最先端で、自分はその最先端なのだと快感を持ちたかったのに、出し抜かれたからだ。大人気ないとは思うがしかたがない。こうなったら今に見ていろ、 もっとスゴイ巨匠にお願いして、書き味世界最高! 匠の最高傑作! 僕だけの万年筆! そんで匠がいちゃったらもう国宝! 国宝万年筆を使うスーパーネッ トワーカー、なんちゃってからに。

 話を戻そう。

 インターネット技術を一通りマスターした人間であることを条件にアナログの使いよさを再度確認する愛好家やクラブがこれから流行るのではないだ ろうか。携帯も持たず、PDAもパソコンも持たず、一冊の本を持ち、涼しげな服をきて颯爽と歩くビジネスマンに引かれる時代がくるのではないだろうか?

 かく言う僕も今年の雨季はそんなライフスタイルで過ごしてみたい。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
D503iゲットだぜ!
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 D503を買った。ご存知i-mode携帯の最新バージョンを我がポケットに入れたのである。
 なぜDかってぇ?。そりゃあATOK Pocketといって漢字変換ソフトがデフォルトで入っているんですね。これ親指おじさんには必需品で、「お」をちっちゃなキーボードで打つのに何回も押 さなけりゃいけないなんて、メンドクサイったらこのうえない。ATOKだと最終で変換した漢字を記憶していてくれるし、文章を打ってから、前後の内容から漢字変換してくれるのでかなり楽になる。携帯メールを日常のビジネスツールに使う人間にとってはホントありがたい話なのだ。

 スーパードッチーモ(i-modeが使える携帯とピッチの複合端末)もいいかなぁ?!と悩んだのだが、Docomoの店員さんが
「お客様はこれまでに何をお使いになってらっしゃいましたか?」
「僕はD502だよ」
「では引き続きD503になさいまし」と言う。
「なんで?」と聞いたら
「はい、Dは操作が少し複雑なのですが、お客様みなさま使い勝手がいいとおっしゃいまして、同じDになさいます、ハイ」
 と言う。
「むむ、こいつ業者の回し者か?」
 と脳裏を掠めた。もしそうだとすると手の込んだ売り込み合戦が始まったもんだ、と感心してしまった。
 が、しかし仰せのとおり新機種にして操作方法を一から覚えるなんてめんどくさい。「しからばDで」と敵の図中にはまることになった。
「お色はシルバー、ブルー、レッドとありますがいかがしましょう?」
 なんとなく言うなりがいやで
赤だ、赤くれ!」と言い放ったが「はい、お客様」とあっさりと言われた。

 まぁ、売っちまえば何色だろうと知ったこっちゃない。
 カウンターにつくと「お客様のアドレスその他の内容を移し変えますか?」「ああ、頼む」。パソコンに一度個人データを入力して新機種にコピーしてくれるサービスだ。それはいいのだがこれまでの携帯は受け取るという。
「なぬ?そんじゃあぼくの個人メルアドが見られちゃうじゃないの?」とせっせせっせと待合室で200にも上るメルアドリストを削除してから渡した。

 待つ間に他の客への対応を聞いていると、
「お客様はこれまで何を・・・」
「P・・・」
「それならやはりPを・・・」とやっていた。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
テレビとインターネットの密接な関係
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 テレビ番組とインターネットショッピングは密接に関連している。2001年6月24日のフジテレビ系列「あるある大辞典」はアミノ酸の特集だった。アミノ酸は体脂肪を燃焼しながらエネルギーに変える効果がある。僕流に言うと「体内の脂身を燃やして運動するために疲労も少なく、同時に悪玉コレステロールで もある体脂肪を除去できる」夢のような効果があるありがたいモノなのだ。このことを科学的にわかりやすくこの番組は放映した。

 翌日会社に行ってみると若い連中が大騒ぎをしている。いったいなにをそんなに騒いでいるのかと思ったら、わが社がコンサルティングしている会社のホームページのLOGデータに異常が起きていた。LOGデータというのはホームページのその時その時のアクセス件数がわかる記録のことだ。その記録デー タが6月24日の夜に突然に通常の数倍から数十倍のアクセス件数の伸び率を記録していたのである。

 そう、そのとおり「あるある大辞典」のアミノ酸番組が始めるや否や、「ダイエットアミノ酸」というダイエット商品をオンライン販売している (株)ホシケミカルズのホームページアクセス件数が跳ね上がっていたのである。時間帯からいってもこれ以外には考えられない。この番組には「ダイエットアミノ酸」の広告も商品紹介もしてはいない。ということは番組が始まると同時に大勢の視聴者が、キーワード検索で「アミノ酸」の関連サイトを探し出し、そのコンテンツを閲覧していることになる。番組終了後もアクセス件数はさらに伸び続けた。翌日の昼間にはアクセス数がピークに達している。つまり会社に行って からインターネットにて検索して、ホシケミカルズのホームページを閲覧していることを意味している。

 売上もアクセス件数に比例して伸びた。オンラインでオーダーができるようになっているからだ。おかげで翌日の売上にともない社員はその対応に上へ下へのおお騒ぎとなった。

 テレビを見ながら、知りたいことはキーワード検索している消費者がかなりいるということにはさすがにたまげた。帰宅後にインターネットをテレビと同じように生活に取り込んでいる人などはいないと決めてかかっていたからだ。うかつだった。一般のインターネットユーザー市場はちゃくちゃくとライフス タイルとして定着していたのだ。

 小生もおもしろそうだからテレビ東京の株式ニュースを見ながら、知りたい銘柄の会社情報をキーワード検索しながら番組を見てみたら、かなりおもしろい。テレビで解説しているのを鵜呑みにすることではなく、背景も別の視点も関連情報も知りながら、なにが起きているかを立体的に理解できるようになっ たからだ。

 こんなおもしろいインターネット検索の使い方があったのだ、と今さらのように感心した。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
DVDはいと楽しきものなり
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 外付けDVD-ROMドライブを買った。パソコンでDVD映画を見たいからだ。あの綺麗さといったら一度見たらやめられない鮮明さなのだ。一年程前に偶然社員が持っていた「マトリックス」のDVD映像を見てからはまった。

 初めはMacのApple DVD Playerで再生したのが始まりで、15インチの液晶モニタ、Apple Studio Displayに映し出されたムービーは滑らかでスマートでコンパクトな映画館感覚に写ったのを覚えている。なんとか家で観たいと頭をひねっていたら社員が「社長、お宅にあるプレステ2で再生できますよ」と教えてくれた。「そうだ、その手があったんだ、むははは」と喜び勇んで帰宅し、さっそく映画鑑賞と なった。“やはり綺麗だぁ”従来のVHS再生の映像とは比べ物にならない。DVDを観てしまうともうレンタルビデオ屋行っても、見たい新作はまずDVDバージョンから探す習慣がついた。しかもまだDVDは家庭にそれほど普及していないらしく、激戦の人気映画も比較的手に入りやすいのだ。ペタンコだからあのボテっとしたVHSカセットとはデキが違う(なんちゃって)。

 小生、元来から光ものには弱い性格であるからしてなおさら好感をもてるのだ。DVDの映画はただ映像再生だけでなく、日本語との切り替え、監督の特別インタビュー、メイキングストーリーまでついているので、2倍楽しむことができる。

 ところでなぜDVD外付けディスクを買ったかというと・・・。僕のパソコンの容量は20GBある。電池の持ち時間もバッテリーの予備も買い揃えてある。よく新幹線出張があるが、車中は暇だ。となるとやることはひとつ! DVDによるパソコンでの映画上映だ。大阪までなら往復で4本の映画が楽しめ る計算だ。

 完璧な余暇利用作戦である。これをねらってDVDドライブを購入した。しめしめと思っているところに,通りすがりのどなたかがやってきて「新作映画をMPEGに落としたのですが観ますか?」とシャアシャアと言ってくれちゃった。

 見ると900MBある。だから外付けハードディスクにダウンロードして持ってきてくれた。ちゅうことは何もDVDドライブなくてもコンパクトで 20GBあるHDドライブに入れときゃ、これでも済むってことだったのである。うむむむ・・・。でもどうやってあやつはMPEGデータを持っているのか や・・・???
 「それは聞かないでください。ちゃんと自分でDVDディスクを購入してパソコンに移し変えただけですから」とのこと。フっ。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
ブロードバンド時代の映像配信サービス+α
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 前回の記事でレンタルビデオ屋ではDVDを真っ先に借りるようになった、と書いた。
 その反応がメールで送られてきたので、ブロードバンド時代のビジネスモデルについて少しビジネス企画でもしてみようと思う。

  ブロードバンドとは専用高速回線が各家庭に配備されることで、ネットワーカーにとっては自分のパソコンがインターネットに常時接続してあり、映像コンテン ツがクリックを2、3回行えば見たい映像がストリーミング(映像コンテンツを受信しながら再生すること)で画面上に再生される。早い話がテレビをつけるようにインターネットTVが見れるのがブロードバンド環境だ。とすると何が起きるのか?たとえばレンタルビデオマーケットが変わる可能性が出てきたわけだ。  

 レンタルビデオ屋に行くのはいいが問題なのが2点ある。

1.見たい映画はほとんど見尽くした。借りたいビデオ、特に新作は早い者勝ちで手に入らない場合が多く、行っただけのくたびれ損になることが多い
2. ビデオ屋さんに行くのが面倒で、いくら帰宅途中にあるといっても疲れているので家に早く帰りたいのでそのまま素通りだ。まして借りたとしても返却が借りるときよりも面倒で、ビデオカセットを1本ならまだしも2本3本となると荷物にもなる。ぼくもよくあるのだが気づくと延滞料金となるのがオチ

  だとすればインターネットTVの形式で映画をオンデマンド配信サービスはできないものか? とひらめくのは当然だろう。がしかし映画一本が1GBにもなるので、サーバ管理に高額の資金投入が必要となり、家庭普及したといってもADSL(1.6Mbps)ではこれから加入者急増も予想すると不安定でうまく映像が再生されない危険がある。むしろ光ファイバー(100Mbps)の大容量を契約するぐらいは必然となりそうだ。パソコンもCPUのクロック周波数がなんだかんだで600MHzはないとスムーズな映像を満足できないはずだ。ハードディスクも取り込んでおいて再生しようというのなら空き容量が20GBは必須だ。など考えていくと日本市場はまだまだなのではないだろうか? と考えた。

 しからば映像媒体はDVDにする手がある。DVDオンラ イン販売サイトを立ち上げて、DVD映画ストックの検索から新規映画の閲覧サービスなどをホームページにアップしてオンラインで購入後、3、4日で郵送する仕組みをビジネスにすればうまく行くかもしれない。もちろんDVDレンタルサイトからクレジットカード購入できることでわざわざレンタルビデオ屋に足を運ぶ手間は省ける。DVDコンテンツを違法コピーすることは基本的にはできないことになっている。レンタル(300〜400円)ではなく購入になるが2,000円前後なら、あの画像の鮮明さでチャプター(章)から見たいシーンを一発再生でき、日本語やメイキングなどのプラスサービスが理解されれば、買取でも妥当な値段ではある。またオンラインサインアップ会員登録で割引サービスからメールマガジン発行して新作映画の予告や購買予約受付などの告知とサービス特権を発行してゆけばネットによるマーケット拡大は確実にある。

 つまりDVD販売ショップサイトはありなのではなかろうか?!
 これから先、ブロードバンド対応回線が全国の家庭に普及されればDVDでなくとも同じクォリティーで配信可能になるとは思うが、まだ1〜2年はDVD販売 でいけるのではないだろうか。またwarner brosを見るとやはり既存の映画館収益とのバッティング問題が立ちはだかっているらしく、おいそれとはいかないようだ。

 そんなことを企んでいたら、同じような考え方でもっと進んだビジネスが立ち上がっていた。“CafeDVD”である。「Rent to Buy」という考え方だそうだ。これはユーザー側が希望するDVD映画がないと24時間以内取り寄せてレンタルしてくれ、もし顧客がその映画を購入したい 場合には、返却するのではなく、そのまま割引価格(販売定価の25%割引価格から更にレンタル料6ドル分を差し引いた額)で「購入」することができるとある。

(DVDレンタル料金は1本につき通常、3ドル/1週間、最初から買う可能性がある場合は“Rent to Buy”オプションを指定して6ドル/1週間のレンタル料金)

参考例1:CafeDVD

参考例2:NETFLIX
(1998年設立、ユーザー数は30万人以上。毎月19.95ドル会員契約料でDVDレンタルができる)

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
儲かるケータイ向けサービスとは?
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 2001年4月末時点での携帯電話の国内普及台数は6,203万台(日本人口の半数)となった。
 ここから先の市場はインターネット対応携帯電話が何に役立つのか?が勝敗の分け目になる。僕自身D503iを持ってから3ヶ月経ってみると、使うことといったら携帯メールとたまに電話に過ぎない。

 携帯(モバイル)コンテンツの主なジャンルは、
 ◎ニュース/天気/情報◎モバイルバンキング◎証券投信◎旅行/交通/地図◎ショッピング/生活、チケット予約、書籍・CD購入、就職、アルバ イト、アパート賃貸情報◎グルメ/レシピ飲食店情報◎着信メロ/画像◎ゲーム/占い◎エンターテインメント、スポーツ、音楽、映画、懸賞、テレビ、雑誌、 芸能等の各種情報提供

 となっている。
 がしかし使った覚えも無ければ、使おうと思ったことも無い。これには理由が2つある。
 1つは必要が無い。1つはサービス内容を知らない。このどちらかだ。

 現在、公式サイトは約1600、勝手サイトは2万サイト(無料サービス)で収益に結びついているのは「出会い系サイト」だそうだ。女性会員(無料)男性会員(月額会費、もしくは男女が成立した場合の仲介料としてクレジットカード決済)で人気サイトはトラブルがつきものではあるにしろ月商、億単位 もあるそうだ。

 ここらで一攫千金、imodeサービスに乗り出すことをしてみてはどうだろう?!技術的にはJAVAを使うがそれはプログラマーに任せればよく、肝心なWHATサービス?を考えればいいのだ。
 コツを述べるとありきたりの思い付きではなく実感するサービスポイントを狙うということだ。
 役立つとか便利になるとかといった切り口でなく、たとえば休日の暇つぶしサービスは? 仕事が楽になるサービスは? デートで相手が喜ぶサービスは? といった具合に自分に置き換えてありがたみを探るのだ。

 一応既存のサービスをいくつかここにあげておくので参考にサービス成金を狙ってもらいたい、激励!
<レストラン検索>imasuguDinner
<クーポン割引>クーポンランド
<出前サービス>でまえや.com
<駐車場検索>J-PARK-SEARCH

*さらなるサービス業成功の極意は“サービス料一回につき1円で毎日使うサービス

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
小泉メルマガにコンテンツの姿を見た
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 小泉メルマガを購読して1ヶ月が過ぎた。会員数は200万人を軽く突破している。僕は今では熱烈な愛読者になっている。前回のメルマガではこんな調子の小泉メッセージだった。「こんにちは小泉です・・・サミットに来たんだけど、やっぱ首相って孤独なんだよね。まいったな。でもね他国のボスもみんな孤独なんだよね・・・がんばらなくちゃ・・・」

  なんといいやつだと思うのである。小泉さんがどんな業績を残す人になるのかは知らないが、気取らないいいやつなことはたしかだ。処世術はたけていようが、 政治的な駆け引きがうまかろうがそんな政治家には飽き飽きしてきた。テレビで新聞でどんなうまいことを言おうとも、どこか胡散臭い。しかしメールマガジン というのは一種の手紙である。こんな僕に一国の首相が手紙を出して「俺って孤独なんだよね」なんて胸のうちを打ち明けられたりすると応援したくなるのが人情だ。

 これをコンテンツという。コンテンツとはかくあるべきなのではあるまいか。人の目線まで降りて話をするようにメッセージを伝える ことはコミュニケーションの基本である。昔東京ディズニーランドのコンセプトを聞いてなぜTDLが成功したかわかったような気がしたことがある。
 「迷子を見つけたら、まず少し離れたところに座って目線を合わせてから声をかけるように、とスタッフには教えているんです。そうすると親を見失って怯えている子供たちは安心して心を開いて名前を教えてくれるんですよ。」
  という教育を思い出した。小泉さんが実際にテキスト原稿を書いているのか、秘書が書いているのか、コピーライターがインタビューしながら書いているのかは 知らないし、第一そんなことはどうでもいい。首相官邸のホームページで発行されていて、小泉さんは責任を持ってそれを承認しているのだから小泉さんのメッ セージには変わりないのである。最近のインターネット技術は目覚しく発展をとげ、いまやその内容の時代にはいっている。その内容とは誰を対象にしていよう と杓子定規な文面では誰も協賛してくれないものだ。「自分の言葉で誠意を持って相手に話すように手紙を書きなさい。そうすれば相手には伝わるものですよ」 と小学生時代に教わったことがそのまま最先端技術の普及した世界で再度その重要性が問われ始めた。

首相官邸ホームページ
小泉メルマガ


連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ
ドメイン失効? 年明け早々、多難だ。
くぼたつのIT成功講座, 夕刊フジ
 ホームページkubotatu.comをkubotatu.netに変更した。年明け早々、多難だ。
 わがホームグラウンドであるkubotatu.comが開かないのである。読者の皆様に忠告、くれぐれもインターネット関連の契約管理は10年経っても確実に見つけ出せる場所に保管しておくことだ。
「あれ?どこにあったんだっけ?ううううう〜ん、ま、いっかぁ・・・」とならぬよう肝に銘じておくことだ。

  ことの経緯はこうだ。WEBサーバを引っ越した。アップしていたプロバイダーをブロードバンド対応の大容量でなおかつ、ワークステーションを安価で自由が利くLINUXレンタルサーバーに移行しようと考えたのだ。しかしココに落とし穴があった。ドメイン変更が完了する前に移行したために依然使っていた kubotatu.comドメインのありかの変更届が後手に周った。ところが変更にてこずっている内に契約が切れてkubotatu.comは消滅してし まった。kubotatu.netに変更した知らせはすでにメールで友人に知らせるしか手はなくなった。万事休す、それまでご愛用いただいた方々とのタイ トロープは切られた状態になったというわけだ。なぜそうなったかというと、当時ドメインに登録していた登録者メールアドレスがもう使っていない古いアドレ スのままだった。当然管理側としてはいくらメールを送ってもなしのつぶて、登録者不在となる。古いメールアドレスはすでに無いので情報が遮断されたままに なる。こうなるといくら、「メルアド変えたから・・・」と言っても外部者として扱われるため、ドメインを変更することも消すこともできなくなっていたの だ。オーマイゴッド!!

 そこで「しゃらくせ〜、この際だKUBOTATU.NETで最初からやり直しだ!ウリャ」と開き直るしかなく なったのだ。そうこうしているうちに年始から一週間もたってみて驚いた。僕宛メールに「kubotatu.com落ちてますよーどうしちゃった?」メール が大量に押し寄せたのだ。
「へぇ〜、こんなに僕のホームページ見ていてくれた人がいたんだぁ」と改めて感動する。通常LOGデータ(ホームページのアクセスデータ解析)を観ても誰が観に来てくれているのかはわからないものだから、なんかホームページの更新していても、一人芝居をしている感があったが、こうして直接メールでメッセージしてもらうとこんなに視聴者を実感するものかと、改めてメールを受け取ると感動したりする。人間こんなことで気をよくすると、俄然やる気になるもので、久々にホームページリニューアルなんぞをやってしまった年明けだった。

連載タイトル/掲載紙くぼたつのIT成功講座 / 夕刊フジ